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ここでは主な登場人物を記載する。$の付いたものは原則として当スレオリジナルキャラです。 本編の登場人物 $やる夫/ウルトラマンシャイニング 五代雄介 異次元のウルトラマン ティガ アスカ・シン / ウルトラマンダイナ 青いウルトラマン プリキュア MH 美墨なぎさ / キュアブラック 雪城ほのか / キュアホワイト 九条ひかり / シャイニールミナス SS 日向咲 / キュアブルーム・キュアブライト 美翔舞 / キュアイーグレット・キュアウィンディ 5/GoGo 夢原のぞみ / キュアドリーム 夏木りん / キュアルージュ 春日野うらら / キュアレモネード 秋元こまち / キュアミント 水無月かれん / キュアアクア 美々野くるみ / ミルキィローズ フレッシュ 桃園ラブ / キュアピーチ 蒼乃美希 / キュアベリー 山吹祈里 / キュアパイン 東せつな / キュアパッション ハート 花咲つぼみ / キュアブロッサム 来海えりか/ キュアマリン 明堂院いつき / キュアサンシャイン 月影ゆり / キュアムーンライト スイート 北条響 / キュアメロディ 南野奏 / キュアリズム 黒川エレン / キュアビート 調辺アコ / キュアミューズ スマイル 星空みゆき / キュアハッピー 日野あかね / キュアサニー 黄瀬やよい / キュアピース 緑川なお / キュアマーチ 青木れいか / キュアビューティ ドキドキ 相田マナ / キュアハート 菱川六花 / キュアダイヤモンド 四葉ありす / キュアロゼッタ 剣崎真琴 / キュアソード 円亜久里 / キュアエース 科学特捜隊 長官・補佐官 シェルビー・M・ペンウッド卿 ヤン・ウェンリー 捜索班 ブライト・ノア キバヤシ 早乙女アルト 相良宗介 スバル・ナカジマ 坂本美緒 ダグラス・アイビス 整備班 アストナージ・メドッソ 森精華 河城にとり 科学班 $できない夫/ウルトラマンゼス ココノエ Dr.ワイリー 則巻千兵衛 マスコット ふなっしー 自動学習監視機構 アイギス 顧問 イロコイ・プリスキン ツェペリ男爵 やる夫の関係者 家族 ウルトラマンガッツ ウルトラウーマンヒジリ ウルトラマンゼアス 未登場ゼアスの妻 未登場ゼアスの息子 レヴィ チビルリ 遺跡発掘隊 平賀=キートン・太一 聖アリス孤児院 シャア・アズナブル 孤児院の女の子 プリキュア達の家族 MH 雪城さなえ SS 日向大介 日向沙織 日向みのり 5/GoGo フレッシュ 桃園あゆみ 桃園圭太郎 ハート 花咲薫子 / キュアフラワー 花咲みずき 花咲ふたば 来海流之介 来海さくら 来海ももか 月影春菜 スイート 北条 団 北条 まりあ 南野 奏太 メフィスト アフロディテ 調辺音吉 スマイル 星空 博司 星空 育代 星空 タエ 日向大介 日向沙織 日向みのり 緑川ひな 緑川はる 緑川こうた 緑川ゆうた ドキドキ 相田あゆみ 相田健太郎 相田宗吉 菱川亮子 セバスチャン 四葉星児 円茉里 妖精 MH SS フラッピ チョッピ 5/GoGo ココ ナッツ シロップ フレッシュ タルト シフォン ハート コッペ コフレ ポプリ シプレ コロン スイート ハミィ スマイル キャンディ ポップ ドキドキ ダヴィ プリキュア達の関係者 MH 藤田アカネ 藤村省吾 SS 霧生 満 霧生 薫 5/GoGo フレッシュ カオルちゃん 御子柴健人 サウラー ハート こころの大樹 ハヤト 志久 ななみ 沢井 なおみ スイート 西島和音 スマイル ブライアン 佐々木なみえ ドキドキ 五星麗奈 科学特捜隊隊員の家族 ブライトの家族 ミライ・ノア ハサウェイ・ノア チェーミン・ノア 科学特捜隊隊員の関係者 スポンサー リリーナ・ピースクラフト シャルロッテ・ヘイゼルリンク ウォン・リー 王留美 ムスカ ワイリーのライバル Dr.ライト ウルトラ兄弟 ウルトラマンゾフィー ウルトラマン ウルトラセブン ウルトラマンジャック ウルトラマンA ウルトラマンタロウ ウルトラマンレオ アストラ ウルトラマン80 ウルトラマンメビウス ウルトラマンヒカリ ウルティメイトフォースゼロ ウルトラマンゼロ ミラーナイト グレンファイヤー ジャンボット ジャンナイン 光の国のウルトラマン $ウルトラマンクリリン $ウルトラマンミカヅチ $ウルトラ ボンクレー $ウルトラマンポルックス $ウルトラマンショボーン一家 ※種族も(おそらく)男女も混同と思われるがこちらに記載する $ウルトラマントミー $ウルトラマンロレンス $ウルトラマンレブ $ウルトラマンゾマー $ウルトラマンサオトメ $ウルトラマンアレックス $ウルトラマンイザーク $ウルトラ(マン)ジュン $ウルトラマンピコ $イリヤの兄 ウルトラマンゼアス ウルトラマンキング ウルトラの父 ウルトラマンマックス ウルトラマングレート ウルトラマンパワード 光の国のウルトラウーマン $ウルトラウーマンルリ / ウルトラウーマンナデシコ $ウルトラウーマンヒビキ $ウルトラウーマンシオニー $ウルトラウーマンキラリ $ウルトラウーマンアティ $ウルトラウーマンテルミー $ウルトラウーマンコトノヴァ $ウルトラウーマンカストル $ウルトラウーマンルーミア $ウルトラウーマントヨネ $ウルトラウーマンイリヤ $ウルトラウーマンアン $ウルトラウーマンクスハ $ウルトラウーマンジョーイ $ウルトラウーマンフロル $ウルトラウーマンサロ $ウルトラウーマンアマツ $ウルトラアイロンメイデン $ウルトラウーマンシルマー $ウルトラウーマンシャーリー $ウルトラウーマンアサギ $ウルトラウーマンチヒロ $ウルトラシスターズ $オリヴィエ ウルトラの母 ネロ? 光の国の王族 $ウルトラマンギアス $ウルトラウーマンナナリー $ウルトラマンシャルル $ウルトラウーマンリネット $ウルトラウーマンランコ $ウルトラウーマンバラライカ ユリアン L77星系のウルトラ族 $ウルトラウーマンワルキューレ $ウルトラマンリオ $ウルトラウーマンリン $ウルトラウーマンイサナ $ウルトラマンクラフト $ウルトラウーマンダヴィエーリイ $ウルトラウーマンラズウェート $ウルトラウーマンイヴァン $ウルトラウーマングローズヌイ $ウルトラウーマンパミリア ワルキューレ護衛隊 $ウルトラウーマンリーファ $ウルトラマンホープ $ウルトラマンエッジ $ウルトラウーマンフラウ カプセル怪獣 マッドサンダー 変異菌怪獣パラセクト メタナイト 宇宙の四霊 ガッシュ レヴィ ゲストキャラ 第1話・第13話・第25話 女の子 第3話 $ハルカタ・オボコ 第4話 高●沢俊彦 第5話 高木ブー 第7話 ルフィ 第8話 病院の女の子 第9話 侍の幽霊 旧日本軍の幽霊 子供の幽霊 殿様 ※死体AA注意 第10話 ピギー ラーフ ジャック サイモン 第16話 葛木宗一郎 第20話 黒井ななこ 野比のび助 野比玉子 第20話・第25話 野比のび太 第21話、第36話 しっとマスク1号 しっとマスク2号 第22話 ダンカルマ 第23話 河童の村長 カパエル 第26話 登山客その1 登山客その2 第27話 田村ひより ジャックフロスト サービスマン 第28話 アメリカ大統領 ユウナ・ロマ・セイラン 第29話 伊仲村の村長 第30話 水木しげる つるべ火 カラステング 第31話 中東某国の王女 難民 テロリスト 第32話 ナイトハルト・ミュラー 宇宙ステーションのモブ兵士 第33話 西園寺世界 加藤 加藤の幼馴染 第34話 デギン・ザビ 第39話 キタヤマ教授 第40話 遠坂凛 間桐雁夜 間桐桜 間桐臓硯 間桐慎二 第49話 レザード・ヴァレス レザードの信者達 第50話 コーネリア・ウィンザー バスク・オム ジャマイカン・ダニンガン 一条薫 各国科学特捜隊 フランス支部 ハマーン・カーン ムスカ ヘンケン・ベッケナー エマ・シーン フランシス・ボヌフォワ エリカ・フォンティーヌ ロベリア・カルニーニ メリッサ・マオ ロシア支部 ヤッサバ・ジン ゲイン・ビジョウ フランキー ニコ・ロビン 純・ゲバル カナダ支部 あかね・アカザ 中国支部 黎星刻 烈海王 春麗 ドイツ支部 ルドル・フォン・シュトロハイム フィンランド支部 アンドリュー・バルトフェルド オセアニア支部 後藤喜一 デンマーク支部 アシェラッド イギリス支部 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング ジョセフ・ジョースター セラス・ヴィクトリア アナ・メダイユ 遠坂凛 間桐慎二 アメリカ支部 ヨハン・エイブラハム・レビル アルバート・ウェスカー※作中で死亡 クリス・レッドフィールド ロラン・セアック アルフレッド・F・ジョーンズ ボア・ハンコック ワッケイン パトリシア・マーティン ゲイナー・サンガ その他 ヤプールもどき 【宇宙の怨念を吸い込む者】 化け物退治の専門家 ガッツを殺した宇宙人 人間以上に憎悪にまみれた生物 ルーミアの友達 レヴィの記憶の中の男 禍を呼ぶ巨人 魔法の王 ゴライアン ネイキッド・スネーク / ビッグボス ゼロ少佐 錦田小十郎景竜 ジェイル・スカリエッティ ユミムラ・リョウ ブルー クリリンの妻 その他のマグマ星人 謎の生命体 謎の創造者達 故人 $ウルトラマンガッツ $ウルトラウーマンヒジリ ダークドリーム 村井強衛門 坂井三郎 エース 侍の幽霊 旧日本軍の幽霊 子供の幽霊 殿様 ※死体AA注意 ヒルカワ ダークプリキュア アルバート・ウェスカー シャイブ スバルの母 未登場 外伝の登場人物 リーファと緑の騎士 $ウルトラウーマンリーファ $一つ目の惑星の住人 $二つ目の惑星の住人 $緑の騎士 鋼鉄の出会い Part-0 ヒビキの訓練の様子 $ウルトラウーマンヒビキ $ヒビキの教官 Part-1 「怪獣市場」 $ユウセイ オセアニア支部のお話 〇科学特捜隊オセアニア支部 司令(長官クラス) 後藤喜一 捜索班長 ロイ・マスタング 捜索班 ダグザ・マックール ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ シャルロット・デュノア $ソラン・イブラヒム 整備班長 アクセル・サーストン 科学者 オーキド・ユキナリ トニー・スターク 基地管制 メカ沢 〇科学特捜隊 海洋司令部 司令 チュンウー・チェン 補佐官 バラライカ 〇科学特捜隊 海洋司令部所属 南太平洋方面担当艦"蓬莱" 艦長 オットー・ミタス 副長 近藤勲 オペレーター 音無小鳥 捜索班(航空隊) 織斑千冬 ランバ・ラル ゲルトルート・バルクホルン パトリック・コーラサワー $マリオ・カストルディⅢ世 ??? オセアニアに出没した謎の女 ある夫婦の話 $ウルトラマンクリリン クリリンの妻 $ウルトラマンアレックス $クリリンの友人 番外編ウルトラ戦記 芳佳とオリヴィエ ――癒す、治す、ガミガミする―― $オリヴィエ 宮藤芳佳 $ウルトラマンボルサリーノ $クマー星の部隊司令官 やる夫は光の星の戦士のようです連載一周年記念投稿作品「ウルトラマンシャイニング 希望の巨人と銀の巨人」 ※この外伝はIFであり、登場人物も本編とは別の次元、別の時間軸の存在です。 異世界のやる夫/ウルトラマンジュウ やる夫/ウルトラマンシャイニング 備府出やらない夫/ウルトラマンアルファルファ 伊藤カイジ ルリ ロンドンの切り裂きジャック 〇科学特捜隊カナダ支部 長官 あかね・アカザ 副官 イザベラ 捜索班 Zちゃん 蛙吹梅雨 あかり・アカザ 整備班 イエティ 科学者 涅マユリ 〇一般人 綾里春美 ダン・エンクロイド バーバラ・アリ・スコット スティーヴン・バッパー アレックス・ライブソン 〇伝説の侍 錦田小十郎景竜 フィンランドに舞い降りたところ天 〇科学特捜隊フィンランド支部 長官 アンドリュー・バルトフェルド 捜索班 ココア チノ リゼ 科学者 宇治松千夜 整備士 シャロ マスコット ティッピー あんこ 料理長 タカヒロ 支援者 シーゲル・クライン 〇食べ物 ところ天 科学特捜隊オランダ支部 猛男~彼女と初めての映画~あっ、できるかな?の巻 〇科学特捜隊オランダ支部 長官 水戸光圀 補佐官 アーバ・リント 捜索班 剛田猛男 クルツ・ウェーバー 木津千里 科学者 セシル・クルーミー 整備士 豪ヒロミ 〇一般人 大和凛子 オランダ少女 ウルトラファイト ベムラーvsドサイドン 怪獣図鑑に記載 斉藤渚は○○○のようです 〇科学特捜隊ニュージーランド支部 長官 校長 補佐官 斉藤渚 捜索班隊長 マダオ 捜索班 桜野音羽 サシャ・ブラウス ヴェルゴ 医者 ザッパ 科学者 ダンボー 整備班 羊(整備士) マスコット 羊(マスコット) 〇ゲスト出演 ※セリフなしのキャラは省略 後藤喜一 四葉星児 ウォン・リー ヨハン・エイブラハム・レビル 森精華 ふなっしー アナ・メダイユ シャルロッテ・ヘイゼルリンク リリーナ・ピースクラフト ウルトラゾーン ※怪獣や宇宙人については怪獣図鑑に外伝の怪獣として記載 「プロローグ」 藤村省吾 「怪獣漫才」 「怪しい者じゃないです」 四葉星児 「プリキュア転校生」 円亜久里 / キュアエース アイ 「幸福のシルバゴン」 幸福の王子キュアハート像 「怪獣マッサージ」 山吹祈里 / キュアパイン 蛙吹梅雨 やる夫/ウルトラマンシャイニング 「みのりとメフィラス」 日向みのり この支部のお話は家でメシを作らなければGが出ないと思った作者が外食ばかりしていたら実家でメシ関係なしにGは出ると教えられて驚愕した、そんな人生は常に勉強だと学んだ気持ちで作成した話です ※まとめには「スリランカ支部 G話(略)」と表記 〇科学特捜隊スリランカ支部 長官(一応) アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ 捜索班 フォルテ・シュトーレン 科学者? 目白樹音 アンドロイド 鉄子 隊員(仮)のマスコット じめ子 ??? ぽのか先輩 〇オチ どこかの宇宙人 とある警察のお話 警察"大人しくしといてくれ、だけど、やばい時はお前らに任せるから責任もね部署" 九羅密美星 清音 パトリック・ザラ 山爺 冴島大河 ナビ子 ダンカルマ 謎の助っ人 枝垂ほたる カメさん ウルトラマン対仮面ライダー対プリキュア 坂上あゆみ / キュアエコー 如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼ アスカ・シン / ウルトラマンダイナ あゆみの友達 レッドマン~赤き通り魔か赤き救世主か!?~ レッドマン ネギ ネギの母 カーラ 〇科学特捜隊スペイン支部 長官 フランジスカ・ヴォン・カルマ 補佐官 ジェイソン 捜索班 大阪 棗クラン 杏藤子々 宮本明 科学班兼医療班 麻倉美津里 整備班 3の口 マスコット兼科学特捜隊犬 太郎丸 〇スペイン警察 レヴィ(スペイン警察) 〇一般市民 オープン・ニダの店長
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京太郎「あのちびっ子タコス娘、今日という今日は許さねえ」 京太郎「普段のあの俺への仕打ちはあまりにも目に余る」 京太郎「やれタコスを作れだのタコスを持って来いだのタコスを食べさせろだの」 京太郎「マジで俺は頭にきた」 京太郎「復讐してやる……」 京太郎「まずはタコスの差し入れだ!」 京太郎「いつもいつも頑張っている優希へのタコスの差し入れをしてやる!」 京太郎「おい優希。タコス食うか?」 優希「じょ?」 京太郎「ほら」 優希「おおう。何だいきなり」 京太郎「タコスの差し入れだよ」 優希「別に頼んだ覚えはないが……。うむ。いい心がけだ、犬!」 京太郎「ははあ」 優希「う~ん。おいしいじぇ~」 京太郎「お手製だからな」 優希「褒めて使わす」 京太郎「ふふふ……。タコスを差し入れてやったぜ……。次はiPS細胞で咲と和との子供を作ってやる!」 京太郎「咲、ちょっといいか」 咲「なに京ちゃん?」 京太郎「ちょっとじっとしててな」 咲「?」 京太郎「……」 咲「痛っ」 京太郎「白髪が生えてたんでな」 咲「もう。そういうのは言ってからにしてよ」 京太郎「悪りい悪りい」 京太郎「和」 和「何でしょう」 京太郎「ちょっと髪を触らせてくれないか?」 和「な、なんでそんなこと!」 京太郎「いや咲に頼まれてさ」 和「さ、咲さんが?」 京太郎「前に咲の頭を撫でたことがあったんだけど、変にゴワゴワしててな」 和「頭を……」 京太郎「それを言ったら咲のやつ、ゴワゴワなんかしてないよって怒っちまってさ」 和「それは怒りますよ」 京太郎「んでさ、咲が前に和の髪を触ったらサラサラだったって言ってな」 和「……」 京太郎「俺が和の髪をさわってもゴワゴワだって言うんなら、俺がオカシイだけだろうって話になったんだ」 和「な、なるほど」 京太郎「ちょっと触らせてくれないか?」 和「……そういう訳なら、構いませんけど」 京太郎「すまんな」 京太郎「よし、髪の毛が手に入った!」 京太郎「これを元に卵子を作って俺の精子と受精させてやる!」 京太郎「調べてみたが、どうやらそういうことを秘密裏に請け負う機関があるらしい」 京太郎「ふふふ……待ってろよ……」 京太郎「はい、はい。ええ、分かりました」 京太郎「たった一ヶ月で赤ん坊ができちまうとは……」 京太郎「えっと、この病院に預けてあるらしいな。行ってみるか」 京太郎「すいませーん」 京太郎「ええと、俺の赤ちゃんがこの病院に入院してるって連絡があったんですけど」 京太郎「ええ、はいそうです。須賀です」 京太郎「どうもすみません……」 京太郎「まじかよ……。あんな簡単に通っちまうもんなのか……」 京太郎「すげえなあの裏機関」 京太郎「ええと、この部屋だな」 京太郎「……ドキドキするな」 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「……寝てるな。あ、プレートがある」 京太郎「柔(やわら)と誇(ほこる)……。依頼する時に決めた名前だけど、ちょっと変な名前か?」 柔「すう……すう……」 誇「くう……くう……」 京太郎「まあ、いっか。可愛いもんな。これで晴れて二児の父だ」 京太郎「……マジでどうしようこれ」 京太郎「……おむつが膨れてる」 京太郎「消臭剤が効いてるせいか、臭いは感じないが……」 京太郎「うっ……これはうんちか……」 京太郎「しかも二人とも……」 京太郎「ええっと、あ、替えのおむつが用意されてる」 京太郎「くさっ!」 京太郎「説明通りにやれば大丈夫だよな?」 京太郎「……こういうことしてるとちょっと実感湧いてくるな」 京太郎「手、洗ってくるか」 京太郎「どうすっかな……」 京太郎「あ、そうか。ベビー用品買わないといけないな」 京太郎「しばらく大変そうだなあ」 京太郎「よし、おむつやらなんやら色々揃えたぞ!」 京太郎「育児に役立つ本や器具までありえないほどたんまり買い揃えたぜ」 京太郎「とりあえず大きくなるまでは一人でも育てていけるな」 京太郎「……大きくなった後のことはあとで考えよう」 柔「ぐうぐう……」 誇「すやすや……」 京太郎「……かわいい」 京太郎「……やっぱ母親って必要だよな」 京太郎「遺伝学的には俺と咲、和との子なんだけど」 京太郎「うーん。頼んだら殺されるか」 京太郎「優希に頼んでみようかな。まずいか?」 京太郎「……あ、優希か? おう、いや。あのさ、電話じゃ言いにくいことがあるんだ」 京太郎「明日うちに来れないか? うん。そう」 京太郎「ん、じゃあな」 京太郎「……ふう」 京太郎「どうなることやら」 京太郎「……」 優希「……」 京太郎「……かわいいだろ?」 優希「……」 京太郎「優希?」 優希「誰の……?」 京太郎「え?」 優希「誰の、子供なんだ?」 京太郎「……さあ」 優希「さあって……」 京太郎「拾ったんだ」 優希「……赤ん坊が拾えるわけ無いだろ!」 京太郎「……うん」 優希「お前のか?」 京太郎「……うん」 優希「……あ、相手は」 京太郎「言えない」 優希「ど、どこ行ったんだ?」 京太郎「知らない」 優希「……そうか」 京太郎「……うん」 優希「……ううっ……」 京太郎「ど、どうしてお前が泣くんだよ」 優希「うっ……だって……」 京太郎「泣くなって」 優希「うううぅ……」 京太郎「もう大丈夫か?」 優希「……うん」 京太郎「悪いな」 優希「悪いなってお前なあっ!」 京太郎「……すまん」 優希「謝って済む問題じゃないじょ……」 京太郎「うん」 優希「……これからどうするんだ?」 京太郎「育てようかと」 優希「一人でか?」 京太郎「……そのつもりだったけど」 優希「つもりだったけど?」 京太郎「優希、母親になって貰えないか?」 優希「は?」 京太郎「男親一人だけって可哀想だろ?」 優希「そ、そういう問題か!?」 京太郎「……頼む」 優希「頼むって……」 京太郎「優希、お願いだ」 優希「……それって、結婚するってことか?」 京太郎「……そうなる」 優希「そうなるって……そんな仕方なくみたいな言い方……!」 京太郎「……嫌なら、いいよ」 優希「嫌ならって……」 京太郎「こんなこと頼んで悪かった」 優希「……待って欲しいじょ」 京太郎「……?」 優希「しばらく、時間をくれ……」 優希「……おう」 京太郎「久しぶりだな」 優希「……そうだな」 京太郎「何で部活休んでたんだ?」 優希「来れるわけ無いだろ!」 京太郎「ちょ、大声出すなって」 優希「……ボケ犬」 京太郎「ボケ犬って」 優希「いいじょ」 京太郎「ん?」 優希「いいって言ってんだじょ」 京太郎「……あ。……ああ、うん。そうか」 優希「……クソ犬」 京太郎「……仰るとおりです」 京太郎「なあ」 優希「……ん?」 京太郎「実はさ」 優希「おう」 京太郎「これ実は全部ドッキリなんだ」 優希「……?」 京太郎「あの赤ん坊はただの親戚の子だし」 優希「は?」 京太郎「今こうして一緒に暮らしてるのも今日が最後なんだ」 優希「は?」 京太郎「婚姻届もせっかく書いてもらったけど出してない」 優希「あ?」 京太郎「……ほら。あのプレート見えるか?」 今日までお疲れ様でした優希ちゃん!! 優希「…………この。……こんのクソ犬がああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」 京太郎「ぐはっ」 カン!
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http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1254535905/ 俺「SOGAの麻雀ゲーイベントの咲カップで優勝してしまった」 俺「なんか...優勝したはいいが貰えたのは"称号"というデータカード内でしか意味のないモノ...」 俺「はあ、時間と資金を費やした割りに見返りが少ないなあ」 俺「……」チラ 女子高生「キャッキャッ」 俺「何年もゲーセンに通っているから彼女も出来ず、ましてや就職にも着けていない...」 男「咲カップ優勝者の○○様ですね」 俺「?はあ、どちら様ですか?」 男「いやいやSOGAの咲カップ優勝商品の副賞を届けるのが遅れてしまいました」 俺「副賞?なにかくれるんですか?」 男「では、お楽しみになってください。それと注意事項が一つ、向こうで寿命以外の理由で死んでしまっ...」 俺「ん?はあはいはいなんですかその夢物がたr」ギュイイイイイイインッッッ 俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ???『大丈夫?京ちゃん』 京太郎「うっ...」 ???『急に倒れてどうしようかと思っちゃったけど...どう?頭痛くない?』 京太郎「は...?」 京太郎「ここは...」 咲『七久保駅...だけど、本当に大丈夫?京ちゃん』 京太郎「長野?なんで俺が長野に...ていうか」チラ 咲「京ちゃんもしかして記憶喪s」 京太郎「うおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!」 咲「!」ビクッ 京太郎「咲!超咲!魔王様!!!!!」 咲「京ちゃん、やっぱり...」グス 京太郎「はあはぁ」 咲「具合...大丈夫?」 京太郎(なるほど俺の目の前に咲がいていつの間にか長野県にいた) 京太郎(それがあの男が言っていた副賞ってやつでじゃあその副賞はどこまでが副賞なんだ?咲と会うだけか?) 京太郎(それとも一定時間咲の世界を体験出来るだけいやしかし寿命云々言っていたわけだからそれに) 咲「京ちゃん!」 京太郎「っ!あ、ああ。大丈夫だよ咲。俺は至って正常だよ」ニコ 京太郎「……で、俺は京太郎なわけだな?」 咲「当たり前だよ...本当に平気なの?」 京太郎「平気平気!……で、時期はいつ?一話?県予選前?それともアニメ最終回後?もちろん合宿のとこな」 咲「いち...?京ちゃん、今は県予選の団体戦後だけど...やっぱりどこか変だよぅ」 京太郎「咲!」 咲「?」 京太郎「好きだ!」 咲「!」ボッ 京太郎「よしまずは清澄高校だな、じゃあ咲!先に戻ってるから!」 咲「う、うんばいばい」テレ 【清澄高校】 京太郎「来た...来てしまった」 京太郎「土地勘が無いから交番で場所を聞いたけど、考えたら自分の通ってる高校の場所がわからないとか白恥もいいとこ」 京太郎「まずは...というか真っ先に行くべきは麻雀部!」 京太郎「のどっちに部長...タコスとワカメはまあどうでもいい」 京太郎「いざっ麻雀b」 ???「どっせぇーい!」 ドガーン!! 京太郎「痛ぁ!つぅかいきなり人の背中を蹴る人物なんて作中に一人しかいねえ!!!」 京太郎「くぉらタコス!」 優希「おはようだじぇー京太郎!」 京太郎「この野郎悪びれもせず...いや、これは明らかにリア充。京太郎、不憫だがやっぱ明らかに勝ち組だなお前」 優希「よーっし!部室までひとっとびだじぇー!」 京太郎「ちょっ肩に乗るな肩に!」 京太郎「あぁ首の圧迫感が最高だじぇ...」 優希「んー?どうした京太郎?」 京太郎「太ももの肉感が気持ちいいって言ってるんだ」 優希「なっ!...そうか!ようやくワタシの魅力に気付いたのか京太郎!」 京太郎「はいっ!太ももがやーかいですっ!」 優希「うーんなんか調子が狂うじぇー」 京太郎「ようやく部室に着いたな...」ゼェ 優希「これくらいでへたるなんてだらしない男だな京太郎!」 京太郎「うるせえよ...」 優希「うー、太ももが京太郎の手汗でベトベトだじぇ」 京太郎「ハァ、うるせえから、すこし黙って...」ゼェハァ 優希「よーし、皆おはようだじぇー!」 バンッ ???「こら優希、部室に入る時は静かにって言ってるでしょ」 優希「うっ...次からは気をつけるじぇ...」 ???「まったく、ソレを聞くのも何回目かしら」 京太郎「おぉ...」 久「アラ、おはよう須賀くん」 京太郎「うぉぉぉぉぉぉ!」バッ 京太郎「俺の女になれ!」キュイイイイン 久「んー?」 京太郎「ハッ」 京太郎「くそっアニメを間違えてしまった!」 京太郎「おはよざーっす部長!」 部長「おはよう今日も元気ね」 京太郎(時間制限があるならもたもたしてられんな) 京太郎「フラグの立て方を普段から確認してれば良かった...」 咲「おはようございます」 久「おはよう咲、じゃあ面子も揃ったみたいだし早速始めましょうか」ニコ 【結果】 久+12 優+7 咲+6 京-25 京太郎「俺は全国優勝者だぞ...」 久「負けてるのに終盤ベタオリってどういうことかしら」 京太郎(安パイだと思っても部長がアガるし、前半タコス強ぇし勝てねえ...) 咲「でも、京ちゃん強くなりましたよね」 京太郎「そうか?」 優希「少し驚いたくらいだじぇ」 久「まあ、いつもより考えれていたわね」 京太郎「ありがとうございます!須賀京太郎一生の幸せもんです!!!」 京太郎「いやー誉められるって嬉しいもんだな」ニコニコ 久「それじゃあ約束通り買い出しお願いね」ニコ 京太郎「負けたら買い出しでしたね...」 久「そうそう、買い出しついでに龍門渕に寄ってほしいの」 京太郎「どうしてですか」 久「個人戦後に他校が集まって合宿をしようって話になってね」 京太郎「合宿すか」 京太郎(たしかアニメでは龍門渕から一人も個人戦入賞者が出なかったんだよな) 京太郎(まあ知らねえやどうせ俺もいけねえし適当に済ませるか) 【ショッピングモール】 京太郎「買い出し買い出し...って、なんで普通に京太郎やってるんだ」 京太郎「元の世界には未練ないが、もし戻れるなら色々やって戻りたいし、そもそも戻れないならちょっとした恐怖じゃないだろうか」 京太郎「戻れないなら一生、須賀京太郎として生きるわけなんだから大人しく楽しんだ方が間違いはないし」ブツブツ ドンッ 京太郎「痛っ」 ???「すまない、話に集中してしまい不注意だった」 京太郎「いや...てかこの人一人じゃねえか、一体誰と話...」 京太郎「あっ」 京太郎「おいおい加治木ユミさんじゃないっすかー!」 加治木「なんだ、どこかで会っ...いや、なに?そうだ初対面だ。...本当に知らないんだ誤解しないでほしい」 京太郎「おいおい独り言ってレベルじゃねえぞ...」 京太郎(ここは離れるが吉、だな) 京太郎「それじゃあ僕はこの辺で」ペコ 加治木「ん?ああそれじゃあ...だから違うと言ってi」 京太郎「やべえガチだアレ」 ――……10分後 京太郎「桃ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 京太郎「オワタ...」 京太郎「なにが"離れるが吉、だな"だよ俺のアホ!」 京太郎「しかしステルスをこの身で体感出来たんだ、それだけで十分じゃないか」 京太郎「俺の咲ラン上位に会えただけでもOKとしようよ」 京太郎「落ち込んだ勢いで縞パンスクミズ白ニーソも買ったけどあいつら着てくれるかな」 京太郎「それは置いておくとして次は龍門渕か...痩せキャラはそんなに好きじゃないんだが顔見せくらいしておこうかな」 【龍門渕高校】 京太郎「でかい...」 京太郎「土曜だってのに結構生徒がいるなあ」 京太郎「龍門渕もウチみたいに部活で集まってくれてると良いんだが」 京太郎「しかしいきなり他校の生徒が入れるのだろうか、清澄の制服を着てるし...」 京太郎「変に怪しまれないよう龍門渕のメンバーが通るのを待つか」キョロキョロ 警備員『えー校門付近不審者発見』 透華「……で、どうして私が警備室に?」 警備員「この男が"龍門渕透華の知り合いである"と申したためお呼びした次第です」 透華「はぁ...」チラ 京太郎「 」ニコッ 透華「知りませんわ、警察にでも付き出しておやりなさい」 京太郎「ちょっ!待ってくれ透華!」 警備員「おい動くな!」 京太郎「俺は原村和から伝言を預かって来てるんだ!」 透華「原村和から?」ピク 京太郎「そうだ。伝言を伝えに来た俺にこんな仕打ちひでえよ!!!」 透華「……警備員、その男を離しなさい」 透華「いいでしょう、話は麻雀部部室で聞きますわ」 透華「なるほど、原村和が"私と"是非合宿を行いたいと」 京太郎「その通りです」 透華「分かりましたわ、合宿の件お引き受けしますと伝えてくださいまし」 京太郎「はいっ!」 透華「……」 京太郎「……」 透華「……いつまでいらっしゃるおつもり?」 京太郎「いやー...もう少しお話がしたいなぁと」 透華「もう貴方と話す事なんてありませんでしてよ」 京太郎「そう言わず...」 純「良いじゃねえか、丁度ハジメ達がいなくて暇なんだ」 透華「……私、少し席を外させてもらいますわ」 バタン 京太郎(実際龍門渕透華は咲ランでも下位のキャラ、帰っても問題はない) ガチャ 一「あれ、透華は?」 純「ああ、ついさっき出ていった」 一「ふーん...そこの人は?」 純「変質者」 京太郎「おいおいノッポさんお願いしますよ」 純「なにがだよ」 一「透華が帰ってこないと卓も囲めないし...」 純「ハジメ、そこの兄さんがお話をしたいんだとさ」 一「はあ...なにをお話します?」 京太郎「そうだなあじゃあ鹿児島の神代について」 一「鹿児島の神代ですか...」 京太郎「全国にいった時の参考にしたいんで」 一「なるほど、さすがマネージャーさん熱心ですね」 京太郎「いや一応選手なんだけど」 一「神代は...字一色をアガります。それも一局に何度もね」 京太郎「ふむふむ」 一「――…とまあこれくらいかな」 京太郎「なるほど参考になりました!」 京太郎(戻ったら暴露で神扱いだなwww) 一「じゃあ京太郎さんは麻雀を始めて間もないんですね」 京太郎「そうなんですよ...」 純「なに仲良くなってんだよ」 京太郎(あぁ女の子と話すのがこんなに楽しいなんて) 京太郎(でもこいつ百合属性持ちだよな) 京太郎(なに話しても楽しそうに聞いてくれるし) 京太郎(だけどフラグ立たないとか) 一「それでですね」 京太郎「もういいや」 一「?」 京太郎「チェンジで」 智紀(チェンジとかwwwwwバロスwwwww) 智紀「おはよう」 一「あっともきーおはよう」 純「うっす」 京太郎(眼鏡属性の無い俺がワカメの次に下位なキャラキター) 京太郎「はじめまして『変質者』です」 純「ハッハッハ」ゲラゲラ 京太郎(なにくだらないことしてんだよ) 智紀(リア充乙) 純「おっ面子揃ったんじゃないか」 一「そうみたいだね」 智紀「それじゃあはじめる」 京太郎「俺も入ってるんですね」 京太郎(ともきー想像通り大人しくてワロタ) 智紀(こいつら強えんだよwww初心者っぽいやついるし俺負け試合確定ワロチwwwwwもはや消化試合の様相wwwwww) 【結果】 純+22 一+ 6 智- 8 京-20 純「弱えなマネージャー」 京太郎「マネージャーじゃねえよ」 一「京太郎さんやっぱりマネージャーなんじゃ」 京太郎「ほっとけ」 智紀(この弱さww横浜乙wwww) 京太郎「もう帰るわ」ガタ 純「もうそんな時間か」 京太郎「楽しかったわ衣によろしくな」 純「じゃあアド交換しようぜホラ赤外線でちゃっちゃとな」 京太郎「……」 純「ちゃんと三人の入れといたから暇な時にでもメール寄越せ」 一「じゃあ、またね」 智紀「……また」 智紀(リア充の行動力パネェww) 京太郎「ああ、またな」ガチャ 京太郎「……」ジーン 京太郎「あ、涙出てきた...」 京太郎「いやー彼女いたためしも無いし、イジメ受けてたくらいの俺がこんな楽しい暮らしをおくれるとは」 京太郎「……なんか死にたくなってきたな」 京太郎「……」ブンブン 京太郎「いよーっし!頑張るぜ俺は!!!目標は女の子と...どうしよう」 京太郎「セクースはチョモランマレベルで高レベルすぎるし」 京太郎「中学生から女の子と話してないからよくわかんねーや!」 京太郎「この町にはイジメっ子もいないしいいトコだなあ」 京太郎「……俺って本当駄目な人生だったな...」 京太郎「なんで咲の世界にいるのにこんな辛い事思いだしてるんだろ」 京太郎「ダメなやつはなにやってもダメなんだよ」 男「お目覚めになられましたか?」 俺「ハッ?」 男「記録は...半年と2週間でしたね」 俺「俺は...」 男「死因は自殺です」 男「いや、中々頑張ったと思います。現にSEXまでいったじゃないですか」 男「機会があればまたお呼びいたしますよ」 男「ちなみに今までチャレンジした人数は貴方を含めて55人です」 男「ここまで進めたのは貴方だけですよ?貴方以外のチャレンジャーは20人は咲-saki-のキャラと関係ない人物と結婚をし、寿命を全う」 男「他の33人は貴方同様自殺です」 男「ですが先ほども申した通り咲-saki-のキャラとSEXまでいったのは貴方だけです」 男「貧乳は嫌いだと申されていたはずですが...フフフ」 男「自殺の理由はs」 俺「SEXSEXうるせえんだよ!!!!!!」 男「……では、またSOGAの咲-saki-カップへの参加お待ちしています...」 俺「そうか...やっぱり死んだのか俺は...」 俺「やっぱりダメなやつはなにやってもダ...いや、ロリひんぬー最高ぉぉぉぉぉ!!!」 俺「よし、第二回の開催に向けてMJをやりまくるぞ!」 男『S○GA、MJ咲-saki-カップ上位陣には副賞が与えられます。皆々様奮ってご参加お願いします。 10月3日現在、第二回開催の日取りは未発表』 了 ???「あいつ...死んだのかな」 ???「失踪してから2週間、ホームに飛び込むのを見たって人もいるけど死体は見つかってない」 ???「……」グス 加治木「おや...」 ???「……」 加治木「君も献花を?...そうか、まだ忘れるなんて無理な話だよな」 ???「放っておいて」 加治木「おや、いつもとは話し方が違うじゃないか。もっと明るいほうが」 スッ 桃『先輩』 加治木「桃」 桃「そうっとしておいた方が良いっすよ」 加治木「……では、私はこの辺で帰るよ。……こう言っては残酷かもしれないが――生きているといいな」 ???「……ぁりが、とぅ」グスッ アイツは今、どこにいるんだろう。天国にいるのだろうか――生きているのだろうか。 俺「……」ジャラジャラ 俺「ゲーセンも飽きてきたなぁ」 俺「……クリアしてないせいかわからないが、向こうの世界の事をよく覚えていない」 俺「咲カップも今は開催してないし...どうやって戻ろうか」 男『こんにちわ』ヌッ 俺「ひっ!」 俺「ってお前...貴方は」 男「突然すみません、こっちで貴方に再びチャンスを与える話が上がっていまして」 俺「ま...本当か!?」 男「ぬか喜びにならないように、決まってから報告に来ようと思ってましたが」 俺「で、……いつ行けるんですか?」 男「早ければ明日です」 俺「そうか...そうか」 男「早い方が良いんですよ」 男「貴方がいた世界は、貴方が戻ってきた時点でリアルタイムで時間が進んでいます」 俺「ということは...」 男「まあ向こうでは2週間立っているという事です。相手の子も心変わりして他の男性と付き合っているかもしれませんね」 俺「そんな」 俺「待てよ」 俺「俺はどの子と仲良くなったんだ」 俺「この前の話を聞くにひんぬーキャラである事は推測できるんだが」 男「時間もありませんしその話は」 俺「早くても明日なんだろう!教えてくれよ!今咲ラントップは衣たんなんだが?」 男「……ひどい男ですよ貴方は」 俺「oh...違うのか?おい違うのか??」 男「……」 俺「遠くを見るなぁぁぁぁぁぁ」 男「冗談はこの辺にして、私も忙しい身なので失礼させてもらいます」サッ 俺「速っ...リアルハギヨシかよ」 客A『おいなんか咲-saki-の世界に行ったとかいうやつが来てるみたいだぜ!』 客B『はいはい結局関係ない他のキャラと結婚したってやつなww』 俺「……」 ピザ『だからよーマジで無理ゲーwww』 客A「そんなに無理なのか?」 ピザ「いや存在自体は京ちゃん(笑)なんだけど相手は普通の女の子なわけだからもう無理でしたww」 ピザ「俺がまともに話せるわけないしwww少し触っただけで変態扱いだしwwww」 客B「でも80の大往生だったんだろ?」 ピザ「話によると上位者は大体行けたらしいから他のやつらに聞けww」 ピザ「まあこれも聞いた話だけど俺を含めて26人が挑戦して咲-saki-のキャラを落としたやつゼロwwwwwはい無理ゲー」 ピザ「しかも向こうで自殺するやつもいたって話だしww」 ピザ「はじめにキャプテンの胸触って変態扱い→総スカンとかヒドスwwwww」 客A「向こうの奥さんとの記憶はあるんだ?」 ピザ「寿命エンドはクリアだから一応覚えてるが、咲-saki-キャラとのトゥルーエンドの場合は行ったり来たり出来るようになるってよ」 客B「早く第二回開催しろよSOGAw」 俺「あの野郎、俺にはなにも話してねえんじゃねえか」 【当日】 俺「で、結局あれから2週間で結果1ヶ月離れた件について」 男「まあ、これでも十分早くした方なので」 俺「そうか...」 俺「で、向こうに戻ったら記憶も元に?」 男「今のまま、記憶は戻りません」 俺「じゃあ他のキャラを好きになったら」 男「それはそれで特に問題のある事とも思えませんし」 男「相手から言ってくるんじゃないでしょうか?」 俺「そうか、向こうから近寄ってきてくれるよな」 俺「お願いします...」 ギュイイイイイイイイイインッッッ 京太郎「うーん...」 ???『……』タラ 京太郎「ここは...」 ???『……だしっ』 京太郎「うわぁっお前は...」 池田「須賀だしっ!」 池田「コーチ...いやキャプテン呼んでくるしっ!」ダダッ 京太郎「コーチよりキャプテンが先とか...」 女子A「須賀くん!」 女子B「なんで須賀さんが!?」 京太郎「えっと...どちら様で?」 女子A B「!」 女子A B「まさか記憶喪失」 福路「京太郎さん!」 京太郎「美穂子ちゃ」 女子A「キャプテン!須賀くん記憶喪失で...」グス 京太郎「いやいや」 福路「そう...でも生きて戻ってくれて嬉しいわ」グス 池田「キャプテンが泣くからアタシまで...うえーん」 京太郎「ついていけねえ...」 【風越学園】 京太郎(まあ記憶もないわけだし...) 福路「よかった、本当によかった」 京太郎(今はこの状況よりも個人戦、果ては全国大会の結果が気になるんだ) 京太郎「あのー...福路さん?」 福路「本当に記憶を失ってしまわれたんですね」シク 池田「でも名前は覚えているみたいですよ」 ツンツン 京太郎「つつくな池田ァァァ!」 池田「ひっ」ビクッ 福路「京太郎さんっ」 京太郎「すみません...」 京太郎(一度でいいからやってみたかったんだよな"池田ァァァ!") 福路「ソレ、やめてくださいって言ったはずで...でも記憶を失くされたんですから怒っても京太郎に悪いですよね」シクシク 京太郎(俺、やっぱりやってたのかコレ...) ピーポーピーポー…… 京太郎「んっ?」 福路「救急車です。本当は発見した場所からも動かしてはいけなかったんですが」 京太郎(そうだよな、1ヶ月行方不明だったら心配もされるよな) 【病院・病室】 京太郎「とりあえず絶対安静、と」 バタンッ! 久「須賀くん!」 京太郎「部長...それに清澄の皆」 バッ 咲「京ちゃんっ!」 優希「京太郎!!!」 まこ「二人とも、嬉しいのはわかるか、相手は病人じゃけえ抱きつくのはよしぃ」 部長「お医者様の話だと健康そのものらしいけどね」 京太郎「皆...こんなに心配してくれてありがとう」 京太郎(はじめて会ったのにはじめてな気がしないなあ) 京太郎「……で、いきなりで悪いんですけど」 一同「?」 京太郎「俺の彼女って誰ですか?」 まこ「ぶっ」 久「フフフ、あーおかしいわ。さすが須賀くんね」 和「はじめての会話がそれですか」フフ 京太郎「あれー...どういう意味でしょうかその反応は」 優希「京太郎に彼女なんてありえないじぇ~」 咲「久しぶりなのに京ちゃんったら」 京太郎(この中にはいないのか...まあウケてるみたいだし今はこれでいいか) 京太郎「悪いないきなりこんな事聞いて」 入院生活は3日で終わったがその後も警察やらの事情聴取でしばらくはまともに家を出る事が出来なかった。 そして俺は家の中、自室のベッドの上で携帯とにらめっこをしていた。 京太郎「うーむ、番号リストを見るに大分他校の生徒とも繋がりがあったらしい」 京太郎「龍門渕メンバーのアドなんてどうやって手に入れたんだ俺...きっと何ヶ月もかかったに違いない」 京太郎「履歴は...おわっ」 京太郎「咲とタコスはわかるとして龍門渕のハジメにみはるん、文堂さんまで」 京太郎「おいおいどんだけだよ...」 京太郎「あれだな、なにが恐いって失踪前にやり取りしたメールが全部消されてるところだよな...」 京太郎「とりあえず明日から外を歩いて色々情報を入れていくか」 【ショッピングモール】 京太郎「なんとなくこっちから連絡もしづらいし、足で情報を確保するのは昔からの常識だろう」 ドンッ 京太郎「痛っ」 加治木「すまない、話に夢中‥お前は」 京太郎「おおー!加治木さんじゃないですか!」 加治木「清澄の須賀...そうか、もう出歩いて大丈夫だったんだな」 京太郎「いやーお騒がせしてすみません...そういえば加治木さんとはアドレス交換してませんでしたね」 加治木「あ、ああ」 京太郎「交換しましょうよ!」 加治木「……問題はないが...まて、他意はない。アドレスの交換くらい...それはお前の推測...」 京太郎「加治木さん?」 加治木「ちょっと待ってくれ...だからな、なんで須賀と会うとお前はいつも...」 京太郎(あぁ可哀想な人なんですね加治木先輩...) 京太郎「いやいいです、またの機会にでも」 加治木「そ...そうか」 京太郎「じゃあ僕はこれで」 加治木「またな京太郎」 ――…10病後 京太郎「おおっと桃桃ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 桃「!」ビクッ 京太郎「いやーなんかビビッときたよ今!」 桃「……っス」 京太郎「おぉまだ見えねぇ声は聞こえるのに!不思議!」 加治木「……なんだ桃、お前は名前で呼ばれるくらい仲が良いみたいじゃないか」 桃「ちがうっス先輩!この人とはなにも」 加治木「……なあ京太郎、記憶を無くしているみたいだから言っておくが君は私をユミと呼んでいたぞ」 京太郎「マジっすか!やるな俺」 ???『ワッハッハ珍しいやつがいるなー』 京太郎「ワハハさん!」 蒲原「おっなんだいつも通りじゃないかー」 加治木「いや、一応これでも記憶を無くしているらしい」 京太郎「ワハハさん!」 蒲原「ワッハッハなんだ京太郎」 京太郎「俺って誰かと付き合ってたりしました?」 蒲原「ブッ」 蒲原「ワッハッハ面白い事言うなーお前は」 京太郎「またその反応ですか...」 加治木「京太郎」 京太郎「はい?」 加治木「誰も名乗り出なかったのか?」 京太郎「彼女...ですか?いえ」 加治木「……」 桃「先輩?」 加治木「ふむ、蒲原。私達も早くカラオケに行こう」 蒲原「おいおい待てよユミちん~」 京太郎「?」 京太郎「今日は土曜だったな」 京太郎「……誰かに電話してみるか...」 京太郎「こうしてみると見事に女友達のアドレス数が男友達と同じくらいあるって考えると凄いな...」 京太郎「じゃあどうしようか...衣たんのアドレスがない以上...」 ピッ プルルルルルプルルルルル ピッ 一「は、はい国広です」 京太郎「ええ...と国広さん?」 一「……はい」 京太郎「あの...携帯に結構履歴が残っていたのでそれなりに交友があったのかと思って電話したんですけど」 一「……はい、間違っていません」 京太郎「よかった!」 一「あの、電話先で話すのもなんなのでお合いしませんか?」 京太郎「!はっはい」 京太郎「では...はい、11時に駅前の...はい」 京太郎「失礼しまーす」 ピッ 京太郎「完璧営業先相手のトークだったぞ今の会話」 京太郎「会って衣の番号を聞くか!」 プルルルルルプルルルルル 京太郎「おっ」 ピッ 京太郎「もしもし?」 京太郎「ああお前か」 京太郎「んっ?なにがだよ」 京太郎「はあ」 京太郎「11時から予定があるな」 京太郎「お前も来るか?」 京太郎「ええと龍門渕の国h」 ブツ 京太郎「あっ」 京太郎「切りやがった...」 京太郎「まあいいか今度あった時にでも謝るなりすれば」 京太郎「出掛ける服装は……まあ別に意識するような相手でもないし普通でいいだろ普通で」 京太郎「おはようっ」 一「ふふ、時間的にはこんにちわ、だね」 一「ねえ須賀くん」 京太郎「んっ?」 一「記憶ってどこから無くしてるの?」 京太郎「ええ...と、君とアドレスを交換した記憶は忘れているかな」 一「初めて会った日の事を忘れているのか...」 京太郎「初めて会ったその日にアド交換したのか?すげえな」 一「まあ純のおかげだったりするんだけどね」 一「じゃあ改めて、」コホン 一「はじめまして須賀くん」 京太郎「はじめまして」 一「アタシは京太郎って呼ぶし君もハジメって呼んでほしいな」 京太郎「わかったよ...ハジメ」 一「うんっ」 京太郎(百合キャラと仲良くなってもあまり意味ない気がするなぁ) 一「じゃあどこにいく?」 京太郎「そうだな...って、透華は一緒じゃなくていいのか?」 一「……透華がいた方がいい?」 京太郎「いや意外だなぁと思ってさ、ハジメって透華好きだろ?ガチで」 一「!」 京太郎(初めて会った時の記憶もないのにこれだけの事を言って大丈夫なのか) 京太郎「ハジメとは仲が良い友達だって思って聞くけど、男と女どっちが好き?」 一「う...ぁ」 京太郎「"どっちも"は困るな」 一「……オト...」 京太郎「いいや無理しなくても!」 一「京太郎...」 京太郎「俺達は親友だろ?友達がレズビアンだろうが関係ないぜ!」グッ ガッシャーンガラガラ... 京太郎「さあ遊びに行くか!」 京太郎「ん?おいハジメ!はやく来いよ!」ニコッ 一「なんでこの場面で過去最高の笑顔作れるかな...」 京太郎「カラオケでもボーリングでもどんときなさいだぜ!」 一「あー...うん、やっぱりいいな」 一「今いくよ!」 京太郎「来いよ親友!後で天江の番号教えてくれよな!」 ガッシャーンガラガラ... 京太郎「さっきからなにかが折れる音が聞こえるなあ...」 京太郎「いやー楽しかったー!」 一「もうこんな時間...」 京太郎「そうだな、少し名残惜しいな...どうだ?家に泊まっていくか!」 一「えっ?それって...」 京太郎「ダメか?」 一「……」ブンブン 京太郎「良いのか?」 一「……」コクッ 京太郎「いぃよっし!今日はスマブラ大会だー!!!」 京太郎「そうと決まれば人数集めないと...あーそうかお互い知り合いが良いよな!」 京太郎清澄鶴賀風越は俺に任せてくれっ龍門渕はそっちに任せた!」 一「……」ハァ 一「そんなに人数集めるなら京太郎の部屋じゃ少し狭いと思うよ、透華に頼んでウチでやろうよ」 京太郎「おぅ!よく気が利くな!じゃあそっちの手筈も頼んだぜ!」 京太郎「また後でな~」ダダッ 一「……ふー」 一「かわいいなまったく」 【鶴賀】 津山「合宿とは久しぶりですね」 妹尾「半年ぶりです~」 桃「どうしたっスか先輩?」 加治木「いや...麻雀ならOBとしても喜んで参加するのだが、些か私はゲームというものに疎くてな」 蒲原「ワハハーユミちんはゲームなんてやった事ないだろう」 加治木「いや...」 蒲原「んっ?もしかしてあるのかー」 加治木「そうだな...上からスライムが落ちてくるゲームなら」 桃「今日集まってやるのはなんのゲームでしたっけ」 妹尾「たしかスマブラという格闘ゲームです」 蒲原「どうだユミちん?」 加治木「……」フルフル 妹尾「ダメですかぁ~」 桃「辞退しますか?」 加治木「ダメだ、引き受ける」 桃「どうしてっすか?」 加治木「津山を見ろ...」 津山「~♪」ホワ~ 桃「部長のあんな浮かれた顔初めて見るっす」 蒲原「むっきー...」 加治木「鶴賀は参加だ」 【風越】 福路「ゲーム大会...」 池田「麻雀じゃあキャプテンに勝てないからって...これが清澄のやり方だしっ」 深堀「私は指をカチャカチャやるのは苦手で...」 池田「関取の太い指じゃAもBも同時押しだしっ」 文堂「あたしもちょっと...」 美春「あ、あたしも...」 池田「じゃあ風越は...」 福路「……ええ、今回はすみませんが辞退、ということで」 【龍門渕】 透華「ウチでゲーム大会ですって?」 一「うん...駄目かな?」 透華「皆さんの寝室の確保には困りません、しかしお泊まり会というのは初めてですし...」 純「なにが"お泊まり会"だよ、ガキかお前は~」 透華「透華以外は全員参加のつもり、後は透華の意志次第」 衣「ゲーム!ゲーム♪」 透華「皆していじわるですわ」 透華「……わかりました。龍門渕透華はこの提案お引き受けいたしましてよ」 一「透華!」パァ 一「ありがとう!」 ダキッ 透華「あ、当たり前でしてよこるくらい」アセ 純「照れてる照れてる」 智紀「当たり前でしてよこ"る"くらい」 透華「ともきー!」 【――清澄】 久「ゲーム大会...」 まこ「キューブのじゃな」 和「私はやった事ないのですが...」 久「大丈夫よ和。鶴賀の大将も初心者らしいし現地で覚えればいいじゃない」 和「はぁ...」 咲「あたしもよくわからないし一緒に覚えようよ原村さんっ」 和「――ッ!は、ハイ」ニコ 優希「全国の高校生...いや、日本には私の敵はいないっ!」 京太郎「お前ゲームならなんでも得意そうだなぁ」 優希「京太郎がスマブラやるっていう事は64か?」 京太郎「よくわかったなそうです64スマブラです」 まこ「スマブラはキューブかXじゃろう、のう久?」 久「いや、スマブラは――64よね!」ビシッ まこ「誰に向かって言っとるんじゃ...」 【龍門渕邸】 透華「えー皆様、今夜はようこそ我が龍門渕邸にいらっしゃいました」 加治木「明日は休日だからといって就寝時間をあまり遅らせないようにな」 久「じゃあっ皆4チームに別れたわね?」 桃「現部長には悪いっすが鶴賀の代表は加治木先輩っスね」 蒲原「ワッハッハ別に気にしてないみたいだぞー」 津山「黒ファルコン黒ファルコン...」 久「それじゃあっ第一回龍門渕邸スマブラ大会はじめるわよー!」 一同「おー!」 ~ライフ3~ Aブロック 1.優希2.純3.津山4.智紀 Bブロック 1.まこ2.妹尾3.蒲原4.久 Cブロック 1.一2.和3.透華4.桃 Dブロック 1.咲2.加治木3.衣4.京太郎 【Aブロック】 1.優希2.純3.津山4.智紀 優希【リンク】「負けても吠え面かくんじゃないじぇー!」 純【ファルコン白】「まあ龍門渕メンバーはやりまくってるからな、正直俺かともきだろ」 智紀【ドンキー】「勝つ」 智紀(ファルコン変態スーツ乙ww) 【結果】 1.津山【黒ファルコン―撃墜数8―】 Bブロック 1.まこ2.妹尾3.蒲原4.久 まこ【ネス】「県大会の借り、ここで晴らしちゃる」 妹尾【サムス】「練習はしましたけど...」 蒲原【フォックス】「こいつ強いと思ったのアタシだけかー」ワッハッハ 久【ピカチュウ】「うーん、まあなんとかなるでしょう」 【結果】 1.久【撃墜数―6―】 Cブロック 1.一2.和3.透華4.桃 一【青カービィ】(練習を見る限り透華以外は素人だな) 和【ファルコン】「理論じゃスピードがある方が有利です」 透華【黄ネス】「目立ってなんぼですわっ」 桃【ピンクカービィ】「はー使い安いのはこの子っす」 【結果】 1.透華「途中でカービィが消えましたわ...」【撃墜数―5―】 Dブロック 1.咲2.加治木3.衣4.京太郎 咲【プリン】「皆上手いなあ」 加治木【赤プリン】「このモンスターの目はやる目だ」 衣【ピカチュウ】「ころものピカチュウが最強だ!」 京太郎【青カービィ】「ピカチュウ以外は初心者のプリンか...先にピカチュウだな」 【結果】 京太郎【撃墜数―6―】 1.津山【黒ファルコン】 2.久【ピカチュウ】 3.透華【黄ネス】 4.京太郎【青カービィ】 桃「麻雀の上手さなんて関係ないってわかるっスね」 蒲原「ワハハむっきーの試合は画面よりもコントローラー見てる方が面白いゾ」 加治木「――で、出来るやつらからするとこの中で勝ちそうなのは誰なんだ?」 一「ピカチュウとネスの当たり判定は鬼だけど...」チラ 純「ファルコンって上手いやつが使うと更に強いんだな...」 智紀「第二回開催の時はアイツを外すべき」 加治木「……はあ」 【実況省略――結果】 1.津山【黒ファルコン―撃墜数8―】 久「いやー...強いわね」 透華「ぜんっぜん目立ちませんでしたわ」 京太郎「井の中の蛙ですね、わかります」 蒲原「じゃあ優勝者には京太郎からの熱いキッスが...」 津山「ええぇぇぇ!」 衣「なにっ!?接吻か!」 透華「衣は見ちゃいけませんわっ」 津山「――」グルグル 蒲原「ちなみに譲渡可能です」 津山「!」ハッ 津山「はいっ!」 ポス 加治木「いや...肩に手を当てられても...」チラ 京太郎「初耳もいいとこだぞ」 加治木「いやー困るな」ニヘ 加治木「じ、じゃあこの権利はポケットに...」 桃「駄目ッス!」タッチ 桃「はいっ!」 ポス 透華「ええぇ嫌ですわっ」 透華「誰か!誰か...アラっ」 一「……?」 透華「タッt......いや、出来ませんわ」 ポス 純「おい俺かよぉぉ!」 ワーワーキャーキャー 京太郎「あー学生の頃も似たような目にあったなぁ...その時はウイルス源だったけど」 まこ「ほいっ」 ポス 優希「あっ」 京太郎「おっ優希か!もう観念するんだな」 優希「旦那の欲望を受け止めるのが妻としての役目だじぇー!」 ダッ 京太郎「うわっ!?」 ドスン ちゅー 久「アラ...」 まこ「悪ふざけも大概にしぃ」笑 加治木「おっと...」 加治木「……おっと...」 桃「はい二度見しても現実は変わりませんよ先輩」ニコ 透華「あっ...」 純「バカだなアイツら」笑 智紀(リア充ノキワミアッーwww) 一「……」 京太郎「おまっちょっ」 優希「若い性を堪能したか京太郎!」 京太郎「なに笑ってんだよ俺のファーストキスかえせ!」 久「えっ」 咲「京ちゃん...」 透華「だれかー衣の耳もふさいでくださいましっ!」 加治木「おやおや...」 シーン…… 京太郎「悪かったな童貞でぇェェェうわぁあぁぁぁん!」ダダッ 桃「逃げちゃったス」 まこ「皆露骨に引きすぎじゃあ」 津山「いや、貞操観念の緩い時代に見事な男です」 純「あーもうワタシお嫁にいけないってか」 一「じゃー誰かが貰ってあげないとね」 京太郎「なんだよSEXしてる方が偉いなら誰か漢にしてくれよ...」 『京太郎』 京太郎「……」チラ 京太郎「お前か、今は放っておいてくれ。俺はあそこの大きい池に入水じさ...いや、それだけは冗談でも言っちゃいけないな」 優希「京太郎!」 京太郎「……どうしたんだやけな真剣な顔しt」 バッ 京太郎「重い重いー...んっ」 京太郎「……なに泣いてんだよ」 優希「……」ヒック 優希「泣いてなんかない、じぇ」 京太郎「なにを強がってるんだよ、泣きたいのはこっちだよ大事なファーストキスを」 優希「はじめてなんかじゃないじぇ」 京太郎「?」 優希「さっきのは京太郎のファーストキスじゃないの」 一『……』 京太郎「なんだよソレ」 京太郎「だって実際さっきのが初め...」 京太郎「……」 優希「気付いた?」 京太郎「お前はそれを知ってるんだな」 優希「……」 京太郎「そうか、付き合ってたんだもんな」 京太郎「キス以上もしたわけで...」 スッ 優希「!」 京太郎「全然ダメだな俺は、あまりにも遅すぎだ」 ギュ 京太郎「わるいな優希...」 優希「……」ヒック 京太郎「泣くなよ、悪かったってこれから思い出していけばいい」 『そんな結末こそ全然ダメだね』 ガラッ 久「あらおかえり京太郎K...」プッ まこ「いやー災難じゃったn...ダメじゃ...」プッ 久「アッハッハ京太郎さっきのは気にしないで先に進みましょうよ!」 まこ「ガハハじゃけえ童t...いやなんでもないわ」ブブッ アッハッハ!ゲラゲラ! 京太郎「最悪じゃねえか清澄...先輩達だけだぞ爆笑してんの」チラ 純「うっ」サッ 京太郎「……」チラ 鶴賀一同「……」クッ 京太郎「んだよー!笑えよ笑いたきゃ笑えばいいだろー!!!」 アーハッハゲラワラwwwww 京太郎「なんか笑い屋につられて笑う客の気分がわかるくらい見事な爆笑っぷりだ」 京太郎「んっ」チラ 一「……」 京太郎「ハジメは笑わないのか?」 一「どうして?」 一「好きな人が綺麗な身体だってわかって嬉しいくらいだよ」 ―― 今のは、聞こえたぞ この場にいる全員に。 京太郎「んっ?ああそうだな」 一「うんっ」ニコ 久「さぁておトイレはどこかしら」 まこ「連れションじゃわしもいくわ」 純「じゃあ俺が案内する」 純「ホラ透華もだ」 純「皆いくぞー」 ゾロゾロ バタン キャーキャー ――さすがに年頃の女の子なだけあって恋愛話には弱いらしい、 きっと今も何人かはドアに耳を当てて聞き耳を立てているんだろう。 京太郎「あのぅハジメさん」 一「ボクはハジメって呼んで。そう言ったはずだよ」 京太郎「ああ、ハジメ――今のは」 一「好きだよ、京太郎」 京太郎「――」 一「愛している」 京太郎「――まあ、」チラ 優希「……」 一「あれ?どうして片岡さんは残っているのかな」 京太郎「……ええと」 一「返事を聞きたいな」ニコ 京太郎「正直、さっきまでだったら嬉しかったと思う」 一「本当?」パァ 京太郎「だから――さっきm」 一「記憶を失う前の事なんて関係あるの?」 京太郎「!」 一「ただ記憶を失う前は片岡さんの方が先に出会っていた分アドバンテージがあった」 一「で、記憶を失ってからはボクとこうして遊んでくれて――事実ボクに好意を持ってくれてる」 一「今の気持ちよりも過去の方が優先なんだ」 一「さっきまでなにも思ってなかった子と、繋がりがあったと分かったら一番になっちゃう。それでハッピーエンド。そうなんだ」 京太郎(――事実すぎる) 優希「……」 一「ボクは、悲しいよ?すごく、泣きたくなる」 加治木「ちょっと待ったー!」 バタン 桃(*1) 久(*2) 透華(*3) 加治木「ここは第三者の意見が必要だと思う」 加治木「当事者達は頭に血が上って冷静な判断が出来ないと見た」 加治木「私はそう――だな、どっちもダメだ!」 純「すげえなあの女」 智紀「のぼせる皆の目を醒ました彼女がある意味一番冷静なのかもしれない」カタカタ 京太郎「今日は……」 一「一旦中止にするよ。また二人で遊びにいこうね」 京太郎「はは、」チラ 優希「……」ムー 加治木「女に脅されてるから手を出せないという理由が一番不安定でダサい」 純「はい一2.0タコス2.5~」 透華「そこっ賭けないっ!」バンッ 桃「先輩~」ヒック まこ「誰じゃ酒を持ってきたのわー!」 久「いや~良い気分ね!」ヒック 和「これはひどいですね...」 咲「みんな楽しそうだし、良いと思うな」 和「宮永さんがそう言うなら...」 智紀「就寝時間に下着写メして2ちゃんにうpしよう」カタカタ 京太郎「あーどうしようか」 加治木「決着はキチンとつけろよ」ニッ 京太郎「一人部屋は寂しいなー!」 京太郎「旅館の部屋よりも広いところで布団を敷いてねるなんて寂しいなー!」 久「隣から声が聞こえてくるんだけど...」 透華「我が家の壁を通り抜けるなんてどんな大声で愚痴ってますの?」チィッ ウッフキャハハ 久「こっちはこっちで恋バナに花が咲いてるしね」 透華「みんなお子さまですわっ」 京太郎(真剣に考えると大変な事だよな、嬉しい悩みではあるけど) 京太郎(それに、俺が命を絶った理由ってのも謎だし...恐ぇななんか) 京太郎(部屋もバカ広いし余計恐い...) 京太郎(無理言って向こうに入れてもらおうかな) 京太郎「失礼しまーす」 ガチャ 京太郎「こっちで寝させてもらえないでしょうか」 シーン イイヨ 京太郎(なんでシーンとしてるんだ、そしてなぜOKだしたヤツは声色を変えて返事をする?) 京太郎「了承を得たので入りますね...後で怒らないでくださいよ」 オコラナイヨー 京太郎(だから誰だよさっきから) 京太郎「じゃあドア側の布団に入りますよー」 ダメー 京太郎(おぅふ、今度は以外と近くから聞こえてきた...暗闇でよく見えんがコイツからは拒絶されてるのだろう) 京太郎「じゃあドコなら良いんですかー」 マドガワー マンナカー ドアマエヒダリハジー 京太郎(腹立ってきた...) 京太郎「じゃあドア前の左側に入りますよー」 京太郎「失礼しまーす」ボソ 京太郎「んしょっと」ゴソ 京太郎「少し詰めてくださいねー」 グッ 京太郎(くそ...全然動く気無いなコイツ) グッ 京太郎「ちょっと、誰かわからないですけど少し向こうに寄ってください」ボソ ???「うーん」ムニャ 京太郎(寝とるー!?) 京太郎(どうしよう、考えるんだ...そうだ少し押そう) グッ、スポ 京太郎(あぁっ手が浴衣の中に...) 京太郎(相手によってはラッキースケベで済むんだが...) ムニュ 京太郎(この弾力はあの二人のどちらでもねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!) ムニュ...ムニュ 京太郎(こっこれはー!) 京太郎(経験があるとはいえ実質童貞の俺には刺激が強すぎる!) モニュ ???「ぁん...」 ザワザワ 京太郎(うぉーい!声を出さないでくれえー!) 京太郎(だが気持ちよすぎて俺の左手が止まらない) ???「……んっ...ぁ」 ザワザワザワザワ 京太郎(駄目だ俺!抜くんだ左手を!!!) スッ ???「……スゥ」 京太郎「ふぅ……」 ???「ん……ふわ~あ」 京太郎(起きたー!) ???「むにゃ...どうして須賀がここにいるんスか?」 桃「ふにゅ...というかアタシは...たしか先輩に胸を揉まれていて...」 京太郎(寝ぼけて全部口に出してる!) クスクス コラッ、モモー 京太郎(注意してるやつはなんとなく誰かわかるな...) 京太郎(ここは危険だな...どこかに入らないと寒い) 京太郎(後は真ん中と窓側だな) 京太郎(ここは入りやすい窓側に決めた) 京太郎(桃。一応お礼は言っておく、本当ごち...ありがとうございました) 京太郎(窓側...なんか変則的な配列だな) 京太郎「失礼しまーす」 スッ 京太郎(おっ誰もいない) 京太郎(一人分開けてくれたのか...優しいなあ。明日起きたら誰誰か確認しよう) 京太郎(これで大人しく寝r) サワ... 京太郎(んっ?) サワ ツー 京太郎(誰だふくらはぎから徐々に上へ触るやつは!?) サワ... 京太郎(いやっ声が出ちゃうっ) 京太郎(……じゃねえよ、痴漢にあった女性の気持ちがわかるな、おっかねえ) モミ... 京太郎(マジで誰だコイツ尻を触るなよ) 京太郎(左側だな...) 京太郎(悪ふざけだろうし少し無反応でいたら飽きてやめるだろう) サワ サワサワ ツー... ギュッ 京太郎「ぁっ」 ザワザワ 京太郎(チィィィ!声が出てしまった...つうかモロに触りやがったぞ) 京太郎(この野郎...いや女か) スッ 京太郎(浴衣の下側に手を...直接触る気か?大胆すぎるだろコイツ...!) 京太郎(いまだっ!) ガシッ ???(あっ...) 京太郎(捕まえたぞ...引っ張って誰か確かめてやる) ズッ... 京太郎(髪の毛が見えてきた...) ズッ... 京太郎(……) ???「……スマナイ」ボソ 京太郎(なにやってるんすか加治木さん...) 加治木「いや、その、な?これくらいの事をしていれば更に仲良くなれるとだな...」ボソ 京太郎(どんな超理論だよ...) 京太郎「じゃあ、逆にこっちが触っても良いってわけですね」ボソ 京太郎(まあこれで大人しく引き下g) 加治木「……」コクン 京太郎(なぜ斜め下を向いて頬を赤らめるー!!!) 京太郎(駄目だ...結構美人だから襲ってしまいそうだ) 京太郎(ここは大人しくこちらから引き下がろう) 京太郎「もうやめにしてくださいよ...」ボソ 加治木「……いやだっ」 京太郎(くっ、この女...) 京太郎(もうキレた) 京太郎(じゃあ触りますよ...) モミッ 加治木(んっ...)ピク モミモミッ 加治木(……んっ)ピク 京太郎(声を圧し殺して我慢とはなんて嗜虐心を煽るんだ) 京太郎(ひひ...じゃあ生で) スッ 京太郎(んっ?それにしてもやけにハッキリ見えるなあ) 京太郎(!) 京太郎「あっ...」 久「電気が付いてると良く見えるでしょう?須賀くん」 京太郎「これは...誤解...」 久「……ハァ、その浴衣に突っ込んで今にも揉みしだこうとしている手はなに?」 透華「龍門渕の屋敷内でこのような下劣極まりない行為...万死に値しますわ」ワナワナ 京太郎「加治木さん!貴女からも理由を説明してくれ!事実を!」 加治木「"いいのか...?"と聞かれたので"……コクン"と応えた」 京太郎(確かに事実だけどもー!その前らへんを詳しく!) 優希「ありえないじぇ……」 一「さっきの今でこれですか、言ってくれたらボクが応えてあげるのに」 京太郎(……ハッ!この二人よりも大きな殺気が後ろに...!) 桃「……」 京太郎「いやっこれは...ちがっ」 桃「いつまで入れてるんスかー!!!早くその手を抜くっス~!!!」 京太郎「ぬわーーーーーー!!!」 こうして、俺は朝日が昇っても起きる事が出来ないほど痛めつけられた。 京太郎「……もう昼か」 京太郎「まだ満足に体が動かない...」 一「もう起きても大丈夫みたい?」 京太郎「ああ...みんなは?」 一「大浴場、そこから上がったら帰るらしいよ」 京太郎「そうか...」 一「ねえ」 京太郎「?」 一「今なら誰もいないよ」 京太郎「……駄目なヤツだ俺は」 一「?」 スッ 京太郎「やっぱりかわいい」 一「あっ当たり前だし」アタフタ 一「……ありがとう」 京太郎「今はハジメの方が好きだよ」 一「……っ」グス 優希『……』 京太郎「よいしょっ...と」 ハジメ「ボク、なーなーの関係って嫌なんだ」 京太郎「はあ」 カチ 『今はハジメの方が好きだよ』 一「録音しちゃったよ」 一「ボク的には二股でも良かったんだけどー...」 一「心変わりしてさ。こうでもしないと納得出来る状況にならないんだよね」 京太郎「……」 京太郎(まあどちらかを選ばないといけないわけだし) 一「ボクを選んだから悪役。彼女を選んだからピュアな心の持ち主――そういうわけじゃないと思うな」 一「……好き?」 京太郎(……駄目だ大好きだ) 京太郎「言う、ちゃんと告白する」 久「ふー良いお湯だったわぁ」 和「本当、旅館の温泉に引けをとらないくらいでした」 優希「……」 和「優希?」 咲「そういえば、優希ちゃんお風呂で見なかったよね」 優希「……」ダッ 優希「き、京太郎」 京太郎「引っ付くなタコス」 京太郎(なんて言えねえよ) 京太郎「お、どうした優希」 優希「あの、さっきの話...」 京太郎「聞いていたのか」 優希「……好き?」 京太郎「あ、……好き、だ」 京太郎「……けど1番じゃ、ない」 京太郎「どっちかに決めるって決めたんだ優希、お前が嫌いになったわけじゃない...」 優希「……ぁぅ」 加治木「悪者を見つける必要はない、彼女には悪いが決断をした側にも傷は残る」 和「……」 京太郎(和が泣きそうな顔で睨み付けてくる) 京太郎(それはそうだよな他人事だったら俺も男を責めると思う) 京太郎(いっそ嫌ってくれ、なんてのは優希に悪い) 優希「じゃあアタシ頑張るよ!」 京太郎「!」 優希「頑張って京太郎から手を出すような女になってやるんだから!」 優希「その時は優しく迎えてあげるから感謝するんだじぇ!」 京太郎「優希...」 この子は俺が思っているより、ずっと強かった。 京太郎「優希」 優希「駄目!もっと後!もっと魅力的になってからだ!わかったか京太郎!」 京太郎「……ああ!」 優希「いよーっし!そうと決まればのどちゃん!」 和「はい?」 優希「のどちゃんの乳を飲んでアタシもおっぱい 京太郎「はあ」 大きくするじぇー!」 和「やめてよ優希~!」 久しぶりに清澄の笑顔が戻ってきたようだった。 京太郎「おーいハジメ!」 一「あっコッチだよ京太郎!」 京太郎「いやー少し電車が遅れて...」 一「もうっ...まあ今日は記念日だから特別に許してあげるよ」 京太郎「今日?――あぁ」 あれから俺は一と付き合い出し、一年の月日がたとうとしていた。 一「もう...忘れてたの?まあ、そこがキミらしくもあるんだけどねっ」 今でも一番は一だ。そしておそらくこれからも一番なのだ、 京太郎「よし!今日は俺がキチンとエスコートしますよお姫様」 一「うんっ」 京太郎「好きだよハジメ」 一「ボクも――大好きだよ京太郎」ニコ 二人の人生はこれからも続いていく。 おわり
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太郎 人格ラヂオのマネージャー大谷太郎
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【心霊現象】 1917年、ブラジル・ミナス州の貧しい家に生まれたフランシスコ・カンジド・シャビエルは、両親に先立たれ学校へ通えずにいた。その結果、字が読めないままに成人してしまった。 そのシャビエルにある日異変が起きた。 「エマノエル」と名乗る、数百年前の文学者の霊が、シャビエルに小説を書くように訴えたのだという。 シャビエルはエマノエルによる自動書記で、5日間で1000ページにもわたる小説を書き上げた。 100人以上に及ぶ文学者、研究家、評論家の鑑定による、文章の癖や表現方法が、エマノエルに著しく似ていることが、約2年間の研究の末発表された。 執筆された小説は、エマノエルとシャビエルの共著という形でブラジル国内で出版され、一大センセーショナルを巻き起こした。 「何が苦労したって、僕が文盲だったということを認めてもらうのが大変だった。僕にはあのように美しい文章は書けないよ」 とシャビエルは語ったという。 その後もシャビエルは、当時すでに故人となっていたツームロ・アルデス、ノーブレ、ジュケーラ、アブレラといった有名作家たちの「新作」を発表し続けた。自動書記によって書き上げた作品は100本を越えた。
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マッド先生の心霊スナップ(マッドせんせいのしんれいスナップ) 種類:モンスター 種族:霊怪族(れいかいぞく) トルク:黒 能力: このカードは「心霊スナップ」としても扱う。 このモンスターを場から捨てる Aラインにいる目標のモンスター1体は、ターン終了時までPOW-500され、【ライブチェンジ】と【クロスチェンジ】以外の全ての能力を無効にする。 この能力は、自分の場に「マッド先生」がいるときにしか使うことができない。 POW:500 心霊写真 収録パック等 アニメスペシャル2 ID:51/60 レアリティ:C
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理沙「綺麗!」 京太郎「そうですね」 京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ) 京太郎(けど、本当に綺麗だ) 京太郎(俺は理沙さんが好きだ) 京太郎(告白……したい) 京太郎(今、絶好の機会だ。告白するには最高の舞台だ) 京太郎(だけど勢いに任せて言ってしまっていいのだろうか?) 京太郎(俺は……俺はっ!!) 「ありがとうございました。足元に気をつけてお降りくださいませ」 京太郎(駄目だ、やっぱり言えない) 理沙「綺麗だった」プンスコ! 京太郎「ええ、そうですね」 京太郎(俺は、理沙さんと釣り合ってるのだろうか?) 京太郎(……そんなことない。まだまだ甘ちゃんのガキだ) 京太郎(一つのことにも打ち込めない。ハンドボールだって続けられなかった) 京太郎(もし付き合うことが叶ったら、理沙さんはそんな俺でもいいって言ってくれるだろう。優しいからな) 京太郎(でもそれでいいわけがない。せめて自分に自信が持てるような何かが欲しい……) 理沙「?」ジー 京太郎「なんでもないですよ」ニコ 京太郎「今日は楽しかったです」 理沙「私も!」 京太郎「理沙さんにも楽しんでもらえたなら誘った甲斐がありました」 京太郎「またどこかに行きましょうね」 理沙「」コクコク 京太郎「それじゃそろそろ……」 理沙「ばいばい」フリフリ 京太郎「さようなら」フリフリ 京太郎「……」トコトコ チラ 理沙「」フリフリ 京太郎(まだ手振ってるや)フリフリ 京太郎「ただいまー……まぁ返事なんてないけど」 京太郎(さ、風呂沸かして、待ってる間ネト麻でもしますか) 京太郎「……ん? あ」 京太郎(そうだ、一つあるじゃん。俺が夢中になってるもので頑張れそうなの) 京太郎(これだよ、麻雀。インハイがある) 京太郎(全国で優勝……とまではいかないだろうけど十分な成績を残せたら俺にとって誇りになるはずだ) 京太郎(少し不純な理由かもしれないけど……でも勝ちたい。雀士としても、男しても) 京太郎(そうと決まれば麻雀漬けの日々を……あ、バイトどうしよう……) 京太郎(予選まで一刻の猶予も無い……でもせっかく俺なんかを雇ってくれた……) 京太郎「……っ!」 京太郎「ということで辞めさせて下さい!」バッ マスター「……本気ということですね」 京太郎「……はい」 マスター「それでどこで練習するんですか?」 京太郎「近くの雀荘に行こうかと」 マスター「お金は?」 京太郎「こ、ここで稼いだお金と親からの仕送り金で」 マスター「足りるのですか?」 京太郎「…………」 マスター「……店の物置にマットと汚れた牌があります。場所はそうですね……そこのテーブルを使うと良いでしょう」 京太郎「マスター?」 マスター「どうせ京太郎君の来る時間は客入りが悪いですから使っても平気です。悪いと思うなら時折コーヒーでも頼んでください。ただしここで稼いだお金の範疇で」 マスター「……京太郎君」 京太郎「……はい」 マスター「一人で大事を為すことは容易ではありません。しかし協力してくれる人がいるのなら、作ることが出来たのなら大事を成すことは難しくないでしょう」 マスター「こういう機会に頼ることを覚えてください。……そして今の気持ちを忘れてはいけませんよ」 京太郎「……ありがとう、ございます」 ガサゴソ 京太郎「お、あったあった。うわ、ほんとに牌は汚れてるな。マットは……掃えばつかえるな」 バサバサ パッパッ 京太郎「よし、いけるな。牌を綺麗にしよう」 ゴシゴシ キュッキュッ 京太郎(マスターには感謝しないとな。厚意で使わせてもらうんだ) 京太郎(ほんとありがたい……) ポタッ 京太郎(あれ?なんで涙出てんだ?悲しくないのに)ゴシゴシ 京太郎(頑張ろう……) 京太郎(知り合い呼ばないとな、ていっても麻雀出来る知り合いって言ったら限られてくるけどな) 京太郎(よし!明日から始動だ!) ───────── ────── ─── カランカラン 淡「やっほー!きたよー!」 京太郎「おっす。照さんもありがとうございます」 照「ん」 京太郎「でも呼んだ手前あれですけど部活大丈夫ですか?」 照「平気。それに淡は京太郎と打たせたほうが良いから」 淡「そゆこと。部活のほうはスミレもいるしね。あの人ブチョーだから」 京太郎「なるほど」 淡「あれ?そういえばいつもの服は?」 京太郎「ん?ああ、辞めたんだバイト。まあこうやって厚意に与って場所を貸してもらってるんだけどな」 淡「そうなんだー。まぁそうでもしないと予選負けちゃうかもだしね。きょーたろー下手っぴだし」 京太郎「そういうのは俺に勝ってから言うんだな」フフン 淡「言ったな!今日はぼっこぼこにしてやる!」 照「三麻?」 京太郎「あ、はい。もうちょっとしたらもう一人来るんでそれまでは」 照「わかった」 淡「そういえばきょーたろーってこっちの人じゃないよね。イントネーション時々変だし」 京太郎「あ、やっぱそういうのってわかるもん?」 淡「結構ね」 京太郎「俺、長野からこっちに来たんだよ」 照「」ピクリ 淡「長野……長野って何があるの?」 京太郎「そうだなー、有名なのはスキー場とかか。白馬村って聞いたこと無いか?」 淡「どっかで聞き覚えあるような……」 照「オリンピックあったとこ」 淡「おお!」 京太郎「それですそれです」 京太郎「他にも善光寺とか諏訪大社とかの神社系も有名だな」 淡「知らない」 京太郎「めちゃくちゃ有名なんだけどな」 淡「神社とかきょーみないし」 京太郎「賽銭とかしないのか?」 淡「私拝んだほうがご利益あるよ!」 京太郎(何言ってんだこいつ) 京太郎「あと何があったっけ……」 照「軽井沢」 京太郎「ああ、そっか避暑地として有名ですもんね。自分が行かないと忘れます」 京太郎「そういや軽井沢には白糸の滝ってのがあったような」 淡「うちの高校と同じ名前だ!」 タン 京太郎「あ、それロン」 淡「ええ!?話に現抜かして見逃してよ!」 京太郎「甘いなぁ……さっき照さんに直撃とられた分取り返さないと」 淡「テルからとってよ!!」 京太郎「照さんが俺の当たり牌出してくれたらな」 照「負けるつもりはない」 淡「むー……」プク カランカラン 健夜「おまたせー。ちょっと遅くなっちゃったかも」 京太郎「いえいえそんなことないですよ。むしろ仕事終わりに呼び出しちゃってごめんなさい」 淡「小鍛治プロかぁ」 照「やっぱりこっち来て正解だった」ゴッ 健夜「チャンプ!?ね、ねぇ京太郎君。こんなの聞いてないんだけど……」コソコソ 京太郎「まぁ淡……そっちの金髪の子に誰か連れてきてって頼んだんで自分も誰が来るか分からなかったんですよ」 健夜「京太郎君の指導どころじゃない気がするんだけど……」 京太郎「……照さーん」 照「何?」 京太郎「理沙さんの時と同じでお願いします」 照「……京太郎の為にここに来た。二戦したい」 京太郎「うぐっ!?……いやでも時間的にガチ二戦は厳しいのでなんとか」 照「……またこういう機会組んでくれるなら」 京太郎「それでお願いします」 照「わかった」 健夜「それじゃ最初は京太郎君と大星さんに教えながらでいいのかな?」 照「自分には問題点だけ挙げてくだされば結構です。自分で直しますから」 健夜「あ、あはは。宮永さんは大丈夫そうだね」 京太郎「ほんとに照さん大丈夫かな?」ヒソヒソ 淡「へーきへーき……たぶんね。いざとなったらお菓子で釣ろう」ヒソヒソ 京太郎「照さんってそんなにお菓子好きなのか」ヒソヒソ 淡「毎日部室で食べてるぐらいには」ヒソヒソ 健夜「仲良さそうに話してるとこ悪いんだけどそろそろ始めないの?」 淡「むー……まぁいいや。始めよ」 京太郎「なんでむくれてんだ?」 淡「きょーたろーはバカだから一生わかんないよ」 京太郎「むっ。喧嘩売ろうってか」 淡「さっきの分やり返してやる!」 健夜(ほほえましいなー) ───────── ────── ─── 健夜「お疲れさまー」 京太郎「今日はありがとうございました」 健夜「二人とも将来有望だから、教えてて楽しかったよ」 淡「私は今でも強いけどね」 健夜「高校レベルだったら十分だね。プロでもそこそこやっていけるんじゃないかな」 淡「……うん、わかってる」 京太郎「ていうか健夜さんには敬語使わないんだな」 淡「なんか親しみやすくてつい」アハハ 健夜「別にいいよ、私苦手だし。京太郎君も敬語じゃなくていいんだよ?」 京太郎「あはは、まぁ後々ということで」 照「……小鍛治プロ。またやりましょう」 健夜「そんなに慌てなくても卒業したら存分に出来ると思うけど」 照「卒業までにもっと強くならないといけないので。あなたよりも強く」 健夜「……私なんかもう前線退いてるんだよ?」 照「でも、日本で一番強い」 健夜「咏ちゃんとは打ったことある?」 照「はい」 健夜「そっか……まぁ宮永さんの場合私とか咏ちゃんより理沙ちゃんやはやりちゃんタイプの方が苦手そうだけどね。あの二人は周りを使うのが上手だからね」 照「……」 京太郎「つまりどういうことなんだ?」 淡「テルは攻撃タイプより防御タイプが苦手ってこと。一定以上のレベルだとね」 京太郎「……なるほど」 淡「わかってないでしょ」 京太郎「ソンナコトナイヨー」 健夜「それじゃまたね」フリフリ 京太郎「ありがとうございました」 淡「ばいば~い」 照「」ペコリ 淡「それじゃ私達も帰るね」 京太郎「ん。俺は閉店作業手伝ってくる。そろそろだと思うし」 淡「辞めたんじゃないの?」 京太郎「まぁそうなんだけどさ。やっぱ何もしないっていうのは後味悪いからさ」 淡「ふーん」 京太郎「じゃあな」 カランカラン 淡「テル、帰ろ!」 照「……」 カランカラン マスター「忘れ物ですか?」 京太郎「そろそろ閉店作業に入りますよね?」 マスター「はい」 京太郎「手伝わせてください」 マスター「……お給料は出ませんよ?」 京太郎「もちろんです」 マスター「……ではいつも通りテーブルからお願いします」 京太郎「了解です」ニッ 京太郎「お疲れ様でしたー」 マスター「お疲れ様でした」 カランカラン 照「京太郎」 京太郎「あれ?照さんまだいたんですか?淡は帰ったみたいですけど……」 照「話がある」 京太郎「? なんですか?」 照「…………やっぱりなんでもない」クルリ 京太郎「あ、じゃぁ俺から一つ聞いてもいいですか?」 照「……何?」ピタ 京太郎「もしかして咲のお姉さん……とかだったりします?」 照「っ!!」 京太郎「やっぱそうですか。少し似てると思ったんですよ。後長野って言ったとき反応してましたし」 照「…………咲とは仲良かったの?」 京太郎「ずっと同じクラスで割といつも席が近くでしたから。でもそっか咲にお姉さんがいたのか。あいつ自分のこと話さねぇからなぁ」 照「…………」 京太郎「あ、いや、話せって言ってるわけじゃないんですよ。なんらかの事情があるんでしょうし」アセアセ 照「……京太郎はすごい」 京太郎「へ?」 照「それじゃ」スタスタ 京太郎「……行っちゃった」 ―――次の日――― ~♪ 京太郎「ん?淡からだ」 淡 >キョータローとずっと練習していいって許可もらったよ! 淡 >部活は最初だけ顔出したらいいって(≧v≦) 京太郎「おお!俺としてもすげぇ嬉しいな!」 京太郎 >これからよろしくな!インハイ頑張ろうぜ! 淡 >私と練習出来るんだから予選は一位通過だからね! 京太郎「そうだな……頑張ろう」グッ 淡「当たり前じゃん」ヌッ 京太郎「おわぁぁっっ!!」ビクッ!! 淡「あははははは!!びっくりしすぎでしょ!」 京太郎「おまっ!もうちょい離れて声掛けろよ!まじでビビるわ!!」 淡「キョータローは反応いいからついイジめたくなっちゃうんだよねー」 京太郎「いつか絶対やり返す」 菫「なんか凄い声が聞こえたが大丈夫だったか?」 京太郎「あ、菫さんと照さん。今日は二人とも来てくれたんですね」 照「もちろん」 菫「私はお礼も兼ねてな」 京太郎「お礼?」 菫「ああ。そちらから話を持ちかけられたわけだが、我々の強化にも繋がるし場所も使わせてもらうわけだからな」 京太郎「そんな、それならお礼はマスターにしてください。マスターのおかげで出来るんですから」 菫「勿論マスターにも礼を言う。だがこういう機会を得られるのも君のおかげだ。ありがとう」ペコリ 京太郎「いや、その、えっと……」カァァ 淡「キョータロー顔真っ赤だよ」ニシシ 京太郎「うっせ!!」 照「それで今日はプロの人来るの?」 菫「お前というやつは……もうちょっと空気を読め」ハァ 京太郎「照さんらしくていいですけどね」ハハハ 照「?」 淡「テルじゃないけどさ、今日は誰か来るの?」 京太郎「ふっふっふ。今日はいっぱい来るぞ」 淡「ほんと?」 京太郎「ちょうど今、いやもう終わってるかそろそろ終わるぐらいだと思うけどチーム戦やってるらしくってさ、それの帰りに寄ってくれるみたいだ」 菫「今っていうと……野依プロと瑞原プロのところか」 京太郎「よくわかりましたね」 菫「まぁ君の知り合いから考えたらな」 京太郎「その試合解説を健夜さんがやってるみたいで、健夜さんも寄ってくれるみたいです」 菫「てことは三人か」 京太郎「ほんとありがたい話です」 菫「ひとえに君の人柄のおかげだと思う」 京太郎「……そうですかね」ポリポリ 照「なんか京太郎のこと口説いてるみたい」 淡「ふーん……」 菫「いや、そういうわけではないぞ!京太郎も勘違いするなよ!」クワッ 京太郎「は、はい」 照「京太郎」チョイチョイ 京太郎「なんですか?」 照「"京ちゃん"って呼んでいい?」 京太郎「!? どうしたんですか突然」 照「京太郎って……」 京太郎「京太郎って……」ゴクリ 照「呼びにくい」 照「それだけ」 京太郎「……どんな理由ですか」ハァ 照「駄目?」 京太郎「いいですけど……やっぱ姉妹ですね」 照「?」 京太郎「咲も俺のこと"京ちゃん"って呼んでたんですよ」 照「……」 淡「何コソコソ話してんの?」 京太郎「なんでもないぞ」 淡「うそだー」 キャイキャイ 照「……」 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「理沙さん、早かったですね。その様子ですと……勝ったんですね」 はやり「はやぁ……個人の収支でははやりの方がプラスだったんだけど、チーム的に負けたよ」 健夜「理沙ちゃんに上手いことばらけさせられたって感じだったね。」 理沙「」ブイ 京太郎(ばらけさせるってどうやるんだろう?) 理沙「京太郎には無理」 京太郎「!?」 理沙「まだまだ」 京太郎(まだまだ練習が足りてないってことか) 京太郎「頑張らなきゃな」 理沙「」コクリ 淡「あれで会話通じるんだ」 菫「ああいうのを以心伝心と言うのだろうな」 カランカラン マスター「いらっしゃいませ。おや、今日は大勢ですね」 京太郎「あはは、すみません」 淡「あ、ケーキセット一つ!」 照「私も」 菫「お前ら……席に着いてから注文したらどうだ」 マスター「構いませんよ。他の方も何か頼まれますか?」 健夜「どうする?私もケーキセット注文するつもりだけど」 はやり「はやりも頼もうかなぁ」 理沙「」クイクイ 京太郎「ん。菫さんはどうしますか?」 菫「そうだな……今回は頼もうかな」 京太郎「了解です。マスター、ケーキセット人数分お願いします」 マスター「わかりました」 京太郎「手伝いましょうか?」 マスター「……お願いします」 理沙「先座ってる!」 京太郎「はい、先に始めといてください。あとで交代で」 マスター「良い人に出会えてますね」 京太郎「はい、ほんとにそう思います」 コカジプロ、キノウノリベンジヲ テルハサイゴダケー アハハ… ノヨリプロ、ハイノヨミカタヲオシエテクダサイ ウシロカラミテル ジャァハヤリハフツウニハイルネ 京太郎「今日は人数多くて騒がしいですけどね。申し訳ないです」 マスター「……私は喫茶店を経営するにあたって心地の良い空間を作ろうと心がけています」 京太郎「言ってましたね」 マスター「はい。色々とありますが、結局のところお客様に満足していただかなければ意味がありません」 マスター「心地の良い空間には人が集まるもの。良いと感じれば常連になってくださったり、時には溜まり場や待ち合わせ場所にもなるでしょう」 マスター「ですのでこうして騒がしくなるのは何も問題は無いのです。他のお客様がいらっしゃったら少しトーンを落としてもらいますが」 マスター「さ、コーヒーの準備が出来ました。……どうしたのですか? 早く持っていかないとコーヒーが冷めてしまいますよ」 京太郎「……はい!」 こうして麻雀漬けの一ヶ月が始まった。 プロの人たちもよく練習に付き合ってくれて、正直かなり強くなったと思う。 咏さんだけは唐突に来て荒らすだけ荒らして帰っていったが……(咏さん曰く、圧倒的火力をいなす練習だとかなんとか) 理沙さんはかなり付き合ってくれて、喫茶店から引き上げたあとも家にお邪魔して教えてもらったりもした。 もちろん家にいる時もネト麻をしたり、麻雀の本を読んだり、とにかくもかくにも麻雀、という状態だったのだ。 もう今の自分に出来ることはやり尽くしただろう。 後は身に着けた技術を全力でぶつけるのみ。 勝って全国へ――― 今にも千里を駆けて行きそうな思いを心に、早々と時間は過ぎていった。 予選までもうすぐだ。 京太郎「……なぁ」 淡「何?」 京太郎「俺、男子の団体戦見に来たんだけど……」 淡「知ってる」 京太郎「ここ女子のじゃん。ていうかお前控え室いかなくていいのか?」 淡「もうちょっと時間あるからねー」 京太郎「そうか。じゃあな」シュビ! 淡「話し相手になってよ!」ガシッ 京太郎「離せ!腰に抱きつくな!」 淡「どうせ、強い人が出てくるのは、二回戦にも、勝ち上がるって!」グググ 京太郎「勝ち上がるか、わかんねぇ、だろ!」グググ 菫「何をやってるんだお前らは」マッタク 京太郎「あ、菫さんに照さん……と二人は……」 菫「ああ、君とは出会ったこと無かったな。彼女達は渋谷尭深と亦野誠子。残りのチームメイトだ」 尭深「」ペコリ 誠子「どうも」 照「男子のほう見に行かなくていいの?」 京太郎「照さん聞いてください!これが離してくれないんだって!」 淡「これって何さ!」 菫「じゃれるのは勝手だがそろそろ時間だ」 淡「まだ時間あるじゃん!」 菫「ギリギリでは他のメンバーに示しがつかん。私達は白糸台の代表なんだぞ」 淡「むー……」 京太郎「決勝は見に行ってやるからさ」 淡「約束だからね!」 照「京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 照「これ」 京太郎「シュークリーム?」 照「美味しかったからあげる」 京太郎「ありがとうございます。自分があげられるものありませんけど……」 照「気にしないで。もういっぱいもらった」 京太郎「? まぁいいや。団体戦頑張ってください」 照「」コクリ 誠子「大星と宮永先輩、あの男の子と仲良いんですね」 菫「淡はべったりだな。まぁあいつの支配を逃れられるからこそだろうが」 誠子「大星の支配に真っ向から勝てるんですか。男子にも凄い人がいるんですね」 菫「限定的だがな。照は……よくわからん。弟みたいな感覚なんじゃないか?」 京太郎「ここが男子の……ていうか人多いな!」 京太郎「男子のが多いって聞いてたけど、凄いなこりゃ」 京太郎「注目選手がいる学校は……「おーい、須賀!」ん?」 担任「やっと見つけた」 京太郎「あれ?なんで先生がいるんですか?」 担任「何、お前に渡したい物があってな。お前が出るのは個人戦だが今持っといても役に立つだろ。ほい」 京太郎「これって……去年活躍した選手の特徴っすか!おお……」 担任「お前が本気っぽかったから先生も本気を出してやったぞ。といっても去年のデータだから少ししか役に立たんがな。それとこれ」 京太郎「USB?」 担任「一応牌譜が入ってる。んじゃ、俺は帰るからな」 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎「USBは帰ってから見るとして……綺麗にまとめてある、赤ペン先生みたいだ」 京太郎「ありがたく使わせてもらおう。さて、最初に出てくるのは……」 京太郎「だいたい見れた……かな。結構ここに書いてない人もいたな」 京太郎「やっぱ一年経つと出てくる人もいるよなー……」 京太郎(てか先生すげーな。去年活躍した人でここは伸びてくるかもって書いてある予想が大体あってる) 京太郎(これつくんのにどんだけかかったんだ……) 京太郎(この努力に報いなければ。いや、先生だけじゃない。マスターやみさきさん、淡や菫さんに照さん、プロの人たちに……理沙さん) 京太郎(この二ヶ月で色んな人の世話になってんだ) 京太郎(一週間後、まずはここからだ) 京太郎(…………) ───────── ────── ─── 京太郎「ということでおめでとう」 淡「雑じゃない?代表に決まったんだよ!この私が他をぶっとばしてね!」ドヤァ 京太郎(なんか色々ぶっとんだ気がする) 淡「ねぇ京太郎ってば」 京太郎「ん?まぁお前ならこんなもんだろ。むしろ照さんで飛ばせなかったことに驚いてる」 照「普通に打った」 京太郎「へ?それまたなんで?」 菫「一応手の内晒してしまうのを避けてのことだ。弱点を分析される可能性もあるからな。私も野依プロから指摘されたことを敢えて直してない」 京太郎「あー、なんかあれっすか、癖がどうのっていう」 菫「そうだ。野依プロレベルの観察眼をもった人がいてもおかしくない。そういう手合いが現れた時に逆手を取る為にな」 京太郎「そんなレベルならそれでも対応してきそうな……」 菫「だろうな。だが意表は突けるというものだ」 京太郎「なるほど。ん?じゃあ淡がダブリーしなかったのも……」 淡「菫に言われてたからね」 淡「そんなことより麻雀打とー!」 京太郎「さっきまで打ってたじゃねぇか」 淡「あんなんじゃ足んないよ!」 京太郎「じゃ理沙さんと喫茶店で合流するから一緒に行くか」 淡「やったー!!」 京太郎「って大丈夫ですか、連れてって」 菫「問題無い。変に機嫌損ねられるほうが困るしな」 菫「私と照は多分インタビューやら部活纏めるので拘束されるから行くとしても少しだけ遅くなる」 京太郎「わかりました。亦野さんと渋谷さんはどうされますか?」 誠子「私達も行っていいのか?」 京太郎「ええ。といいますか、今までも来てくださって良かったんですけど」 尭深「それは流石に悪い」 誠子「顔合わせたことなかったからね」 京太郎「だから遠慮してたんですね。でももう顔合わせてますし話もしましたよ?今度は一回打ってみませんか?」 誠子「……あぁ……入り込んでくるのが上手いんだなぁ」ボソ 尭深「人たらし」ボソ 京太郎「?」 誠子「わかった。お世話になろうかな」 京太郎「はい!」ニコッ スジ、タヨリスギ ヤッパリタヨリスギデスカ… コノマエワタシモイッタダロ 照「京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 照「不安そう」 京太郎「そう見えますか?」 照「見える……どうしたの?」 京太郎「……まぁなんと言いますか、わからなくなりまして……怖いんですよね」 京太郎「男子の団体戦見て、この人達に勝たなきゃ、頑張ろうって意気込みました。でもそれと同時にこんなに活躍してる人に自分の麻雀が通用するのかって不安になったんです」 京太郎「……最初は自分に誇りが欲しかったんですよ。誰にでも言えるくらい立派なものが」 京太郎「恥ずかしい話ですけど理沙さんにちょっとでも追いつきたかったんです。それで告白したかったんです。不純な理由ですよね」 京太郎「もちろん、今も根本的なところは変わってないんですけど、それに匹敵するくらい麻雀を好きになって、こんな理由で強くなろうって決意した自分が本気でやってる人達や手伝ってくれてる人に申し訳ないような、意思が弱いようなそんな気がして……」 京太郎「って何話してんですかね。正直引きましたよね」アハハ… 照「…………」 ギュ 京太郎「て、てるさん!?」 照「指のここ、たこ出来てる」 京太郎「へっ!?あ、はい」 照「努力した証拠。ちょっと打っただけじゃ出来ないよ、このたこは。少なくとも意思が弱い人なんかには出来ない」 京太郎「…………」 照「麻雀を始める理由も強くなりたい理由も人それぞれ。それを他人が貶める権利を持ってない。持ってるのは自分だけ」 照「京ちゃんは気持ちが変わってないって言った。それと同じぐらい麻雀が好きって言った」 照「なら申し訳ないなんて思う必要ない。何も問題無い」 京太郎「……ありがとうございます。なんか自信出てきました」ニコ 照「その調子」 京太郎「照さんも何かあったら相談してくださいね」 照「……一つだけ」 京太郎「なんですか!」 照「咲が全国に来る」 京太郎「ええっ!?……麻雀出来たのかあいつ」 照「数日前に連絡があって、私と同じ舞台に立つからって」 照「それで長野も今日だったから結果見たら咲のところが勝ってた」 京太郎「有言実行ってすげーな」 照「私は咲から電話があった時何も言えなかった」 京太郎「……なんでですか?」 照「ちょっとしたすれ違いみたいなもの。でも話し辛くって。咲も多分同じ気持ちだった……んだと思う。それだけ言って私達の電話は終わった」 照「麻雀でなら話せると思う。でも、もしその後話す機会があったら……」 京太郎「……何言ってるんですか。話したいんですよね、咲と」 照「…………」 京太郎「あとは……気合ですよ、気合。ふぁいやー!」 照「……ふふ」 京太郎「それです!その笑顔でいきましょう!笑えば言葉も出てきますよ!」 照「そうかも」 淡「きょーたろー!打とう!」 京太郎「もう一局打ってたら閉店時間越えるだろ!諦めろ!」 淡「えー!」 マスター「構いませんよ」 淡「マスターやっさしー!」 京太郎「マスター、こんなの許可してたらこいつつけあがりますよ」 淡「そんなことないよー。それより早くっ」 京太郎「ああ、もう、わかったよ。照さんも打ちませんか?」 照「わかった」 誠子「私はさっきまで見てもらってたからいいや」 尭深「私も」 菫「それじゃ私が入らせてもらおう」 理沙「京太郎!」 京太郎「はい、終わったらアドバイスください」 ───────── ────── ─── 京太郎「皆帰りましたね」 京太郎「そういや今日の解説聞いてましたけど、結局緊張していつも通りでしたね」 理沙「頑張った!」 京太郎「一応理沙さんが解説で上手く喋れるよう引き合わされたんですよ、俺ら」 理沙「……話すのは楽しい」 京太郎「うんうん。結構喋りますもんね」 理沙「仕事は別」 京太郎「ですよねー」 理沙「要点は言ってる!」 京太郎「慣れてない人からしたらなんだこの解説ってなりますよ」 理沙「…………みさきに似てる」 京太郎「親戚ですから。言い方は似ますよ」 理沙「……っ」 理沙「み、宮永、照、と……」 京太郎「え?照さんと何話してたかって?」 理沙「…………」コク 京太郎「うーん……まぁ相談に乗ってもらった感じです」 理沙「!! わ、私も!」 京太郎「うーん……何かあったらさせてもらいます」 理沙「」ショボン 京太郎「こ、今回のは理沙さんには少し話せない内容だったと言いますか、なんと言いますか」ワタワタ 理沙「……」 京太郎「……理沙さん」 理沙「何?」 京太郎「個人戦頑張りますから、見ててください」 理沙「……っ!」 理沙「見てる……最初から見てる!」 京太郎「ありがとうございます」ニコ 理沙「最初から見てる」 京太郎「?」 理沙「なんでもない!」プンスコ ―――西東京地区 個人戦 予選開催日――― 京太郎「そろそろ出ようかな」 ~♪ 京太郎「ん?」 理沙 >応援してる! 京太郎「……よし!」 京太郎 >個人戦頑張ってきます! 京太郎「行って来ます、理沙さん」ギュウ 担任「須賀、調子はどうだ?」 京太郎「今日も来てくださったんですね」 担任「お前なー……一応顧問なんだぞ」 京太郎「……そうでした」 担任「なんだその間は」 京太郎「冗談ですって。先生が用意してくださったやつ、すっごい役立ちました。ありがとうございます」 担任「ま、他何にも見てやれなかったからな」 京太郎「先生って強いんですか?」 担任「んにゃ、全然。指導力もねぇから廃部ほぼ決まってたんだよ」 京太郎「そりゃそうですね」 担任「……お前以外と毒舌だな」 京太郎「あはは……すみません」 担任「俺のことはどうでもいいんだよ。今日明日とお前の晴れ舞台なんだからよ」 担任「魅せてくれよな」バシ 京太郎「はい!」 京太郎(さて、組み合わせは……最初は知らない人ばっかりだな) 京太郎(男子は人数多いから女子と違って昼までの8戦で落とされる) 京太郎(ここで注目選手と当たらないのはかなり大きい。点数をしっかり稼がないと) ギィ 京太郎(もう他の人集まってるな) ドクン ドクン 京太郎(落ち着け……少なくともここにいる人よりもずっと上手い人達と打ってきたんだ) 京太郎(負けるわけには……いかない!) 京太郎「よろしくお願いします!」 京太郎(最初の配牌は……二向聴、これは初っ端から俺の流れなんじゃないか?) 京太郎(周りは……対面が渋い顔してるな、ちょっと遠い感じか) 京太郎(上家も下家もめちゃくちゃいい手って感じの表情じゃないな) 京太郎(ツモは……入ってきてる。三色も狙えるけど……最初にあがって流れを掴んどきたい。次は親番だしな) 京太郎(スピード重視だ) 京太郎「!! リーチ!」 「!? 早い」アワワ 京太郎「それ、ロン! 立直、一発、ドラ1 5200!」 下家「こんなの事故だー」 京太郎(こっから俺の親番だ!) 京太郎「お疲れ様でした」 「おつかれさん」 「お疲れ様でした」 「お疲れ様……事故だ……」 京太郎(上家の人に結構食いつかれたな。確か団体戦に出てなかった高校の人だ。やっぱ知らないからといって侮れないな) 京太郎(ともあれ、まず一勝。次は……) ───────── ────── ─── 京太郎「ふぅ……」 京太郎(今のところ四位。この調子で行けば予選は突破出来るな) 京太郎(問題があるとすれば活躍してる人らに当たった時だな) 京太郎(一位と三位の人に当たったけど三位の人は運がいいだけだ。どちらかと言えば五位……一回戦で当たった人のほうが怖い) 京太郎(一位の人はなんかもう凄かったな。暗槓してドラ作って点数爆上げしてきたもんな) 京太郎(恐ろしいほどのドラ麻雀だ) 京太郎(ただ守りは薄い。さっきはやられた……というか他の人が対応しきれなかった感じだった) 京太郎(次当たった時は逆にあのドラを利用してやる) 京太郎(それから二位の人……団体戦を見た感じだと引っ掛けとか上手い感じだったな) 京太郎(しかも警戒してくる人にはしっかりと使い分けてる) 京太郎(一番厄介だ) 京太郎(後は……) ~♪ 京太郎「理沙さん?」 理沙 >お昼 京太郎 >まだ食べてません 理沙 >ここ来て! 京太郎「えっと……女子のほうの控え室か」 京太郎「行ってみるか」 京太郎「ここかな?」 コンコン みさき「はーい」 京太郎「やっほ」 みさき「なんだ京太郎君か。アシの人かと思っちゃった」 理沙「入って!」 京太郎「うい、お邪魔します」 理沙「食べて!」 京太郎「お!美味そう!」 みさき「普通は仕出し弁当なんだけどね……」チラ 理沙「!! た、たまたま!」 みさき「まぁこの量は二人じゃ食べきれないからね」 京太郎「ありがたくいただきます!」 みさき「そういえば調子いいみたいだね」 京太郎「んーでも四位だからなー……予選だから明日がんばりゃいいんだけど」 みさき「今日は落ちないっていう慢心は止めた方がいいんじゃない?」 理沙「京太郎は大丈夫!」 京太郎「ありがとうございます。それと慢心なんか一個もしてないよ。一試合終わるごとに紙にメモしてんだぜ」パラ みさき「うわ、細か。ていうかこのデータどうしたの?」 京太郎「顧問の先生にもらった。ペンで書き込んでるのが俺が分析したやつ。まぁ分析ってほどのことは書いてないけど」 みさき「ふーん……顧問の先生ちゃんと顧問してるんだね」 京太郎「そりゃな」 理沙「……この子」スッ 京太郎「ん?ああ、今五位の人ですね。単純に上手いんですよ、その人」 理沙「聴牌の時、よく河を見てる」 京太郎「! 癖……ですか」 理沙「」コクリ 京太郎「てか見てたんですね」 理沙「休憩中」 みさき「そういえば見てたね、男子の中継」 京太郎「ありがとうございます、参考になりました」 京太郎「それとお弁当、美味しかったです!」 理沙「よかった」 みさき「じゃあね」 京太郎「それじゃ」 バタン みさき「……心配なの?」 理沙「……力入りすぎ」 みさき「確かにね」 ~♪ 理沙 >明日もお弁当作る 京太郎「やったぜ!」 淡「あれ?きょーたろーじゃん!」 京太郎「おー、皆さんお揃いな感じで」 菫「何をやってるんだ?ここは女子の控え室しかないぞ」 京太郎「さっきまで理沙さんにお呼ばれしてたんですよ」 淡「えー、そうなんだ……!」 淡「ね、ね!明日は私達と食べようよ」 京太郎「わり、明日も理沙さんと食べる約束してんだわ」 淡「ぶーぶー」 照「お菓子あるよ?」 京太郎「いやお菓子があるかないかじゃないですから」 照「尭深がお茶も入れてくれる」 京太郎「それも問題じゃないですよ!」 京太郎「そっちの調子はどうですか?」 照「一位」 淡「二位!」ドヤ 菫「三位だ」 尭深「十五位です」 誠子「……十八位」 淡「ま、照と菫と私で明日もぶっちぎっちゃうと思うよ」 菫「慢心はよくないぞ。京太郎はどうなんだ?」 京太郎「四位です」 淡「結構いいとこまでいってんじゃん、京太郎の割りに」 京太郎(うぜぇぇ) 照「明日が本番」 菫「そうだな。私達もどうなるかわからんしな」 京太郎「そうですね。一応そのつもりで予選突破しそうな人は分析してます」 菫「その調子だ」フッ 照「……京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 照「いつも通り」 京太郎「頑張ってきますよ」 京太郎「よし……大丈夫……」 京太郎(午前中の感じでいけばいいんだ) 京太郎(河もしっかり見ないと。余裕が無くなってきた時疎かになってた) 京太郎(流れをしっかり掴むことを意識して……) 「取らないのですか?」 京太郎「へあっ!?す、すみません」パシッ 京太郎(北か。配牌次第だけど、とりあえず鳴かない振り込まないことが最優先かな) ───────── ────── ─── 京太郎「ロン!門混、ドラ1 8000点です」 「多面張だったのか……」「まくられたー!」 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「ふぅ……とりあえず予選突破」 京太郎「三位だし上出来だな」 『それでは予選一位通過の―――君のインタビューです』 『絶妙なタイミングで暗槓をしかけて点数をあげているようですが…』 『はい、自分は手をつくるのが早いことが得意なので、そこに点数を乗せようとして今のスタイルになりました』 『なるほど、では――――』 京太郎(自信満々だな。今まで積み重ねて完成させたスタイルだからか。……) 担任「よお!凄いじゃないか須賀!」 京太郎「ありがとうございます。結構上手く出来ました」 担任「解説にも注目されてたぞ」 京太郎「マジですか?」 担任「おお。今もそのこと話してんじゃないか?……ほれ」 『今日の個人戦はダークホースが続々と飛び出してきたという印象が強かったですね』 『六位につけた○○君や、四位の××君』 『それからトップ10の中に一年生で唯一入った三位の須賀君といった団体戦には出れなかった選手が上位に食い込んできてる』 『特に須賀君。一年生で三位以内に入るのは西東京予選では十年近く見てない』 『一年生とは思えない見事なオリや相手にアガリ牌を読ませない打ち方が出来るからこそだな』 『えっと……今入ってきた情報によりますと須賀選手は中学では麻雀ではなくハンドボールをやっていたようです』 『……麻雀をずっとやってきたわけじゃないと』 『みたいです』 京太郎「……なんか身バレしてるんですが」 担任「テレビってすげーな。ていうかハンドボールやってたのか」 京太郎「まぁ。一応県予選で決勝までいったので調べたら出てきたんだと思います」 担任「ふーん。まぁ確かにガタイ良いからな。不思議じゃねーわ」 担任「んじゃ、また明日な」 京太郎「はい」 京太郎「……帰るか」 理沙「京太郎!」 京太郎「理沙さん。仕事終わったんですか?」 理沙「」コクリ 理沙「女子のほうが早い」 京太郎「あー、人数的な問題ですか。試合後の解説とか入って丁度男子が帰るぐらいだったんですね」 理沙「そう……食べに行く!」 理沙「お祝い!」 京太郎「いやいや予選突破しただけじゃないですか」 理沙「いいから!」 京太郎「……わかりました」ニコ 理沙「…………」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ みさき「やっぱり白糸台の三人が飛びぬけてたね」 理沙「」コクリ 「ねぇ、見た?男子の個人戦」 「見た見た!三位の子イケメンだったよねー」 「そうそう!対局中は格好良い感じなのに対局後におじぎしてにこって笑う顔とか可愛い感じだし、なんだろう……そう大型犬っぽい!」 「わかるかも!撫でてあげたくなるよねー。後細マッチョっぽい。中学じゃハンドボールやってたみたいだよ」 「あんた好きだよね、細マッチョ。イケメン且つ可愛い、高身長、麻雀強い、向かうとこ敵無しじゃん」 「私あの子応援するわー」 「私も私も!」 理沙「…………」 みさき「あー、京太郎君モテモテだね。まースペック良さそうだもんね。案外スケベだけど」 理沙「…………」 みさき「気になるの?」 理沙「!? ならない!」 みさき「ふーん……まぁいいや、いこ」 理沙「…………」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 理沙「」ブンブンブンブン 京太郎「どうしたんですか?」 理沙「なんでもない!」プンスコ ―――西東京地区 個人戦 本選――― 京太郎(こっからは昨日の予選を勝ち上がった実力者ばかりだ) 京太郎(弱い人なんていない。昨日作ったデータを元に一人一人しっかり対策を考えないと) 京太郎(ただでさえ自分は経験が少ないんだ。こういうところで埋めないと勝てない) 京太郎(一応、全員分メモってる……何人かほとんど書いてなくてデータ不足だけど) 京太郎(もし……このデータ不足の人たちが半荘では強かったら?そういうのはありうる) 京太郎(昨日の最初バカヅキしてた人だって、昨日は最終九位まで落ちてたけど、あの運がフルに使われてたら?) 京太郎(俺は三位から落ちる。一位二位の人は安定してた。今日も変わらないだろう) 京太郎(そう考えたら枠は後一つなんだ……そこに入り込まなければならない) 京太郎(勝たなきゃ全国に行けないんだ……勝つんだ、勝って全国に行くんだ……) 京太郎「よろしくお願いします」 「よろしく」「よろしくー」「よろしくお願いします」 京太郎(北家か。まぁどこでも最初は様子見だけど。自分の親番までは点を取られないように上手く流す) 京太郎(対面が引っ掛けの人だ。注意していかないと……) 京太郎(配牌は……五向聴か、よくないな。まぁ泣き言も言ってられないが) 京太郎(でもこういう時は……入ってくるんだよな。なるたけ早く聴牌にしたい)タン 京太郎(下家の人は確か染める傾向にあったな。索子きったってことは萬子か筒子でいく可能性が高い、警戒だな) 京太郎(上家はデジタル打ちだ。だけどデジタル打ちの相手ははやりさんで慣れた。こっちには絶対負けない) 京太郎(と、俺のツモ番……いいね、入ってきてる。鳴いて仕掛けなくても大丈夫かな)タン 「……あ」 「ツモ。中、門混、チャンタ、一盃口、ドラ3 6000・12000だ。ラッキー」 京太郎(ぐっ!流石にこれは注意したところでなんとか出来ねーよ!!くそっ!!) ───────── ────── ─── 京太郎(今のところ一位二回と二位が二回。七位か……一戦目でマイナスだったのがかなり痛い) 京太郎(後六戦……四回……いや五回は一位になりたい) 京太郎(まだ団子状態なんだ、抜け出さないと) 京太郎(それに三位の人以外にはまだ当たってない。後半で当たることを考えると絶対に負けられない) 京太郎(ちゃんとデータを整理してそれから……) 理沙「京太郎!」 京太郎「え……なんですか?」 みさき「さっきから何回も呼んでたよ。大丈夫?」 京太郎「あはは……ごめんなさい」 みさき「……ちょっと気負いすぎじゃない?」 京太郎「そんなことないって、ご馳走様でした」 みさき「ストップ」 京太郎「何?」 みさき「全然食べてないじゃん。しっかり食べないと力でないって」 京太郎「でも……」 みさき「はい、食べる。それとも何?あーんでもして欲しいの?」 京太郎「……理沙さんからなら」 理沙「!? する!!」 京太郎「いや、冗談ですって」 理沙「」ショボン 京太郎「今度こそ本当にご馳走様でした。それじゃ」 みさき「気張りすぎないでね」 理沙「……京太郎!」 ギュ 京太郎「!?」 理沙「」ギュー みさき「わーぉ……」 京太郎「り、理沙さん……」 理沙「……ん」パッ 理沙「力抜けた。それでいい」ナデナデ 京太郎「ちょ、恥ずかしいですって」 理沙「いってらっしゃい」 京太郎「……いってきます」 バタン 理沙「……京太郎」 京太郎「」スゥーハァー スゥーハァー 京太郎「よし!」バシッ 京太郎(大丈夫だ、いつもの俺だ。焦りすぎるな) 京太郎(いつも通り、いつも通りだ。照さんにも言われたじゃないか) 京太郎(こっからが正念場だ!)キッ ───────── ────── ─── 京太郎「お疲れ様でした」 「おつかれ」「お疲れ様でした」「おつかれさまー、今回は事故らなかったー」 京太郎(よっし!今のところ四位で次がラスト) 京太郎(最後が……ぐっ、一位の人と三位の人と同じ卓だ。くそ、どんな振り分け方してんだよ) 京太郎(落ち着け……今一位と二位の人は飛びぬけて得点が高い。この二人を抜かすのはほぼ不可能) 京太郎(だけど三位の人、この人までは後12。最後の試合、俺が一位抜けしたら俺が三位だ!) 京太郎(まず一位の人、この人は暗槓でドラを増やして得点を上げてくるドラ麻雀だ) 京太郎(狙いどころは槓に拘ってくるところ。そこをつければ勝機は見える) 京太郎(それから三位の人。この人はほんとに運が良いだけだからどうしようもない) 京太郎(ただ変な打ち方をするわけじゃない。落ち着いて対処すればいい) 京太郎(もう一人の人は……うん、普通だ。この人を飛ばされて終わられることは阻止しないと) ―――男子個人 最終戦――― 東一局 親:下家 ドラ表示牌 四索 下家(普通) 25000 対面(ドラ爆) 25000 上家(運) 25000 京太郎 25000 京太郎(自分は北か。とにかくドラ爆……対面の人が暗槓を仕掛けてきたらほぼ聴牌してるだろうから警戒だ。言い聞かせろ、集中しろ!) 京太郎(配牌は……四向聴。自分の和了率がそんなによくない手牌だ。一局目ってこともあるし自分のツモの様子みながらだ) 京太郎(他の人の様子は……下家の人が緊張してるな。かなり顔が強張ってる。他二人は少し余裕があるのか) 京太郎(上家は楽しそうだな。予選の時もそうだった) 京太郎(そうだな……俺も楽しまなきゃ) ―――九巡目 京太郎(今のところ動きがないな。自分の手は一向聴まで進められたが……他が動かないなら俺から仕掛けていくか?) 対面「カン!」 京太郎(!? ついに動いた!九筒の暗槓。新ドラは一萬。二萬は河に流れてない……下手したら持たれているかも) 対面「リーチ」 京太郎(さらにツモ切りリーチ……張ってたのか。リーチしてからカンしなかったのは警戒されていたのに気付いていたからなのかどうか……) 京太郎(ひとまず対面の当たり牌を考えなきゃ) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ │ │ │.4 │②│③│③│④│⑥│⑦│⑧│ │ │ │北│北│北│索│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│中│中│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(あまり出してないのは索子か……ドラ周りが出てない……うーん……) 京太郎(自分の手配にある四索……もしかしたらこれやばいかな) 京太郎(さてツモは……二筒が入ってきた!聴牌に出来るけど……駄目だ、流石にこの4索は出せない) 京太郎(安牌の二筒出すしかないな……ああさようなら……) 下家「」 東 対面「」 九萬 上家「」 九萬 京太郎(俺は……東か。そのままだそう) 下家「」 七筒 対面「!! ツモ!」 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐ ┌─┬─┬─┬─┐ │二│二│二│⑥│⑦│⑧│.3 │.3 │.5 │.6 │ │.7 │ │⑨│ │ │⑨│ │萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│ │索│ │筒│ │ │筒│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘ └─┴─┴─┴─┘ 京太郎(やっぱりその辺だったか!しかも二萬三枚も持ってやがる!) 対面「裏は……残念。立直、ツモ、ドラ四で3000・6000」 京太郎(上がられた……ここでこいつを調子づかせたら止まらない。次はスピード重視で流す!) 東二局 親:対面 ドラ表示牌 八萬 下家(普通) 19000 対面(ドラ爆) 37000 上家(運) 22000 京太郎 22000 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │二│三│四│七│②│③│④│⑤│.2 │.3 │.9 │ │ │ │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│索│索│索│西│西│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(二向聴!しかも西と三色が狙える。絶好の手だ) 京太郎(最初のツモは……まぁそうはこないわな。ツモ切りで) 下家「」 西 京太郎「ポン!」 京太郎(よし!自風牌げっちゅ!あとは四索か頭になるやつがきてくれりゃ聴牌だ) 対面「」 發 上家「」 四索 京太郎「チー!」 京太郎(ついてるついてる!んじゃ九萬切ってノベタン待ちで行こうかな) 京太郎(ん?發か……対面が捨ててるけど……もしかしたらそっちで出るかな?) 京太郎(よし、張り替えて、發の単騎だ) 対面「」 發 京太郎「ロン!西 三色 2000です」 対面「くそっ」 京太郎(もしかして聴牌寸前だったか?助かったぜ) 上家「ツモ ツモのみなので500でー」 上家「ロン 純チャンなので7700の一本場は8000です。キタキタキター!」 下家「ひえー!」 京太郎(今度はこっちが乗り出した。安手でいいから流そう) 京太郎「チー!」 京太郎(よし張った!タンヤオのみだけどこのさいなんでもいい!) 対面「カン!」 京太郎(こっちも調子良さそうだな。お、今のでドラ一ついた) 対面「それから、リーチ!」 京太郎「通さないぜ、ロン!タンヤオ、ドラ一 二本場は2600」 対面「ぐぅ……っ!」 京太郎(リー棒までついてお得な感じだな) 東四局 親:京太郎 ドラ表示牌 西 下家(普通) 10500 対面(ドラ爆) 30900 上家(運) 31500 京太郎 27100 ―――八巡目 京太郎(お、きたきたきた!これは立直せざるをえませんな!) ┌──┐ │七萬│ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┼─┬┴┬─┬─┬─┬─┐ │三│四│五│六│②│②│⑥│⑦│⑧│.3 │.4 │.5 │.6 │ │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎「リーチ!」 京太郎(三面張だし誰も出さなくてもツモるだろ……多分。…………こい!!) 京太郎「! ツモ!メンタンピン、ツモ 2600オール!」 京太郎(よし、一位に踊りでた!このままキープしたいけど……下家の人やばそう?) 京太郎(……差し込めたら差し込むか) 『須賀選手からロン。立直、南 で2600。一本場なので2900点のアガリとなります』 『今のは須賀君が差し込んだみたいだ』 『そうなんですか?』 『これで子の満貫は直撃でも受けきれる』 『なるほど』 南一局 親:下家 ドラ表示牌 東 下家(普通) 10800 対面(ドラ爆) 28300 上家(運) 28900 京太郎 32000 京太郎(後2000ほど稼がせたいけど自分の点数も気にしなきゃいけないからな……) 京太郎(さてさて……うわ、四向聴。ここで逃げに走りたくはないけど……ツモ次第だからなんともいえねぇ……) ―――十巡目 対面「カン! んで、立直」 『あぁーっと、仕掛けてきた!』 『しかも南 ―――ハネ満確定の手だ』 京太郎(まじかよ……ハネ確ってことは下手したら下家が飛ばされる) 京太郎(奴の当たり牌を考えろ……この形に持ち込んで一番多い待ちは……両面待ちだ。実際東一局でもそうしていた) 京太郎(またそうくるとは限らないが……その線で考えた時、三―六―九筒の筋か、一―四萬、二―五萬、のどれか) 京太郎(下家……三筒二枚と六筒を捨ててる。こういう時下家は抱えない…………くそ!) 京太郎「」六筒 対面「ロン。裏は……乗ってないな。立直、ダブ南、ドラ四 12000だ」 京太郎(……上家とはだいたい8000点、対面とは20000だ。こっから巻き返せるのか……) 京太郎(いや、まだだ!諦めるな!) 京太郎(チャンスは……絶対来る!) 南二局 親:対面 ドラ表示牌 九萬 下家(普通) 10800 対面(ドラ爆) 40300 上家(運) 28900 京太郎 20000 ―――三巡目 上家「ポン」 京太郎(中を鳴いた……今ので聴牌か?それともとりあえず役をつけたかっただけか?) 京太郎(次は上家の親番だし速攻はありうる) 京太郎(他の三元牌は……出てないな……俺が發を一枚持ってるけど) 京太郎(うわ、白引いた……一応様子見だ。この二枚は手持ちにしとこう) 下家「」 發 京太郎(おまっ!警戒しろよ!!) 上家「ロン! 小三元!7700です!」 下家「げぇ!?」 京太郎(やべぇ……まじかよ……これで下家は3100。苦しい展開が続くな……) 南三局 親:上家 ドラ表示牌 二筒 下家(普通) 3100 対面(ドラ爆) 40300 上家(運) 36600 京太郎 20000 京太郎(あ゛ーきつい。ツモでも親の満貫で終わる。下家直撃は論外。子はハネツモでぎりぎりセーフか?でも後がもたない) 京太郎(なにより俺も点数稼がなきゃいけないのに……) 京太郎(配牌は……五向聴……きつい、きついよ。自分の場合四向聴より和了率いいけどさ?それでも辛い) ―――四巡目 下家「リーチ」 京太郎(!? きた!!よし、とりあえず自分は安牌だ。流石に振り込んだら逆転出来る気がしねぇ)タン 下家「一発……ならずかぁ」トン 対面「」七筒 下家「!! ロン!リーチ、三色 5200!」 京太郎(5200!? てことは……親っパネで一位!) 京太郎(て、落ち着けー。そうだ親なんだ。そんな手が出来るとは限らないし、連荘狙いでいこう) 京太郎(俺がアガれば終わらないんだ) 京太郎(ここで勝たなきゃ……絶対に勝つんだ。俺は―――) 京太郎(全国に行くんだ!) 南四局 親:京太郎 ドラ表示牌 三筒 下家(普通) 8300 対面(ドラ爆) 35100 上家(運) 36600 京太郎 20000 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ │ │ │ │ │ │九│②│③│④│⑤│⑧│⑨│.3 │ │白│白│西│西│北│南│萬│筒│筒│筒│筒│筒│筒│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(!? 配牌がきてる!これは混一がつくれる。きたら速攻で鳴いて鳴いて手をつくってやる) 京太郎「チー!」 京太郎(よし後は……どっちでもいいけどなんとなく五筒捨てで) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┐ ┌─┬─┐ │ │ │②│②│③│④│⑤│ ┌──┤⑧│⑨│ │ │ ├──┐ │白│白│筒│筒│筒│筒│筒│ │⑦筒│筒│筒│ │西│西│ 西│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘ └─┴─┴──┘ 京太郎(出来れば白が嬉しいけど……) 上家「」 二筒 京太郎「それ、ロン!混一、ドラ一 5800」 京太郎(低いほうだけど仕方ない、いや上出来だと思おう。まだ勝ってないんだから) 南四局一本場 親:京太郎 ドラ表示牌 七索 下家(普通) 8300 対面(ドラ爆) 35100 上家(運) 30800 京太郎 25800 京太郎(南が最初から二枚。鳴くか入ってきたらまず一役だ。連荘できる。チャンスを待つんだ) ―――九巡目 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐ ┌─┬─┐ │ │ │四│四│⑦│⑧│⑨│.7 │.9 │.9 │ │ │ ┌──┤五│六│ │南│南│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│ │南│ │七萬│萬│萬│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘ └──┴─┴─┘ 京太郎(来た。四萬・九索のシャボ待ちか。低いけど仕方無い) 京太郎(流石にドラは出ないだろ) 京太郎(対面もそろそろ手が出来上がる頃だろうしな) 京太郎(……本当に出ないか?思考停止するな) 京太郎(八索は今のところ出てない。出す、もしくは持ってるとしたら誰だ?) 京太郎(……対面、索子をほとんど捨ててない。集めてるのか……もしくは、八索の暗槓……) 京太郎(ありうるのか?一試合に二回もドラをカンするなんて……) 京太郎(……いや、こんな感に頼り切った麻雀で勝てるのか?) 京太郎(……でも、俺は知ってる。オカルトっていうものを知っている) 京太郎(頭の中で囁いてる気がするんだ……僅かな希望を掴めって) 京太郎(俺の中の何かが……) 京太郎(いや……) 京太郎(オカルト、それが俺に伝えてる気がするんだ……) 京太郎(俺は……俺の中のオカルト―ちから―を信じる!)九索 京太郎(さぁ来い!) 下家「」 南 対面「……」カチャ 対面「! カン!」 パタッ ┌─┬─┬─┬─┐ │.8 │ │ │.8 │ │索│ │ │索│ └─┴─┴─┴─┘ 京太郎「……信じてたぜ」ニヤッ 対面「!?」ピタ 京太郎「ロン!南、槍槓、ドラ一 5800の一本場は6100!」 『きぃぃまったぁぁぁーーーーーー!!!槍槓という珍しい役でさし、見事に逆転しました!』 『あそこでシャボ待ちをとらずに嵌張待ち、しかもドラ待ちを選ぶとは……お見事』 京太郎「おつかれ……さまでした!」 担任「須賀ァ!!」ダキ! 京太郎「わぷっ!ちょ、先生!」 担任「おま!さっきの試合鳥肌もんだぞ!」 京太郎「はな、離してくだ、さい!」パッ 担任「あはは、すまんすまん。でも、うん、あんな試合見せられて興奮するなって方が無理だ!」 京太郎「まだ結果出てないんですから」 担任「うはは、そうだったな」 『さて、他の卓も全て終了致しました。これより集計結果を発表したいと思います』 担任「お、きたみたいだぞ」 京太郎(頼む……)ギュウ 『それでは結果を表示いたします』 京太郎(頼む、頼む!!) 京太郎(ここまで来たんだ、暫定一位の人も三位の人もまくったんだ!) ―――全国へ 『結果は……』 京太郎(色んな人が応援してくれたんだ、だから俺はここにいるんだ) 京太郎(こんなに全力で願ってるんだ) 京太郎(ここが終わりじゃないんだ!まだ途中なんだ!) 京太郎(だから頼む―――) ―――勝って、全国へ ◇男子個人戦 最終順位 一位 ~~~~ ~~~高校 三年生 +245 二位 ~~~~ ~~~高校 三年生 +221 三位 ~~~~ ~~~高校 二年生 +164 四位 須賀京太郎 ~~~高校 一年生 +162 五位 ~~~~ ~~~高校 三年生 +153 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 京太郎「………………」 担任「…………そうか」 京太郎「…………」 担任「……須賀」 京太郎「…………」 担任「おい、須賀!」 京太郎「あ…………はい、なんですか?」 担任「……お前は一年生だ。確かに悔しくて仕方無いかもしれんが、まだ二年ある」 担任「…………」 担任「あぁ!もう!……すまんな、俺はお前に掛けてやる言葉がわからん」 京太郎「いえ大丈夫ですよ……」ニコ 担任「……」 担任「ほんとに大丈夫だな?雨降りそうだから早く帰れよ」 京太郎「わかってますよ。それじゃ」 スタスタ 担任「……おれぁ、顧問失格だ。慰めること一つできやしねぇ、何にも言葉をかけてやれねぇ……無力だ……」 淡「きょーたろー!」タッタッタッ! 京太郎「……」 淡「待ってって!」ガシ 京太郎「ん?淡かどうかしたか?」 淡「……っ!」グッ 淡「個人戦四位だったって」 京太郎「ああ、うん、駄目だった……」ニコ 菫「はぁはぁ……京太郎……」 照「京ちゃん……」 京太郎「そんな走ってこなくても良かったんじゃないですか?なんなら携帯に連絡入れてくれれば……」 菫「もう何回も電話したぞ」 京太郎「え?……ほんとだ。すみません」 淡「……まだ!まだ麻雀歴浅いんだしさー」 淡「ほら、他の人なんて何年もやってるんだよ!」 菫「っ!!」 京太郎「でも、もう目の前だったんだ……すぐそこだったんだ……」 淡「……っ」 淡「れ、練習が足んなかったんだよ!だから届かなかったんだって!」 菫「おい!淡!」 淡「ま、また喫茶店にあつまってさ「ほんとにそうだよ」……」 京太郎「足りなかったんだ。だから、だから全国に行けなかったんだ……」 淡「っ!!!私はそんな落ち込んでるきょーたろー見たくないっ!!元に戻ってよっ!!はやk バシンっ! 淡「……」 菫「いい加減にしろ、淡」 京太郎「……すみません、今日は帰ります。淡、次会うときには戻しとくから……」ニコ スタスタスタ 菫「……淡!お前は「だって!あんなのないって!」」 淡「あんなに頑張ってたのに!あんなに、野依プロのために一生懸命だったのに!」 照「!!知ってたの?」 淡「テルときょーたろーの会話聞いちゃったんだもん」 淡「だから!慰めようと、思ったのに!」 淡「わたし……」 淡「なぐさめかた、なんて、しらないん゛だもん゛!うわ゛ぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!」 照「」ヨシヨシ 菫「…………っ」 菫「京太郎のおかげで強くなれたのに、私は、彼の力になれないのか……?」 一人歩く道の上、重苦しく、空を灰色が覆っている。 綺麗に見えていたものを汚く塗りつぶしていた。 一歩、また一歩、その歩幅は短くなっているように感じてしまう。 追い討ちをかけるように分厚い雲は雨を垂れ流しはじめ、行く手を阻む。 なぁ、目から溢れる心を全部流してくれよ この叫びを全部溶かしてくれよ なんだよ…… 晴れやかな気分を少し鬱屈とさせるだけじゃないのかよ なんで暗い心をもっと暗くするんだよ なんでだよ…… なんでだよ…… そうして彷徨いながらもなんとか部屋にたどり着いた。 奥にも行かず、タオルを取りにいくでもなく、ただただ玄関に座り込んだ。 そうしていると、だんだん、気持ちが溢れ出して来た。 駄目だった。 そう駄目だったのだ。 淡の言うとおりだ、麻雀をやってた月日も練習量も、足りてない。 それもあと一歩。 たったの一歩だ。 だけど、その一歩は―――遠い。 震える体を、腕を抱きしめる。 血が出るのも厭わず、強く抱きしめた。 理沙「京太郎」 声につられ顔を上げると、そこに好きな人がいた。 あぁ、駄目だ。 顔を合わせたくない。 こんなみっともない姿、見て欲しくない。 隠れる場所も無いのに、ただ惨めに蹲るしかなかった。 ―――あれ?暖かい…… あぁ理沙さんか。 理沙さんが俺を抱きしめてるのか。 さっきまで止まっていたはずの涙がまた溢れ出して来た。 京太郎「駄目だった……届かなかった……」 理沙「」ギュウ 理沙「見た。休憩中も見た。女子が終わった後も見た。見れる時全部見た」 理沙「輝いてた。……かっこよかった」 勝てなきゃ、意味無いんだよ…… 京太郎「俺は!勝てなかった!勝てなきゃ意味無いのに!」 理沙「なんで?」 京太郎「だって自分に誇れるものにしかったんだよ!勝てば自信になる、誇れるものになる!それから……」 理沙「?」 京太郎「っ!!」 こんな勢いに任せてぶちまけようとした自分に気付き、途中で止める。 あまりにも惨めだ…… 理沙「……勝たないと無理?」 京太郎「そりゃそうだろ!」 理沙「そんなことない!」 その思いの籠もった一言に言葉を失い竦んでしまう。 理沙「最後の試合、一番だった」 理沙「もう京太郎は知ってる」 理沙「……認めること」 理沙「全部」 京太郎「全部……」 理沙「」コクリ 理沙「全部。弱いとこも」 理沙「認めるから信じられる」 理沙「信じて」 理沙「それに……」 理沙「それだけで麻雀やってたわけじゃない。違う?」 京太郎(そう……だよな。ただ自信が欲しくて、勝つ為だけに麻雀やってたわけじゃない) 京太郎(照さんとも話してたじゃないか、麻雀が楽しいからやってるんだって) 京太郎(確かに悔しい) 京太郎(でも、それ以上のものを手に入れてる) 京太郎(……なんでだろう?明るく感じるや) 京太郎「……駄目だなぁ、なんか三位に入れなくて、全部終わりみたいに感じてた」 京太郎「いや、まだ、ショックだけどさ」 理沙「……これから」 京太郎「うん、これから、もっと頑張らなきゃ」 京太郎「なんか理沙さんには全部お見通しだなぁ」 理沙「当たり前!」プンスコ 京太郎「当たり前?」 理沙「ずっと見てた!」 京太郎「……あぁずっとって麻雀だけじゃないってこと」 理沙「そう」 理沙「……もう誤魔化さない」 京太郎「へ?何が―――」 チュ 理沙「―――好き」 京太郎「え……ええぇぇぇぇ!!!」 京太郎「その、えっと……先越された」ガク 理沙「」ブイ 京太郎「いやなんでブイサインなんですか」 理沙「京太郎は?」 京太郎「……好きです……てかわかってたんでしょ!!」 理沙「言葉は大事」 理沙「……もういっかい……いい?」 京太郎「……うん」 チュ 京太郎「あ!そういや淡とかに連絡しなきゃ!」 京太郎「それから先生とマスターにも!」 京太郎「あと!」 グ~ 京太郎「……お腹空いた」 理沙「」クス 理沙「作る!」 理沙「その前にお風呂!」 京太郎「ああ、なんか寒いと思ったら濡れっぱなしだった」 理沙「早く!」プンスコ 京太郎「ういー」 ───────── ────── ─── 「あーあ、もう卒業かー」「早かったなー」 「あ゛ぁぁぁ~~!!」「ほおら、泣かないでよ。わたしまで、もらい泣きしそうじゃんかぁ……」 「お前、集合写真で変顔きめてんじゃねーよ!」「伝説になるな……」「ねーよ」 「あれ?そういや京太郎は?」「あー……もう走っていった」「あー……なるほど」 「あーあ、須賀君の第二ボタン欲しかったなぁ」「もらってもしゃーないだろ。だってあいつには「こういうのは記念なの!」はいはい」 「……代わりに俺のやろうか?ほれ」「う、うん、ありがと……」 「何青春してんだよ!」「してねーよ!」「そ、そうよ!」 「にしても京太郎なぁ……」「まぁしょうがない」 「あいつはこの学校の伝説だな、生きる伝説」「そりゃな、こんな廃部決まってたような弱小高校の麻雀部所属なのに個人二連覇だもんな」 「予選敗退した一年の時ですら噂になってたからな、鬼強い一年がいるって」 「おまけに現役女子プロ雀士と熱愛だからな」「くそ、うらやましい」「へぇー……」「あ、いや違うって!」 「ま、今頃……」「熱々だろうな」「熱々でしょうね」「まだ少し肌寒いのにねー」 ───────── ────── ─── 京太郎「はぁ……はぁ……」 まだ花が綺麗に咲き誇るには早い、そんな季節。 いや、一部ではすでに咲き始めているか。 俺は集団を抜け校門を駆け抜ける。 半月も経てば花びらを舞わす桜並木道をただひたすらに駆けた。 緩やかな下り坂の先、目指しているものを見つけ、よりスピードを上げていく。 後100m……50m……10m…… 近づくに連れ段々ゆっくりに、駆け足から歩きに、その一歩を確かに踏んでいく。 そして立ち止まった。 スプリングコートに身を包んだ彼女は、今日という日も手伝っているのか、どんな花よりも綺麗に見える。 理沙「疲れた?」 京太郎「全然!」 そして一呼吸。鍛えてる体はこんなことではへばらず、元のリズムへとすぐに戻ってくれた。 二人とも無言ではあったもののどちらからともなく見つめあう。 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「……わかった。いや、わかってるよ」 ポケットから箱を取り出し、中に入ってるリングを取り出した。 二人とも納得して約束していたにも関わらず緊張するな――― 震えそうになる手を動かし、彼女の左手を取る。そして、薬指にリングをはめた。 京太郎「結婚してくれますか?」 理沙「……」コクリ 顔を赤くして小さく頷いた後、言葉に出来なかった分を詰め込むように口付けをしてきた。 答えるようにして、その小さな肩を優しく抱き寄せる。 また一つ、花が咲き、春の訪れを報せているようだ――― カン!
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430 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 04 53 39.51 ID 1I/YdT+s0 うわっミスったすいません 絹恵「ごめんなさい……大丈夫ですか?」 京太郎「あはは……大丈夫ですよ」 絹恵「ごめんなぁ……怪我ない?」 京太郎「この通りピンピンしてますよ!」 絹恵「良かったわぁ……」 絹恵「私は愛宕絹恵、よろしくな。絹恵って呼んで」 京太郎「俺は須賀京太郎です。京太郎って呼んで下さい」 ./ --- 、 '., ,' ./ ./ \\ \ .', .l / / ヽ.\ ヽ ! .! , ./‐‐-.、 ...-‐!l‐\ ', l l .! ./ ` ´ リ ', .', .l ノ,! !/,.-==ミ.、 ,ィ ===ミ、! l l ,'/l ., ' f/{ }ヽー ''./イ{ }ヽ Y l .,'/ .l 八 {ヾ乂 ゚ ノ,ノ/⌒ヽヽ 乂 ゚ ノ .ノ / l (' .l ト.-=一 ''´ 、 `ー == イ,' l l ト-, ''' '''' / ,' .! l l ハ -‐ - ,/ .,' ! l l i>... ,.ィ/ /! .l l l .j | ! ≧z... ....ィ≦_|/ , / ! .l / j j .,' j l/`{_f´ ̄ ̄ /., ' / l .l {( ./ ノ /_,'/ .,.ィ !_,.ィ! /./ ./丶l、 .! ト、\ ヽ`ー' / .// ./ 〉_ ハ /./ l / `ー- .、 ! !、 `ー=イ ,イ_,,..イ / } .\{/!l .V V ノ 絹恵「須賀君は麻雀出来るの?」 京太郎「ほんの少し程度なら……ネトマがそれなりにできる程度です」 素晴らしいおもちだ…… 絹恵「ええやん!うちの麻雀部に顔出しいや!」 絹恵 好感度上昇安価 コンマ下1 0~30 小 31~60 中 61~99 大 433 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 08 02.84 ID RfIv7LHB0 [1/3] 絹恵の好感度が10上がりました 京太郎「よし、絹恵さんに言われた通り」 京太郎「麻雀部に顔を出すぞ!」 ーーー 洋榎「ん?」 洋榎「アンタが須賀か?」 洋榎「絹から話は聞いとるで~」 洋榎「まぁゆっくりしていき」 ,. . .-.‐ …ー ‐ - . . 、 .Λ ,. '´ ` . 、 ', 〃 ヽハ. / .j 、 ヘ ヾ. / ,イ l V .', ハ Λ , ' / / ! .l ' , l ハ .ヽ' 、. / , .、 ,' l l l V .l、. l ヘ' 、 , .,' / ./\! l V .',/ ', l V l V ヘ .、. l / ,' V l _ V l ハ V L_ ! .l l / l;ハ Λ' ,. l ,l l ヾ, __ ヽマ ヘ_ヾ、_ } / ! / / /ハ l ヘ V .l ≫末宕丁 ` \ ヘ 洋宕末≪,/ ア、/ / .l ! .ハ. V!ヽ ト、 Λ. し ハl し } / /! .V Ⅵ ' . ハ ',l 入 lヽ ハ Vぅソ Vぅソ イ l、 .Λ ,j / ハ / /l l ! , l .l V ヘ }' , l ',. ,' ./ l l l l lノ ', l l } l l .l , ' l l ', _ _, -! l V l l ハ l l l V l ! ! ‘ 、  ̄ /, ' ' .,′ } / / ' } l l / ヾヘ l l ` 、 , イ / , / // 〃 , / ,' \ l l r>‐ ´ lTヘ , / / / ,' V .', / l } У V / 〃 _入 .ハ-ァ´ ゝ、 / / / Yー= - 、 γ´ ヽ .V λY 〃 } ヽ / l / }‘, / / ‘,. / l / l ‘, / / ‘, 洋榎好感度上昇安価 0~30 小 61~60 中 61~99 大 439 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 29 36.08 ID RfIv7LHB0 [2/3] ムンタリさんはネタに尽きないわ チッ 愛宕洋榎の好感度が10上がりました 洋榎「うちの事は洋榎って呼んでな」 漫「ん?この人かっこいいわぁ」ボソッ 洋榎「聞こえとるで漫」 漫「主将!」 洋榎「おもろいわ、漫」 漫「何がですか!?」 洋榎「ちょろさ」 漫「!」ガーンッ 漫「まぁ、よろしゅうな」 京太郎「俺は須賀京太郎って言います!」 漫「うちは漫、よろしく」 京太郎「はい!」 / ;;;;;;;;;;;; .、 'ーz ; ' ´ ゙゙ヽ ヽ / ; ' ヽ '., / '; ト; i `ーi i ,,... 、 , ..,, } l ! ! l l 、` ' , .l l ! l ,γ⌒ヽ l ,,==-ミ、 ,,-=ミ !l ! ト、 {, .、 ノl 〃 ⌒ヽ` ' ⌒ヽヾ !.! l ) / f⌒ヽ ! ´{ r ’ } r ’ } .}! Y≦、 / 人 ' 弋 ノ 弋 ノ 'i! } ヽ// \ ,,,,, ` ,,,,, ノ i. / `ー、 _ _ ,' ヽ } \ ,イ ハ }\ 丶 ノ ,ィ i\ ノ .\_/ j / リ ` .、  ̄ /.iハ リ  ̄ }≧ ー-一i ´  ̄ /\ lフ 、 / ,\ /、 ヽ、 漫 好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 447 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 47 54.10 ID qINX5uNy0 [3/3] ニッコリ 漫の好感度が30上がりました 由子「あんまり漫をいじめちゃ駄目なのよ~」 洋榎「いじめとらんわ!」 由子「洋榎はすぐ人をいじるからだめなのよ~」 漫「あはは」 由子「私の事は由子って呼んでほしいのよー」 , - ,r ´ て ̄ヽ=- /  ̄ ヽ r ⌒ `Y_丿___ニ、 / }( ー' , ー' ̄ `゙`ミ、ヽ l l/ T ,ィ=- 、.i_ f ゝ .八(ヽ! ヽ i.! ヽ. ゝ > __ . イ| .| ヽz=-ミ __ !! ! ( ー zイ .ミ.l ! ヲ んィ i!` ,r'心}.! ! ー' Y⌒ヽ ! .! ゝ弋_ リ l!ィ爿.!__ノ ヽ | .! '''' , ゙'' l.!.| ー-、.| .! , -- ''' !.| | )! ! . 、 丿 .ノ .! | _|.ヽ! 、 _ イ l/ / \ /、 ̄ , - ´ \ .\ ;ハ 、 < .- ‐.h ‐ ....、 、 / .ヽ { / Πヽ; / ヘ. / i `./ l ! ヽ |ハ l \.  ̄ ̄  ̄ ̄ .! ', | \ | ヽ 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 由子好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 455 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 54 34.33 ID qSTsVxPd0 ゾロ目ボーナス! 好感度が50上がりました 由子「いつでも、遊びに誘ってほしいよ」 京太郎「はい、今度誘いますね」 由子「必ずなのよ?」 京太郎「はい!」 恭子「私の事は恭子って呼んでや」 京太郎「うわっ!びっくりした!」 恭子「ゆーこが目立っとったから出てくるタイミング見失ってもうた」 京太郎「俺は須賀京太郎です!よろしくお願いします!」 恭子「よろしく、京太郎」 / ., 、 . ヾ;; ;;;ミ , ' // ヾ、 ヽ、 . . ヘ;; ヾ / //´ `\ヾヘ . . . iゞ;ヘ / . /_'_ , ィ' ゙´ } ;. . . . l!;' `> . ,' `゙ " ィヤ壬ア; . . ;イ;;;!' \ . iィャ心 弋_叨,'. . ;' i;;;;i i 人弋タ /. !ノ;;;;;l l . . . . ;;ヘ ' ,'. . i';;;;;;;;! l| . . . ゙、 ;;iヽ、 - ! l;;;;;;;;;l il . . .ヽヘ .i≧.-,イ´i . i;;;;;;;;;l ヾ . . . . .ヘ´;;;;;;;;;ノ| .λ . ヾ;;;;/ ヾ . . . . ` ;;∠ォ'v〈 ヾ;. . ;;;シ´、 `ナー'" o/∧|O`ー' ̄ , ' ヽ、 { ., ,l/,' |! ; ヘ ソ .; . ! ヽ、 /. i l ヽ { ! .;! ;' ヘ ', ! ,z' i i . ゙T ー -.'" ! l l . ;'l l l ! . ;' ! l 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 462 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[s] 投稿日:2014/05/05(月) 06 05 12.36 ID vYI+XOqE0 恭子の好感度が30上がりました 現状ただのモテモテですからね、まだ病んでないからね、うん 郁乃「まあ、みてってや~」 京太郎「うわっ!」 郁乃「麻雀部へようこそ~須賀君」 , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ ⌒i| \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ }..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 465 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 06 19 38.05 ID umVkUlLf0 [4/4] 郁乃の好感度が10上がりました 地震(とムンタリさん)で流れが変わったかな? 絹恵「須賀君以外と麻雀上手やわ~」 洋榎「うち程やないけどな!」 絹恵「お姉ちゃん並みやったらヒエラルキー壊れてまうわ!」 由子「難しいツッコミなのよ~」 京太郎「あはは……」 ーーー 京太郎「よかったな、皆優しいし面白い」 京太郎「楽しかったな」 京太郎「よし、誰かに電話しよう」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週回キャラは危険です 安価下5 496 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 30 11.96 ID 59RWzzzK0 [1/4] すまない……寝てました 健夜「もしもし!?」 京太郎「えっと……電話帳にはいってたんですけど……どちら様でしょう?」 健夜「またそれ!?」 健夜「私だよ!健夜!」 京太郎「ごめんなさい……覚えてないです」 0~30 電話が切れなくなる 31~60 電話を切る 61~99 罵倒する 501 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 36 16.22 ID b9emXCjK0 [1/2] よし、怖いから電話を切ろう。 流石にサイコすぎる。 京太郎「……?」ポチ ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ 健夜「今回は……切らせないよ」 京太郎「おい……嘘だろ?」 京太郎「あんた誰なんだよ!?」 健夜「知りたい?じゃあ今どこにいるのか教えてくれるかな?」 京太郎「へ、部屋だけど?」 健夜「どこの!?」 京太郎「自分の家……」 健夜「何県!?」 0~30 大阪 31~60 奈良 61~99 教えない 508 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 39 30.35 ID b9emXCjK0 [2/2] 京太郎「大阪……ですけど」 プツッ 京太郎「なんだったんだ……一体」 健夜の依存度が50上がりました。 京太郎「よし、次は誰に電話しよう」 安価下6 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 516 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 50 39.62 ID 9TH5/XMX0 京太郎「あ、もしもし」 恭子『ん?どうしたん?』 京太郎「いや、ちょっと暇だったんで電話しました」 恭子『なんやそれ』アハハッ 京太郎「あはは、すいません。迷惑でしたね」 恭子『迷惑ちゃうよ、ちょっと考え事してただけや』 京太郎「それなら嬉しいです。じゃあまた」プツッ 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下6 525 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 01 59.08 ID /nSgF7tA0 [1/8] 京太郎「もしもし……」 照「京太郎!?」 照「京太郎……?」 京太郎「え?はい……京太郎ですけど」 照「私の事……覚えてる?」 京太郎「もしかして、照さんですか?」 照「“さん”って事は、覚えてない」 京太郎「……?」 京太郎「咲とは仲直りしないんですか?」 照「それは後、それよりも……思い出して欲しい」 京太郎「……」 俺は…… 重要なコンマAND安価 1.思い出せないけど、詳しく教えて下さい 2.思い出せません 3.自由安価 0~50 思い出す→再びテルールート 61~99 思い出さない→安価が採用される 安価した5 537 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 12 03.86 ID /7Z1HXXO0 京太郎「思い出せないけど……詳しく教えてください」 照「うん、分かった」 京太郎「……」 照「私と京太郎は前の世界では付き合ってた」 京太郎「???」 京太郎「前の世界?」 照「私も良く理解できてない、でもそう説明するしかない」 京太郎「俺と照さんが……」 照「京太郎……私は京太郎が居ないと……」グスッ 1.電話を切る 2.更に話を聞く 3.自由安価 0~30 思い出す 強制テルールート 31~99 思い出せない→安価採用 安価下7 547 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 20 59.55 ID 3U0VdyKz0 [1/5] 京太郎「もっと教えてください」 照「うん、いくらでも教える」 照「京太郎は頭がおかしいストーカーに追われた」 京太郎「……」ズキッ 照「でも京太郎は私を選んでくれて、逃げ切った」 照「そして私と京太郎は結ばれて、頭がおかしい人達は2度と私と京太郎に近付かなくなった」 京太郎「……」 照「一人だけ近付いて来た人が居たけど……京太郎が追い返してくれた」フフッ 照「その後に……!」ギリッ 京太郎「……?」 照「京太郎は刺された……」 京太郎「!?」 1.更に話を聞く 2.電話を切る 3.自由安価 0~30 思い出す 強制的テルールート 31~99 思い出せない 安価採用 安価下 8 564 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 31 33.56 ID zqvyZYlW0 [1/2] 皆テルー好きだね ーー思い出した。 京太郎「智葉さんに刺された」 京太郎「だろ?“照”」 照「ーー京太郎」ポロポロ 照「良かった……良かった……」 京太郎「ごめんな、守れなくて」 照「ううん、私こそ守れなくてごめんね」ポロポロ 京太郎「照はそのあとどうなったんだ?」 照「ずっと一人で細々と最初に出会った長野の奥で細々と暮らしてた……」 照「シワシワになっても京太郎の言う通り後は追わなかった」 京太郎「ごめんな、辛い思いさせて」 照「ううん、京太郎の為なら辛くない」 京太郎「今度こそ俺、生き続けるよ」 照「うん、約束だよ?」 京太郎「あぁ……約束する」 京太郎「休みになったら会いに行くから待っててくれ」 照「うん。待ってる」 プツッ 一日が終わりました。 572 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 41 22.30 ID 4rzDlE550 [1/2] 電話した相手のみ記憶が蘇る 接触の場合はコンマで記憶の引き継ぎ判定 京太郎「……おはよう」 京太郎「嫌な予感がするな、あの時の事を参考にすると」 京太郎「健夜さんが来るな」 京太郎「警察に通報するのは前提として……」 京太郎「さて、どうするか」 1.失踪 2.ひきこもる 3.自由安価 安価下7 重要な安価です 580 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 48 29.10 ID 4rzDlE550 [2/2] 京太郎「照の身も危ないな……照と逃げるか」 ガチャ 「健夜でーす」 !! 裏口から行くぞ! ダダッ 0~50 脱出成功 51~60 失敗 61~99 大成功 安価下1 585 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 55 02.19 ID zSQtb4H90 京太郎「よし!」 「待ってよ!」 京太郎「追ってきてる……って足速い!」 京太郎「ちっ……タクシー!」 ーーー 阿知賀 途中で降りて走ったら撒く事が出来た…… もう夜か…… 松実館 京太郎「すいません、一人で泊まりたいんですけど……」 玄「いらっしゃいませ!」 宥「いらっしゃいませ~」 記憶(好感度依存度も)引き継ぎ安価 引き継がない場合はコンマがこの週での好感度AND依存度 0~50 引き継がない 51~99 引き継ぐ 安価下1 玄 安価下2 宥 590 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 02 37.44 ID t9s6OVKc0 [1/5] 玄「大丈夫ですのだ!」 宥「……」 ーーー 京太郎「なんとか泊まることが出来た」 京太郎「二人とも俺の事を覚えてないみたいだな……」 京太郎「それにしてもいい旅館だな」 ガララッ 宥「京太郎君……久しぶりだね」 京太郎「……覚えてるんですか?」 宥「うん……玄ちゃんは覚えてないみたいだけどね」 京太郎「あの時は迷惑をかけてごめんなさい」 宥「憧ちゃんがおかしくなっちゃったけど大丈夫だよ~京太郎君は悪くないよ」 京太郎「明日になったら行きます」 宥「ここに来るって事は訳ありだもんね誰も来ないようにするし、代金も安くしとくね」 宥「すぐに行けるように今代金もらっておくね」 京太郎「ありがとうごさいます!」 一日が終わりました 591 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 05 08.56 ID t9s6OVKc0 [2/5] 朝 京太郎「よし、行くか」 ーーー 京太郎「お世話になりました」 宥「またね、京太郎君」 玄「ありがとうございました!」 ガララッ 京太郎「!」 やって来たのは? 0~50 憧 51~70 灼 71~99 穏乃 安価下1 598 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 08 22.44 ID t9s6OVKc0 [3/5] 穏乃「あ……」 京太郎「……」 穏乃か、たしかこいつは俺の事をなんとも思ってないから、記憶を残していたとしても大丈夫だな。 (引き継ぎ安価は取りません) 京太郎「では行ってきます」 宥「行ってらっしゃ~い」 0~30 そのまま行ける 31~60 すこやん 61~99 アコチャー 安価下1 605 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 10 38.34 ID t9s6OVKc0 [4/5] 憧「シズ!早いわよ、もう!」 穏乃「ごめん、早すぎちゃった」 憧「もう……」 京太郎「!」ビクッ 憧「……」 早速地雷が来たな! 0~50 引き継ぐ 51~99 引き継がない 安価下1 613 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 16 33.57 ID t9s6OVKc0 [5/5] ワザと逆にしたんだよね(ニッコリ) 憧「……あんた見ない顔ね」ズイッ 京太郎「……」 覚えてないか…… 憧「……」スッ ガシッ 京太郎「!」 憧「邪魔しないで欲しいんだけど……宥姉」 宥「私知ってるよ……憧ちゃんが京太郎君の似顔絵を常に持ち歩いてるの」 憧「雌豚がぁ……!」 宥「京太郎君早く!」 京太郎「!」ダッ 憧「待って!」 0~30追いつかれる 31~60 逃げ切れる 61~99 完璧に逃げ切れる 安価下1 615 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 19 57.55 ID 3U0VdyKz0 [2/5] 京太郎「もしもし……警察ですか……」 京太郎「ストーカー被害にあってるものですが……」ダダッ 京太郎「奈良で更にストーカーに……はい、本当です……はい……お願いします」ダダッ プツッ 京太郎「よし、通報出来たぞ」 京太郎「東京に行かなきゃ」 0~30 失敗(岩手到着) 31~60 すこやん 61~99 成功(東京到着) 安価下1 619 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 23 56.98 ID 3U0VdyKz0 [3/5] 翌日 京太郎「……」 京太郎「なんとか着いたな」 京太郎「早く照に会いに行かないと」 ???「!」 京太郎を見つけたのは? 0~20 俺たちの天使 21~40 俺たちのヤクザ 41~60 俺たちの風神 61~80 俺たちのアメ公 81~99 俺たちのハオ 安価下1 622 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 26 53.10 ID 3U0VdyKz0 [4/5] 621 おしいねぇ……実におしいよ、残念だ ハオ「ボロボロですけど……大丈夫ですか?」 京太郎「……」 ハオさんか…… 京太郎「ええ、大丈夫ですよ……」 京太郎「あなたは覚えてますか?」 0~50 「覚えてますよ」 51~99 「?」 安価下1 628 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 30 33.62 ID 3U0VdyKz0 [5/5] ハオ「覚えてますよ」 京太郎「覚えてましたか」 ハオ「智葉が……ごめんなさい」 京太郎「大丈夫ですよ。もう会う事も無いと思います」 ハオ「照さんと幸せに」 京太郎「はい、必ず幸せになってみせます」 「!」 0~10 俺たちの天使 11~30 照の元へ 31~50 智葉 51~70 俺たちの天使 71~99 俺たちの風神 安価下1 636 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 38 17.79 ID /nSgF7tA0 [2/8] 照が関わった時のコンマの強さ、愛が成せる業か…… 照が関わると皆強すぎぃ! 629 620 616 今回のMOMを贈呈します(残念) 京太郎「……」ダッ 俺は走り続けた。 最愛の人の元へ。 二回目だ、これで。 でも関係ない。俺は彼女の為なら全てを投げ捨てられるから。 彼女の為に俺は生きる。 彼女が俺の全てなのだ。 最後のコンマ判定 0~76 テルーエンド 77~99 惨劇エンド 安価下1~10で多かった方が選ばれます。 658 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 47 57.04 ID /nSgF7tA0 [4/8] いつまでも待っていられる。 そう思っている。 彼さえ居てくれたらいつまでも……どこまででも。 シワシワになっても、ボロボロになっても、一人でも。 彼の為に私は生きる、彼も私の為に生きていると思う。 私は彼を永遠に愛す。 大好きだから。 最愛の人だから。 京太郎「ーー久しぶり」 ,. .  ̄ ̄ ̄ . . .、 ,. ´ ` . 、 / \ .' \ \ \ / , , \ \ \ \ . .' / / ヽ ヽ ヽ ∨ ∧ / 〃 | | |、 |、_ | | . , ' | | { | \イ l´\ | , | . / | | | _,∧ | { \},.ィtr‐、 /}/ | ′ | { { ´「´ | 从 {\ \ ィ雹(_心 イ /⌒Y | | ' 从 ∧ { 从{ \` ー` 乂こソ | / ) } | / . イ \ { ,イ¨雹芯 /' ,..-_ノ | | ,' / | 从\ . 乂zリ / | | | | ー ´ | ∧ ' ム | | | | , | { ∧ _ , イ | | | |l | Ⅵ | | 个 .. < | | | 从 ! ∨ ∨ | { ≧=-r ´ /⌒| / / Ⅵ \ \} \ ヽ / ∧ _,/ /'/ ,.く \ } \> ,.イ /⌒\/ ,.- / /、 \ \ // ,' / / /イ- 、 \ ∧ /,イ / / //´ \ \∧ _/// / ̄/ /,.イ/ ∨ } ∧ 「{ / , . / / / _,/ . // }/∧ . _ | | { /{ .{ / ´ ̄ ̄ . . . . // ,′ ∧ } / Y| | Ⅳ ィ介、 . . . . . . . . .イ / /////∧〉 r ¨´ 、 Ⅵ V . // . .} ̄ ̄ / {//// / 「´ ヽ ヽ}|) { ./ { . . .| 乂 ´∨_/ 照「大好き」 660 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 49 56.31 ID /nSgF7tA0 [5/8] ニ∨/ .ノ==ニニニ/ }ニ Y } }==厂 ,. -────- /ニニニ}__/ {}}ニニニニニニ⌒ヽ___ー=彡'"´ニニニニ/ 人ニ{ ノ/⌒´ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . `丶/ ⌒ヽ {}}ニニニニニニマー'=ニニニニニ/ / ヽ=ニニニニヽ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\/⌒⌒ヽ 〉ー=彡⌒´ニニニニニニ/ / ノ===ニニニ/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ  ̄`ヽ {ニニニニニニニニ==ニニ\ / ⌒ヽニニニニ/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . \ \ニニニニニニ=ニニニ/ ′ }=ニニ/ . . . . . . . / . . . . . . . . . ,イ } . . . . . . . . . . . . . . . . } Y⌒ ̄ ̄`ヽニニ/\ γ⌒ヽ__rく==ニ′ i . . ./| . . ./{ハ ./ | . /\ . ./ハ . . | . . . . .i } } }ニ/ー- ⌒7 ̄} /{. i . . . . | . / l . ./ ∨ レ' ∨ }Ⅵ . . . . .| Y / /ニニニニニ/⌒ / / } 〃| . |. . . .Ⅳ V | . . . . .| / ̄ ̄⌒) / /ニニニニニ} ⌒)/ {{ | . |. . . .| ___,. 、____ | . . . . .|____/,ィ彡'´ Y⌒ヽ/ /==ニニニー=彡 ヽ_ _ O | . |. . . .| ´ ` | . . . . .| ニ/ / / /==ニニニニニニニ\ >`¨´ | . |. . . .| ,斗ぅ芋ミ 斗ぅ芋ミ | . . . . .| {__/ ./⌒ヽ /ニニニニニニニニニニニ厂⌒ヽ/\} ,ィ彡'⌒ | . |. . . .| {. 乂辷ソ 乂辷ソ .} | . . . . .| / /==ニニニ\/ / ̄ ̄ ̄ ニニニ/⌒) \/ 〃 | . |. . . .|ハ ハ| . . . . .| ./ /ニニニニニニニ〉 /=ニ/ _}ヽ ー=彡'´ | . |. . . .lヽ{ ' }ノ| . . . . .| | __/===ニニニニ/⌒\// __) } | . |. . . .| .人 __ 人 | . . .| | | |=====ニニニ/O Y / / \/ ___________}\ | . |. . . .l | . | ...  ̄ ̄ イ l . | . . .| | | |===ニニニ/ `¨´ /|/ニニニ〉 Y {ニニニニニニニニY.|八 . . .ト、| . | . .r‐}` ー--‐ {‐ァ | .| | . . .| | ∨ニニニニ/ / |\===/ | 〉ニニニニニニニニ \l _ |-‐'{厂 ア}ー- . _ | . 八|===ニニ/ / ヽ___/ \/ / /====ニニニニニ_ ,. < | | ノ/=ー-、ニニ〈 〃 /ニニニニニニニニニニ カンッ 678 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 09 12 06.79 ID gPeXxqWH0 [1/4] もうこれは学校ですねぇ…… 学校選びからにします 好感度・依存度まとめ(基本逃亡劇を繰り広げたヤンデレは依存度max) 宮守 豊音 73 塞 93 シロ 好感度max 依存度143 エイスリン 好感度max 依存度max 胡桃 好感度max 依存度 175 臨海編 ネリー 好感度max 依存度max 智葉 好感度max 依存度max 明華 好感度max 依存度max ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度max 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 憩35 阿知賀 憧 好感度max 依存度max 晴絵 好感度max 依存度120 穩乃 33 灼 47 玄 好感度max 依存度106 宥46 奇跡編 小薪 好感度max 依存度155 霞 好感度max 依存度max 初美 62 春 好感度max 依存度111 巴 好感度max 依存度111 姫松(照)編 漫 好感度max 依存度138 由子 好感度max 依存度148 洋榎 98 絹恵 76 恭子 92 郁乃 89 682 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 09 18 51.95 ID gPeXxqWH0 [2/4] このスレの京太郎は照の為ならコンマさえも思うがままに出来るそうです。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 718 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 08 49.95 ID rVW35nNL0 さぁさぁ 再開します 好感度 依存度 判定安価 コンマ判定 ゆみ 安価下1 モモ 安価下2 智美 安価下3 佳織 安価下4 睦月 安価下5 727 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 14 20.83 ID 59RWzzzK0 [2/4] ワハハ(迫真) ゆみ 好感度54 モモ 好感度15 智美 好感度85 佳織 好感度42 睦月 好感度70 長野は安息の地だったか…… 次は少し趣旨を変えてみます。 県予選終了後の東京に行くまでの少しの休息期間から開始します。 京太郎→唯一の男子部員 729 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 18 51.66 ID 59RWzzzK0 [3/4] 入学してから麻雀部に入り、県予選の決勝までを俺はただただ見ていた。 残念ながら清澄に負けてしまったけど俺は皆を誇りに思う。 一方の俺は、個人で一回戦負け。 情けない。 「ーー」 「ーー!」 京太郎「おっと、呼ばれたか」 京太郎「今行きますよっと」 京太郎を呼んだのは? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 安価下1 733 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 25 35.82 ID 59RWzzzK0 [4/4] ゆみ「京太郎」 京太郎「はい、部長」 ゆみ「蒲原の事を見ていないか?」 京太郎「んー……見ていないですね」 ゆみ「そうか……あいつ受験生と言う自覚が無いな」 京太郎「見かけたら教えますね」 ゆみ「そうしてくれると助かるよ」 京太郎「はい!任せて下さい!」 好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 0~30 小 31~60 中 61~99 大 739 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 33 45.46 ID bta+Q1oi0 [2/2] ゆみの好感度が30上がりました ゆみ「頼りになるな」 京太郎「はい!ゆみさんの為なら!」 ゆみ「ふふっありがとう」 「ーー!」 「京太郎さん!」 京太郎「うわっ……モモか」 モモ「加治木先輩も一緒っすね」 モモ「京太郎さんと先輩は何を?」 京太郎「同学年なんだからそのさん付けやめてくれよ……俺は牌譜の整理」 ゆみ「私は蒲原と勉強しようとしてた所だ」 安価下 モモ好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 744 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 40 47.17 ID /nSgF7tA0 [7/8] モモの好感度が30上がりました モモ「私も勉強に混ぜてもらっていいっすか?」 ゆみ「ん、良いけど……大丈夫か?」 モモ「大丈夫っす!邪魔しないっす!」 京太郎「仲がいいなー」アハハ 智美「まったくだぞー」ワハハ / / / \ / / . / ヽ \ ヽ / / ./| /| .| i ヽ . ヽ ', / / / /_|/ |/l | |__」 _| . i i ', / i .| | `ト.} 斗イ l | . l | ヽ ∠_ |. .|/{ x斗=ミ八 从x斗=ミ八 | ヾ __,ノ 八. .| 〃ん ハ \ / ん ハ Y| | \_ ヽ |\| {{ { } { } }}| /| / \ | l 乂 ン 乂 ン ノノ | / \ i | | . ' ハ | i / `丶 从 |ハ r―──┐ ,' 从/ ` ーヘ | 人 ヽ ノ 人| / ` {`>  ̄ ̄ ' {/ _____/\_ー---‐ .爪_____ x< | >‐< | `ヽ / ヽ | ∧ ∧ | / } 京太郎「あ、噂をしたら」 智美「ワハハ、待たせたなーユミちん」 ゆみ「遅いぞ蒲原……ったく」ヤレヤレ 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 757 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 55 40.40 ID zqvyZYlW0 [2/2] ワハハ(歓喜) 755そこには気をつけてたけど早速やってしまいました……すいません 智美の好感度が30上がりました 佳織「智美ちゃんは本当に勉強しないとまずいよぉ?」 智美「わはっ……分かってるよ佳織」 ゆみ「妹尾……もしダメだったらすまない」 佳織「いえ、その時はその時です」 智美「酷い言われようだなー」 京太郎「佳織さんは心配してるんですよ、きっと」 佳織「京太郎君のいう通りだよー」 京太郎「あはは……」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 767 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 15 49.75 ID PyxfaPVW0 佳織の好感度が10上がりました 睦月「わたしもそろそろ受験を意識しないと……」 ゆみ「そうだな、早いに越したことはない」 睦月「須賀、君ももっと早く勉強しないと駄目だぞ」 京太郎「そうですね、後々苦しみたくは無いですし」 睦月「そうだ、その意気だ」 好感度上昇安価 睦月 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 773 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 23 05.03 ID gPeXxqWH0 [4/4] 766 ないない、ノーウェイノーウェイ 睦月の好感度が30上がりました モモ「京太郎さん!久しぶりに打ちましょう!」 京太郎「うわぁ!俺からタカるつもりだな!」 佳織「そうだね、初心者がもう1人居たら私も気が楽だね」 睦月「妹尾さん……理由が不純です」 京太郎「」 ーーー 夜 京太郎の部屋 京太郎「うーん……皆思ったよりショックがデカくなさそうで良かった良かった」 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下6 785 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 30 08.41 ID 8AlFoQaI0 [1/3] 京太郎「もしもし?」 憧『京太郎!?ねぇ!京太郎でしょ!』 京太郎「どちら様ですか?」 憧「私よ!憧!憧!」 京太郎「ごめんなさい……身に覚えが無いです」 憧『京太郎が覚えていないなんて……そんな……』グスッ 京太郎「なんなんだ……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 794 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 33 53.89 ID 8AlFoQaI0 [2/3] 京太郎「ん?」ポチポチ ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ 京太郎「電話が切れない……」 憧「なんで……意地悪するの?」 京太郎「え……」 憧「京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎♡」 憧「私達は結ばれるのよ!今度こそ」 憧「今どこ?」 京太郎「」ゾクッ 0~30 大阪 31~50 長野 51~99 電話を切ることができた 800 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 37 18.93 ID 8AlFoQaI0 [3/3] 京太郎「うわぁ!」プツッ ツーツーツー 京太郎「なんとか電話を切ることができたみたいだ」 京太郎「あー怖かった」 京太郎「よし……次は」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 815 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 52 55.96 ID /nSgF7tA0 [8/8] モモ「もしもし?」 京太郎「あ、もしもし」 モモ「京太郎さん、どうしたんっすか?」 京太郎「いや、今度麻雀教えて欲しいと思ってさ」 モモ「そうっすね、いいっすよ」 京太郎「そうか、それなら良かった」 モモ「じゃっまた学校で」 京太郎「おう、サンキュー」プツッ 京太郎「よし、次は……」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険です 安価下7 862 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 17 27.72 ID zkuTTyei0 [1/6] 京太郎「長野の鶴賀学園の近くです」 小蒔「今月中に必ず会いにいきますね」ガチャ ツーツーツー 京太郎「……とんでもない事をしてしまったのかもしれない」 京太郎「もういい……」 京太郎「今日はもう寝よう」 一日が終了しました。 小蒔は全国大会の影響で京太郎に会う事が困難な状況ですが、必ず会いに来ます。 気をつけて行動してください。 865 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 20 50.46 ID zkuTTyei0 [2/6] 863(ニッコリ) 京太郎「おはよう」 久しぶりにまともな朝を迎えた気がするぞ! 朝 行動フェイズ(久しぶり) 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 872 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 52 39.49 ID KmntpiHo0 モモの好感度が10上がりました(忘れてた) 京太郎「学校に行くか」 ーーー 通学路 京太郎「うーん、昨日の電話気になるな……やっぱり」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 876 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 58 22.52 ID zkuTTyei0 [3/6] 京太郎「どもー」ガララッ 俺が居ないと三麻ばかりになってしまうからな、部活に顔を出さなきゃ。 えーっと……先に部室に居るのは……? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 880 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 02 01 32.63 ID zkuTTyei0 [4/6] モモ「京太郎さん、はやいっすね」スゥッ 京太郎「うわ!モモ!」 京太郎「居たのか」ドキドキドキドキ モモ「あはは、私影薄いっすから」 京太郎「未だに慣れないな……」 モモ「慣れないと三年ずっと私に驚かされるハメになるっすよ?」 京太郎「それは嫌だな……」 京太郎「あ、麻雀で聞きたい事が……」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 887 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 02 06 04.78 ID zkuTTyei0 [5/6] モモの好感度が30上がりました モモ「これっすか?」 モモ「どれどれ……?」 モモ「この待ちだと……」ズイッ 京太郎「!」 たわわなおもちが俺の肩に! 京太郎「モモ……近すぎるって」 モモ「!」ハッ モモ「ご、ごめんなさいっす///」 ーーー 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 行動フェイズ夕方 京太郎「何をしよう」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.自由安価 安価下6 920 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 01 37 37.13 ID v4OCaUaL0 京太郎「あのー」 警察「はい?なんでしょう」 京太郎「小蒔って人にストーカーされてるみたいで……あ、これは電話番号です」 警察「……詳しくお願いします」 ーーー 京太郎「ふぅ、なんとか説明できたぞ」 京太郎「やけに、親切だったし安心あんし」 ゾロ目ボーナス! 小蒔の脅威が弱まりました ーーー 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.自由安価 安価下3 925 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 01 44 38.50 ID bw/nmajt0 京太郎「久々にLINEするか」 京太郎「誰にLINEしようかな」 京太郎「……俺こんな知り合い居たっけ?」 1.鶴賀麻雀部(グループ) 2.自由安価(個人) 3.自由安価(グループ) 今までに出会ったキャラにしてください、グループの場合はグループ名とそのグループに入ってる人を数人自由に選択してください(関わりが深い人のみ、無理だと判断したら安価下) 前週キャラは危険です 安価下7 933 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 01 54 56.87 ID wdbjKMB40 京太郎「よし、皆とLINEするか」 京太郎 ちーっす 京太郎「……中々既読がつかないな」 返事を返すのは? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 安価下1 937 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 02 01 01.01 ID EidYzE7U0 ゆみ どうした京太郎 京太郎 あ、暇でなんとなく笑 ゆみ もう寝た方がいいぞ、明日は早いからな 京太郎 そうですね、そうします ゆみ (OKのスタンプ) 京太郎 可愛いスタンプですね ーーー ゆみ「///」カァァ ゆみ「しまった……つい……」 ゆみの好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 963 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 01 57 28.74 ID Bn/+NtGm0 [1/5] じゃけん再開 ゆみの好感度が20上がりました 京太郎「……さてさてどうしようか」 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 966 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 02 33.89 ID Bn/+NtGm0 [2/5] 京太郎「ん?」 京太郎「もしもし?」 モモ「京太郎さん!」 京太郎「うわ!どうした!」 モモ「いやー暇で暇で」 京太郎「なんだよそれ」アハハ モモ「あはは」 京太郎「それに……まださん付けするのか?」 モモ「ダメっすか?」キョトン 京太郎「いや……なんでもない」 モモ「それなら良かったっす!」 モモの好感度が10上がりました 一日が終了しました 968 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 08 08.56 ID Bn/+NtGm0 [3/5] 好感度・依存度まとめ(基本逃亡劇を繰り広げたヤンデレは依存度max) 宮守 豊音 73 塞 93 シロ 好感度max 依存度143 エイスリン 好感度max 依存度max 胡桃 好感度max 依存度 175 臨海編 ネリー 好感度max 依存度max 智葉 好感度max 依存度max 明華 好感度max 依存度max ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度max 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 憩35 阿知賀 憧 好感度max 依存度max 晴絵 好感度max 依存度120 穩乃 33 灼 47 玄 好感度max 依存度106 宥46 奇跡編 小薪 好感度max 依存度155 霞 好感度max 依存度max 初美 62 春 好感度max 依存度111 巴 好感度max 依存度111 姫松(照)編 漫 好感度max 依存度138 由子 好感度max 依存度148 洋榎 98 絹恵 76 恭子 92 郁乃 89 鶴賀 ゆみ 好感度max 依存度104 モモ 95 智美 好感度mas 依存度115 佳織 52 睦月 100 モモへの愛には驚かされるよ 971 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 12 23.98 ID Bn/+NtGm0 [4/5] 京太郎「おはよう」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 977 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 23 45.77 ID Bn/+NtGm0 [5/5] 通学路 京太郎「ふんふふーんふふん」スタスタ モモ「京太郎さん」ヌッ 京太郎「どぅわっしゃあ!」ビクッ モモ「わっ!驚かさないで欲しいっす」 京太郎「こっちのセリフだこっちの!」 モモ「?」 京太郎「いきなり現れてたらびっくりするだろ!」 モモ「あ、なるほど」ポンッ モモ「そ、れ、と。京太郎さんのあだ名考えたっす!」 京太郎「お、いいな」 モモ「えへへ」 モモが考えた京太郎のあだ名は? 安価下3 982 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 29 29.87 ID 30kl6JUB0 [1/3] モモ「きょーさん」 京太郎「結局さん付けか」オイオイ モモ「今日からきょーさんっす!」 モモ「ずっときょーさんって呼びますからね!」 京太郎「はいはい。分かってるよ」 モモ「きょーさん!」 京太郎「なんだ?」 モモ「早く学校行かないと遅刻するっすよ?」 京太郎「うわぁ!急げ急げ!」ダダダ モモ「急げ急げー!」ダダダ 好感度 上昇 安価 コンマ判定 0~30小 31~60中 61~99大 安価下1
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343554133/ 京太郎「はあ、麻雀もの……でも俺麻雀打てないんですけどいいんですか?」 監督「大丈夫、君は初心者という設定だからね」 京太郎「ならいいんですけど……麻雀がテーマじゃあかわいい女の子は期待出来ないな~、な~んてハハハ!」 監督「ああ、それは大丈夫。この企画書を読んでみてくれ」 京太郎「どれどれ……む!?」 京太郎「こ、これ出てくるの女の子ばっかりじゃないですか!」 監督「少女たちが麻雀で闘う話なんだよ。それもかわいい子がいっぱいだ」 京太郎「しかも俺の役は、主人公の『宮永咲』が居る清澄高校麻雀部唯一の男!?」 京太郎「主人公とイチャイチャしながら他の女の子ともイチャイチャできる最高の役じゃないですか!!」 監督「あ、ああ……」 京太郎「主人公は最強で、俺は初心者という設定……これも後々何かありそうだ!」ワクワク 監督「う、うむ……」 京太郎「今まで、頑張って来て良かった……監督、俺頑張りますから!!ありがとうございます!それじゃ!」ガチャ 京太郎「やったーー!!」 プロデューサー「監督!やっぱりこの役は他の人に!彼が可哀想過ぎます!」 監督「俺だって……だが、あの嬉しそうな笑顔を見たらもう何も言えないじゃないか……」 プロ「あんな好青年に……こんな事って……!」 監督「須賀くん……すまない……!」 京太郎「こんにちは!須賀京太郎です!」 咲「あ、はじめまして!咲です!よろしくお願いします」 京太郎(か、可愛い!!この娘が主役の咲ちゃんか~、ドキドキ) 和「和です、よろしくお願いしますね!」 京太郎(こ、この娘も可愛い!む、胸が……oh) 優希「優希だじぇ!よろしくなー!」 京太郎(元気な娘だな、何かこっちまで元気になるぜ!) まこ「染谷まこじゃ、よろしくな」 京太郎(やっぱり眼鏡の子も居た!可愛いな~) 久「部長役の竹井久よ、よろしくね須賀くん」 京太郎(び、美人だ……!クールな雰囲気……!イイ!) 京太郎「これからよろしくお願いします!」 京太郎「ふぅ~……最初だから緊張したけど、上手く行って良かったぜ!!」 京太郎「俺が和を見て妄想するシーンで咲が嫉妬してたのがすっげー可愛かったな……」 京太郎「タコスの奴は何故かしらんけど俺に懐いたし、先輩方も優しい」 京太郎「こんないい役くれた監督にはいくらお礼を言っても足りない位だぜ!」 京太郎「これから出番も増えてくだろうし、俺も麻雀打てる様にならなきゃな!」 その頃 監督「素晴らしいスタートだった」 プロ「……はい」 監督「そろそろ次の打ち合わせ……行ってくる……」 プロ「くっ……」 監督「君は、これから開催される大会には出られない」 京太郎「えっ!?な、何故?」 監督「団体戦は男子が君しか居ないから……それに、個人戦は」 京太郎「あ~そうか、俺初心者ですもんね、個人戦で負けちゃうのは当たり前か」 監督「ああ……君には悪いが……」 京太郎「何で謝るんですか~!俺にはみんなの応援という仕事があるじゃないですか!」 監督「む……」 京太郎「出番が無い時は麻雀でもやってますよ!」 監督「あ、ああ」 京太郎(じゃあ俺はしばらくは完全に咲たちのサポート役ってわけか……俺が麻雀で活躍するのはまだ先になりそうだな) 予選終了 京太郎「しばらく大会が続いたな……俺の出番も買い出しばっかりやってた気がするぜ」 京太郎「咲たちが全国行けて本当に良かったな~、でも最近咲が麻雀頑張ってるからあんまり話せなかったのは残念、なんて」 京太郎「しかし全国の壁は高く厚い!メンタル的にも厳しくなるから、俺がみんなの助けになるぜ」 京太郎(それに!明日からは待ちに待った合宿!) 京太郎(しかも他校の女の子たちと一緒だぜ!こりゃ~ハプニング満載の予感……おっとイカンイカン) 監督「すまん、ちょっといいか……?」 京太郎「おっ!打ち合わせですね!」 京太郎「えっ……留守番……?」 監督「……そうだ」 京太郎「そんな……俺、もしかしてミスしましたか!?」 監督「そんな事は無い!君はよくやってくれているよ……これは決定事項なんだ」 京太郎「そ、そんな……そうだ、買い出し役は!?タコス買わないと面倒な事に」 監督「大丈夫、タコス買い出し班は既に設置してある」 京太郎「じゃ、じゃあ咲は!?こういうのには甘酸っぱいイベントの一つや二つ付き物でしょ!」 監督「それも……間に合っている」 京太郎「」 監督「君は留守番の間、龍門渕のハギヨシ君と麻雀でもやっていてくれ……」 京太郎「」 京太郎「そうだよな……全国前の大会といったら真面目な話だよな……エッチなハプニングなんて起こしてられないもんなあ……」 京太郎(甘酸っぱいイベントが間に合ってるって何だよ……恋のライバルが現れるのか?) 京太郎(別の男と咲を争うなら、それはそれで美味しいが……何か引っかかる) 京太郎(何か嫌な予感がする……もしかして俺、この作品についてとんでもない勘違いをしてるのか……?) その頃 監督「いいかい、君はこの合宿で咲ちゃんに一気に接近するんだ」 監督「名前で呼び合う約束をする、いいね?」 和「は、はい/////」 (ついに宮永さんと名前で呼び合うのですね……感激です/////) ハギヨシ「どうなさいました?須賀さん?」 京太郎「あの……『咲-saki』とはどういう作品なのか教えてくれませんか」 ハギヨシ「っ……何故です?」 京太郎「いえ、大した事じゃ……ただ、確認しておきたいんです、この作品が、一体どんな作品なのか」 ハギヨシ「……わかりました、これを見てください」ガチャ 京太郎「この映像は……?」 ハギヨシ「須賀くんが見ていなかった部分の咲!咲-sakiの全てです!」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「えっ何これは」 京太郎「俺がいない所で女の子たちがキャッキャウフフしてるんだけど……」 京太郎「しかも一部ただの友情というには厳しいシーンもあるんだけど」 京太郎(???) ハギヨシ「須賀くん……くそっ!こんな事って……!!」 京太郎「ゆ、百合……百合シーンがあるのは判るぜ」 京太郎「そういう需要はあるし、これだけ女の子が入れば尚更だ」 京太郎「和にそっちのケがあるのはまあいいだろう(良くないけど)、問題は……」 京太郎「俺全然出てなくね?」 ハギヨシ「須賀くん……もういい、もういいんだ!麻雀やろう!麻雀!」 プロ「知ってしまったね……」 京太郎「プロデューサーさん、これは……」 プロ「咲-sakiは、君と咲ちゃんとの甘酸っぱい恋愛とちょっとエッチなハプニングと、そして熱い麻雀の漫画」 プロ「そう思っていたんだよね?」 京太郎「……はい」 プロ「熱い麻雀は間違ってない」 京太郎「……」 プロ「咲ちゃんとの甘酸っぱいイベントも、あるにはある」 ハギヨシ「相手は須賀くんでは無いじゃないですか!」 プロ「……」 プロ「だが私たちは嘘は言っていない……そうだろ?」 ハギヨシ「じゃあ!須賀くんの企画書は何ですか!騙す気マンマンじゃないですか!!」 『麻雀初心者の須賀京太郎が何気なく部活に誘ったクラスメイト宮永咲は、天才麻雀少女だった!?』 『無名な清住高校麻雀部が全国を目指す青春ストーリー!』 プロ「何一つ嘘ではないだろう?主人公が須賀くんとは一言も書かれていない」 ハギヨシ「くっ……」 京太郎「ハギヨシさん……もういいですよ……」 プロ「わかったね?君はもはや居ても居なくても変わらない端役なんだ」 ハギヨシ「この野郎……!」 プロ「ハギヨシくん……君はちゃんとして貰わないと、龍門渕のみんなも困ってしまうぞ?」 ハギヨシ「う……」 プロ「じゃあ僕は打ち合わせがあるからこれで」ガチャ 京太郎「…ハギヨシさん、ありがとうございました」 ハギヨシ「すみません、大声をあげてしまいました……」 京太郎「いや、俺嬉しかったですよ!俺の勝手な勘違いなのに俺の為に怒ってくれて」 京太郎「今日は俺、帰りますね!お邪魔しました!」 ハギヨシ「須賀くん……」 プロ「……須賀くんに言ってやりましたよ」 監督「そうか……」 プロ「彼、辞めてくれるでしょうか」 監督「彼にこのまま出演してもらうのはあまりに偲びない……他の人に代わってもらおう……」 京太郎「辞めませんよ」 監督「!」 プロ「!」 プロ「な、何でここに」 京太郎「いや、プロデューサーさんがあんな冷たい事言うなんて何か裏があるんじゃないかーって、へへへ」 監督「いいかい、君はもはやこの作品に居る意味は無いんだ!ただの背景、空気なんだぞ!君にそんな所で終わって欲しく無い!」 プロ「そうだ!君の頑張りならみんな知ってるし、今なら他の作品でやり直す事だって……」 京太郎「確かに、分かった時はショックでした。でも、別に俺は目立つキャラでも、咲の恋人役で無くてもいいんですよ」 京太郎「そういうのに憧れてて、なれたと思った時は嬉しかったです」 京太郎「でも、清澄のみんなと一緒に部活して、買い出しに行って、応援して……楽しかった」 監督「予選ではそれでも良かったかもしれないが、しかし、全国ではそれすらほぼ映らなくなるんだぞ!」 京太郎「違うんですよ」 京太郎「俺が嬉しかったのは、咲たちが泣いたり笑ったりしてるのを、一緒に共有出来ることなんです」 京太郎「姿は出てこなくても、セリフは無くても、俺はそこに居て、みんなと同じ時間を過ごしてる。最高じゃないですか!」 監督「き、君は……」 京太郎「みんなは百合百合してるからそういう意味じゃ一人だけど、逆に言えばそれを間近見られる、これって役得ですよ!」 プロ「……」 京太郎「それに監督やプロデューサー、ハギヨシさんっていう友達も出来ましたしね」 京太郎「お二人が俺の事を心配してくれてたのがとても嬉しいです」 ガチャ 咲「ただ今戻りましたー!あ!京ちゃん!」 タコス「サボりとは感心しないじぇ~!」 京太郎「よう、お帰り咲いいててて!いきなり何だよタコス!」 咲「京ちゃん、みんな部室で待ってるよ!行こ?」ニコッ 京太郎「ん?おお、そうだな。じゃあ監督、プロデューサーさん、俺はここで」ガチャン 監督「……彼を選んで良かったなあ」 プロデューサー「……そうですね」 ついに清澄高校麻雀部は全国大会に出場した そこでは様々なドラマが生まれたという しかし京太郎の姿は一度も出てこなかった タコス「うう……決勝緊張するじぇ……」 久「大丈夫よ、深呼吸して」 まこ「いつも通りじゃ!」 和「優希、ファイトですよ!」 咲「優希ちゃん、頑張って!」 だが咲ファンはみな覚えていた 部を影で支え続けた、もう一人の主人公を 京太郎「負けんなよ!タコス!」 おわり
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342270571/ 久「みんな、団体戦お疲れ様」 咲「はい、何とか優勝できてよかったです」 和「全国に向けて、さらに頑張りましょう」 まこ「その前に個人戦もあるがの」 優希「おー! この勢いで個人戦も代表取るじぇ!」 京太郎「……おう、頑張れよ!」 優希「京太郎、お前も一回くらいは勝ってみせるじぇ!」 京太郎「…………」 京太郎(はぁ……みんなは県大会優勝か……) 京太郎(きっと個人戦も、誰かは代表を取るだろう……それにひきかえ俺は……) 京太郎(自分なりに勉強はしてるつもりだし、時々みんな相手でも2位くらいなら取れることもある) 京太郎(だが……やっぱり咲みたいな力はない) 京太郎(これが才能なのか……? 俺はどんなに頑張っても、凡人の雑用係で終わるのか……?) 京太郎(みんなはあれほど活躍しているのに、俺は……) 京太郎(このまま……) 京太郎(このまま、終わりたくねぇ!) 優希「……一発ツモだじぇ!」 まこ「ふぅ、やはり東場は優希には勝てんのう」 優希「京太郎、タコスを買ってくるじぇ!」 京太郎(俺にも……) 咲「ツモ、嶺上開花です」 和「うぅ、またですか……」 久「絶好調ね、個人戦も期待できるわ」 京太郎(俺にも、あんな力があれば……!) ……… …… … ハギヨシ「失礼します、衣様」 衣「ハギヨシか、何用だ」 ハギヨシ「それが、衣様にぜひとも面会したいという客人が……」 衣「む……こんな夜にか。一体何者だ?」 ハギヨシ「それが、どうやら清澄麻雀部の方のようです。須賀京太郎と名乗っていました」 衣「清澄の……?」 ハギヨシ「いかがいたしましょうか?」 衣「……面白い、通せ」 京太郎「……そういうわけで天江さん、お願いします。その力の秘訣を教えてください」 衣「話はわかったが……なぜ、そこまでして強さを求める」 衣「お前は決して、清澄の麻雀部を退屈に感じていたわけではなかったのだろう?」 京太郎「……確かに、以前はそうでした。雑用は大変だったけど、嫌ではありませんでした」 京太郎「でも、気付いてしまったんです。自分が、みんなから取り残されているって」 京太郎「俺も……みんなに認めてもらいたい。一緒に戦いたい。そのために、勝ちたいんです」 衣「……そんなことをしなくとも、他の部員はおそらく今でもお前を認めて……」 京太郎「でも、それは麻雀の強さで……ではない」 衣「……呆れたものだ。結局のところ妬みや嫉みではないか」 衣「そのような感情で強くなったとしても、お前の幸福に結びつくとは思えぬ」 京太郎「それでも……お願いします、天江さん」 衣「…………」 衣「……長々と話してから申し訳ないが、衣の力は気付いたら身についていたもの」 衣「決定的なアドバイスを送ることはできない……せいぜい、もしかしたら程度だ」 京太郎「かまいません」 衣「京太郎と言ったな。お前は、麻雀を打つ時に何か覚悟はあるのか?」 京太郎「覚悟……ですか?」 衣「今までずっと負け続きなのだろう。だから『今度もどうせ負ける』『負けて当たり前』と思ってないか?」 京太郎「…………」 衣「勝つ気のない者に道は開けぬ。まず、勝つ気を持つことだ」 衣「たとえば……勝つための制約、目標、条件……など、様々なことを考えてみよ」 衣「思えば衣も……不自由と引き換えに、雀力を得たのかもしれぬな」 京太郎「……勝つための……」 京太郎(…………!) 衣「む、何か考え付いたようだな」 京太郎「……はい」 衣「ならば、もう衣の助言は必要なかろう……せっかく来たのだ、一局ほど打っていくか?」 京太郎「いいんですか?」 衣「問題ない、ちょっとした戯れだ。ではハギヨシ、卓へ案内せよ」 ハギヨシ「かしこまりました。皆様もお揃いです」 純「……弱い……」 智紀「……弱い……」 一「……弱いね……」 透華「……弱いですわ……」 京太郎「……これが今の俺の、全身全霊の力です。皆さんの足元にも及ばない、これが」 京太郎「でも……やってみせますよ。すぐに、強く……そう、天江さんよりも……」 衣「……ほう、ずいぶん大きく出たな」 京太郎「天江さん、皆さん。ありがとうございました」 京太郎(天江さんと話して、収穫はあった) 京太郎(強くなるための、覚悟……勝つための制約、目標、条件……俺にはそれが欠けていた) 京太郎(優希はタコスを食べることで、東場に圧倒的な力を発揮する) 京太郎(あれはもしかして『タコスを食べなければ力が出せない』という制約を無意識に作ってたのでは?) 京太郎(咲は『勝つことも負けることも許されない』という条件に縛られることで、プラマイゼロや嶺上の力を得たのでは?) 京太郎(なら俺も、何かを食べなければ力が……いや、俺の雀力じゃそれでは生ぬるい!) 京太郎(もっと、強い覚悟が必要……そう……) 京太郎(何かを、犠牲にするような) 京太郎「おはよう、咲に優希」 咲「おはよう、京ちゃん」 優希「あ、のどちゃんもあそこにいるじぇ!」 咲「おはよう、原村さん」 和「おはようございます。優希、宮永さん……須賀君もご一緒ですか?」 京太郎「……ああ。じゃあ教室行くから」スタスタ 和「あ……須賀君?」 優希「京太郎の奴、ずいぶんそっけないじぇ。咲ちゃん、何かあったのか?」 咲「さ、さぁ……」 久「それじゃ、今日も打つとしますか」 優希「おー! タコスも水も準備かんりょ……あっ、手が滑ったじぇ!」バシャッ 和「きゃあっ!」 優希「うわっ、のどちゃんのおっぱいがスケスケだじぇ!」 咲「きょ、京ちゃん、見ちゃダメぇーっ!」 京太郎「……始めましょうか。和は着替えてきな」 久「……へ?」 優希「ど、どうしたんだじぇ京太郎!? のどちゃんのおっぱいだじょ!?」 京太郎「個人戦も近いんだ。時間は無駄にできない、それだけのことだろ」 和「す、須賀君……?」 まこ「……な、何があったんじゃ……」 久「須賀君が、和に興味を示さないなんて……雪でも降るのかしら……」 久「ふぅ、そろそろ終わりにしましょうか」 まこ「京太郎やるのぅ。今日はわしらといい勝負だったぞ」 京太郎「いい勝負……ですか?」 優希「京太郎もたまには勝つ時もあるのか、なかなかやるじぇ」 京太郎「……いい勝負じゃ、駄目なんだよ……」 咲「え? 何か言った?」 京太郎「……お先に失礼します。では」 京太郎(……和……) 京太郎(俺は、お前が好きだった。でも今は……それ以上に、麻雀が強くなりたい) 京太郎(麻雀と比べれば、恋心などチンケなもんだ。俺はもう、お前に一切興味を示さない) 京太郎(でも……まだまだ足りない。男子のレベルは高いんだ) 京太郎(みんなといい勝負程度じゃ駄目だ……和だけじゃ足りない。まだまだ、何かを捨てないといけない) 京太郎(最後に一体、俺に何が残るのか……いや、今は考えるのはよそう) 京太郎(……さよなら、和……) 咲「……ねぇ京ちゃん、最近やっぱりおかしいよ」 京太郎「……そうか?」 咲「そうだよ。クラスの友達とも全然遊んでないじゃん」 咲「原村さんとも……優希ちゃんとも、染谷先輩とも、部長ともあまりお喋りしなくなったよね」 京太郎「気のせいだろ」 咲「嘘だよ……京ちゃん、何か隠してない?」 京太郎「…………」 京太郎「ツモ……4000オール……」 優希「ま、また京太郎の勝ち……?」 久「……凄いわね、下手したらもう咲や和よりも強いんじゃないの?」 まこ「京太郎、一体どんな特訓をしたんじゃ?」 京太郎「別に、大したことは……はぁっ……してません、よ……」 和「須賀君、大丈夫ですか……? 具合悪そうですが……」 久「でも、これなら個人戦でもかなりのところまで……」 京太郎「かなりのところ……? 俺は優勝以外、考えてない」 京太郎「そう、勝たなきゃ駄目なんだ……勝って、優勝しなきゃ……」 咲「きょ、京ちゃん……」 京太郎「そうだ部長……俺、少なくとも個人戦が終わるまでは……もう、部活には来ませんから」 久「えぇ!? な、何言ってるの!?」 京太郎「ご心配なく……雑用はメールででも連絡していただければ、ちゃんとやりますんで」 まこ「京太郎、やっぱりお前さん最近変じゃぞ!」 久「須賀君……どうして……」 京太郎「……麻雀部は、俺にとって大切なものなんです……」 久「だったら……」 京太郎「だからこそ、来ちゃ駄目なんです……それじゃ、また大会で……」 優希「京太郎……一体どうしたんだじぇ……」 咲「…………」 京太郎「ぐっ……はぁ、はぁ……」 京太郎「ここ最近、ずっと体が重い……息が苦しい……」 京太郎「やっぱり……急激な強化に、体がついてこれなかったか……」 京太郎「だが大会は、もう近い……何とか、もたせないと……」 京太郎「…………」 京太郎「……今夜は、満月か……」 京太郎「行って、みなければな。龍門渕に」 京太郎「……ロン、2000点」 衣「なっ……」 純「ば、馬鹿な……」 智代「満月の、衣に勝った……」 一「それも、つい最近まで初心者だったのに……」 京太郎「ぐぅっ!」 透華「ちょ、ちょっと大丈夫ですの!?」 京太郎「……いえ、問題ありません……」 衣「それほど急激に強くなり、それほど体を酷使し……」 衣「京太郎……お前は、一体どれほどのものを犠牲にしたのだ……」 京太郎「…………」 衣「そこまでして得る勝利に……一体、何の意味があるというのだ」 京太郎「……天江さんには、わかりませんよ。凡人の、苦悩は……」 京太郎「俺は、ただ……みんなと一緒に、戦いたいだけです」 衣「京太郎……」 京太郎「天江さん、皆さん。お世話になりました」 京太郎「絶対に……代表、取ってきますんで」 衣(…………) 衣(須賀京太郎……あの強さは本物だ) 衣(このまま頂点へ駆け上がるか、地獄の業火に焼かれるか……衣にも分からぬ) 衣(だが……お前は言っていた。みんなと一緒に、戦いたいだけだと) 衣(京太郎……気付いているのか?) 衣(どの道を歩むにせよ、そこには……お前の望む『みんな』はいないということに) 京太郎「個人戦まで、あと三日か……」 京太郎「はは……もう、学校からの帰り道すらもきついな……」 京太郎「だが、勝たなきゃ……勝って、みんなに……」 京太郎「…………」 京太郎「……よぉ、どうした?」 京太郎「この時間は……部活じゃ、ないのか?」 咲「……部活よりも、京ちゃんが心配だよ」 京太郎「俺のことは……心配ない。勝って、みせるさ……」 咲「どうしたの……学校でもずっと一人だし、顔色だって……」 京太郎「でもさ……俺、強くなっただろ。優勝、狙えるくらい……」 咲「……強くなんか、ならなくていいよ。私は、いつもの京ちゃんが戻ってきてくれれば」 京太郎「……駄目だ。俺は、勝たなきゃいけない」 咲「どうして、そこまでして勝ちたいの!」 京太郎「……咲には、わからないだろうな。力のある咲には……」 京太郎「みんなに、取り残された者の気持ちは……」 咲「……京ちゃん……」 個人戦当日 久「さて、集まったかしら」 優希「みんなで代表取るじぇー……って、あれは……」 まこ「……京太郎?」 京太郎「はぁ、はぁ……ひ、久しぶり……みんな」 和「須賀君……どうしたんですか? 真っ青ですよ……」 京太郎「だ、大丈夫さ……今日一日だけ、もたせてみせる」 京太郎「それより…部長、お願いがあります」 久「お願い?」 京太郎「もし女子の部が終わって、俺がまだ勝ち残っていたら……見てください」 京太郎「どうしようもなく弱くて、いつもみんなの遥か後ろを歩いていた……俺の、戦いを」 咲「……京ちゃん……」 久「……わかったわ。でも、無理しちゃ駄目よ」 京太郎「ありがとうございます……それじゃ、みんなも頑張れよ……」 優希「京太郎……なんなんだじぇ……」 久「今は……私たちも、目先の大会に集中するしかないみたいね」 まこ「……じゃのう」 和「あれ……宮永さんは?」 京太郎「…………」 咲「京ちゃん!」 京太郎「……何だ、咲。女子の会場は向こうだぜ」 咲「戻って、来るよね……」 京太郎「…………」 咲「いなくなったり……しないよね……」 京太郎「……ははっ、当たり前だろ。じゃないと誰が、お前の面倒見るってんだよ」 咲「……京ちゃん……」 京太郎「もう行くぜ。お前も……勝てよ、咲」 咲(京ちゃん……) 咲(京ちゃんは、ああ言ったけど……私はやっぱり、今の京ちゃんには勝ってほしくないよ) 咲(ただ、いつもみたいに……私の隣で、笑っていてくれれば) 優希「お昼だじぇー!」 和「部長、このご飯は……」 久「須賀君が買ってきてくれたのよ……頼んでないんだけどね」 まこ「……あんな状態でも、本来の仕事は欠かさないってことかの」 咲「あの……京ちゃんの、様子は……」 久「さっき男子の部を見てきたけど……一応、勝ち進んではいるわね」 和「一応……というのは?」 久「……フラフラだったわ。それこそ、今にも倒れそうなくらい」 優希「きょ、京太郎……やっぱり風邪なのか?」 久「……風邪なら、まだいいんだけど……それ以上の、何かのような気がしてならないのよ」 久「今は……何とも言えないけど」 咲「…………」 京太郎(麻雀部も、友人も……) 京太郎(この日のために、全てを犠牲にしてきた……) 京太郎(みんな、負けるんじゃないぜ……俺も必ず、そこへ……) 京太郎(たとえ……) 『それでは、男子個人戦の一回戦を始めます!』 京太郎(この体が、壊れようと!) 京太郎「げほっ、げほっ……」 京太郎「苦しい……あと、何回戦えば……」 京太郎「いや……何回だろうと、関係ねぇ」 京太郎「十回だろうと、二十回だろうと……」 京太郎「立ち塞がる奴は……全員、倒してやる!」 優希「咲ちゃん、のどちゃん。代表おめでとうだじぇ」 和「ありがとうございます、優希」 まこ「部長も惜しかったのう」 久「残念ながら、届かなかったわね。ところで……男子の方は?」 まこ「……最後の半荘のようじゃ。ここで勝てば……京太郎が、代表じゃ」 久「そう……あの、須賀君が……」 優希「あんなに弱かった京太郎が、あと一勝で代表……」 まこ「信じられんのう……」 和「……みなさん、男子の会場に行ってみましょう。スクリーンで様子も見られるでしょうし」 咲「……うん……」 京太郎(みんなは……勝ったのか? いや、勝ったに決まってるな) 京太郎(俺も、すぐそこだ。驚いたかみんな、あの弱っちい男が今や全国目前だぜ) 京太郎(絶対に勝って、みんなと全国に……) 京太郎(あと一半荘なら……きっと体の方は、何とかなる……いや、何とかしてみせる……) 京太郎(だが今回に限っては、別の問題があるようだ) 京太郎(それは……) 「狂気の沙汰ほど面白い……」 「傀……と、呼ばれています。よろしくお願いします」 「さて……打(ぶ)つか」 『さぁ、ついに男子の部も最後の半荘!』 『赤木選手、傀選手、阿佐田選手、須賀選手! 代表の切符を手にするのは誰だ!』 京太郎(相手が、今の俺でも……勝てるかどうかわからない、化け物揃いだってことだ) 京太郎(いいぜ……やってやるよ!) 傀「御無礼、ロンです」 哲也「これで南入だな」 京太郎「く……12000か。げほっ、げほっ……」 赤木「ククク……病院にでも行った方がいいんじゃねえのか?」 京太郎(さすがは決勝まで勝ち進んだ猛者……とても同じ、高校生とは思えない……) 京太郎(今の俺でも……敵いはしないのか?) 京太郎(ここまで、なのか……?) 優希「京太郎、押されてるじぇ……」 まこ「それより、今にも倒れそうじゃ……」 咲「京ちゃん……」 衣「……清澄よ。あの男の様子はどうだ」 和「あ、あなたは……」 久「天江さん……なぜ、ここに?」 衣「む……そうか、勝ち進んでおるのか……馬鹿者め、無茶をしおって……」 まこ「お前さん……何か、知っとるんか……?」 衣「……京太郎は以前、衣を訪ねてきたのだ」 和「……そんなことが」 まこ「何考えとるんじゃ、あいつは! そんなことをして手に入れた強さに、何の意味がある!」 咲「……それでも、京ちゃんは勝ちたかったんです。私たちの、ように」 久「咲?」 咲「京ちゃんは、ずっと苦しんでいました。自分だけ、麻雀が弱いということに」 咲「団体戦で、優勝した時も……自分ひとりだけ、輪の外にいるような気分だったんだと思います」 咲「私は……」 咲「私は、京ちゃんのことを忘れたことなんか……一瞬たりともなかったのに」 和「宮永さん……」 『ついにオーラス、最終盤だ! トップは傀選手、このまま決まってしまうのか!』 衣「いずれにせよ、このまま進めば京太郎の敗北は必至だ」 衣「あの三人……今の京太郎でも太刀打ちできぬほどの、魑魅魍魎の類」 衣「このまま、終わってくれればよいのだがな」 久「まだ、何かあると?」 優希「で、でも……この点差じゃ、もうどうしようもないじぇ」 衣「……それはわからぬ」 衣「まだ……京太郎に、捨てるものがあれば」 咲「!」 京太郎(逆転条件は役満ツモ……厳しいってもんじゃねぇな) 京太郎(くっ、牌が重い……目も霞んできやがった……) 京太郎(みんなと共に、全国へ……行きたかった) 京太郎(全てを捨てても……やっぱり、届かないのか?) 京太郎(……いや……まだ、手はあったな……) 京太郎(全てを捨てたつもりだった。でも、それは違う) 京太郎(まだ、残ってたじゃないか……一番、大切なものが) 京太郎(でも、それを捨ててまで……勝つ意味が、あるのか……?) 京太郎(…………) 京太郎(俺の、一番大切なもの……) 京太郎(それは……) 京太郎(全てを、捨てたつもりだった……) 京太郎(でも、お前だけは……ずっと、俺の心の中にいた。捨て切ることができなかった) 京太郎(こんなになった俺でも……いつも心配してくれて、話しかけてきてくれた……) 京太郎(誰よりも大切な、幼馴染……) 京太郎(…………) 京太郎(ごめんな、咲……) 京太郎「リーチ」 和「多面張を捨てて、単騎待ちリーチ……?」 優希「それ以前に……これではリーヅモタンヤオ、赤1。逆転には届かないじぇ」 まこ「京太郎……なんのつもりじゃ……まさか久の……?」 久「……違うわ。須賀君は、悪い待ちを選んだんじゃない」 まこ「何じゃと?」 久「彼は……」 京太郎「……カン」 久「カンできる待ちを、選んだのよ」 京太郎(あいつの……一番得意な役だったな) 京太郎(咲、見てるか?) 京太郎(今まで、ありがとな……) 京太郎(でも、これで……さよならだ) 咲「京……ちゃん?」 京太郎「ツモ。リーヅモタンヤオ赤1、嶺上開花」 京太郎「裏……8。逆転だ」 京太郎「はぁ……はぁ……」 京太郎「はは、勝ったぜ……見てたか、みんな……」 咲「……京、ちゃん……だよね?」 京太郎「……その声、咲か……」 咲「…………」 京太郎「咲……俺は、勝つためにお前を捨てた」 京太郎「もう、お前とは……会話することもないだろう」 咲「……なんでなの……」 咲「京ちゃん、こっち向いてよ……」 京太郎「…………」 咲「また、昔みたいにさ……頭なでたり、ほっぺたつついたりしてよ……」 咲「昔みたいに……笑ってよ……」 京太郎「……咲、今の俺とお前……どっちが強い?」 咲「……京ちゃんの方が、強いよ……ずっと」 京太郎「そうか……」 咲「私よりも、勝つことが大事なの……?」 京太郎「……あぁ」 京太郎「これで俺も、お前らと一緒に全国の舞台で戦える」 咲「全然、一緒なんかじゃないよ……本当はわかってるんでしょ、京ちゃん」 京太郎「咲、ありがとな……お前は、最後の最後まで俺を……」 京太郎「でも、これが俺の選んだ道なんだ……だから……」 京太郎「さよなら、咲」 咲「京ちゃん、待って!」 咲「うっ……うぅ……」 咲「京……ちゃん……」 -数年後- 同僚A「……じゃあ、かんぱーい!」 同僚B「かんぱーい! ふぅ、仕事あがりのビールはおいしーね!」 同僚C「これであとは彼氏でもいれば、言うことなしなんだけどね」 同僚A「こら、それは言っちゃだめ!」 咲「あははは……」 同僚B「あーあ、須賀プロみたいなイケメンの彼氏欲しいな~」 咲「……!」 同僚A「須賀プロかー、若いのにすっごい強いって評判だよね」 同僚C「あまりの強さに、地獄の皇帝(ヘルカイザー)とか呼ばれてるんだっけ」 同僚A「でも友人とか全然いないって話聞くけど本当なのかな?」 同僚B「一匹狼って感じでカッコイイじゃん」 咲「…………」 同僚B「咲なんかは、彼氏とか好きな男とかはいないの?」 咲「……好きな人なら、いたよ……」 咲「でも……私がいると、あの人の邪魔になっちゃうから……」 同僚A「へぇ、何か色々あったのね」 同僚B「須賀プロといえばさ、咲って麻雀めっちゃ強かったんでしょ」 同僚C「え、そうなの?」 同僚B「高校の頃、全国とか行ったって聞いたんだけど」 同僚C「マジ? そんな強いなら、プロになればよかったのに」 咲「……私はプロには、なれないよ」 咲(プロになったら……) 咲(きっと、また顔を合わせちゃうから) 咲「ふぅ、ただいま……と」 咲「何か面白い番組はないかな……」ピッピッ 咲「…………」 『須賀プロ、またもタイトル奪取!』 『まさに圧殺! 強い、圧倒的に強い! この強さは本物だぁーっ!』 『地獄の皇帝、ヘルカイザー京太郎!』 咲「京ちゃん……また勝ったんだ」 咲「本当に、強くなったね……」 咲(京ちゃん……) 咲(清澄のみんなで一緒に麻雀を打ってた日が、懐かしいよ) 咲(京ちゃんは……今の自分に、満足してるの?) 咲(いや、してるはずだよね……あんなに、強くなれたんだから) 咲(そう、京ちゃんが望んでいたように……) 咲(でも……) 咲「私は、寂しいよ……京ちゃん」 END 【分岐ルート①】 京太郎(……まだ、捨てられるものがあったじゃないか……) 京太郎(それは……俺の命) 京太郎(もう、みんなには二度と会えなくなってしまう……) 京太郎(それでも……俺はみんなと、ずっと共にある) 京太郎(あの世から……一緒に、戦おう。全国の舞台で!) 京太郎「……いくぜ」ゴォッ! アカギ「……へぇ」 傀「…………」 哲也「……こいつ……」 咲「京ちゃん!」 衣「まずい、あの馬鹿者……死ぬ気だ!」 和「ど、どういうことですか!?」 衣「京太郎の体から、溢れ出ている力……あれはまさに、京太郎の生命力そのもの」 衣「死と引き換えに……勝利を手にする気か……」 優希「そ、そんな!」 久「須賀君……なんで……」 優希「京太郎!」 京太郎(優希……もっとお前にタコス、作ってやりたかったぜ) まこ「京太郎!」 京太郎(染谷先輩……いつも俺を気にかけてくださって、ありがとうございました) 久「須賀君!」 京太郎(部長……散々迷惑かけて、申し訳ありませんでした) 和「須賀君!」 京太郎(和……知ってるか? 俺、お前に憧れてたんだぜ) 咲「京ちゃん!」 京太郎(咲……) 京太郎(今まで、色々なことがあったな……どれもこれも、懐かしい日々だ) 京太郎(もっと……) 京太郎(お前と、一緒にいたかった) 京太郎「ツモ……数え役満……」 京太郎「逆、転……だ……」 咲「京ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」 和「もう一年ですか、早いものですね……」 優希「まったく、京太郎のせいで雑用が大変だったじぇ!」 まこ「……それじゃ、もう行くかの」 咲「……私、もう少しだけここにいます」 久「咲?」 和「……部長、ここは一人にさせてあげましょう」 久「……そうね。じゃあ、先に行ってるわ」 咲「京ちゃん、お墓の下でも聞こえてるかな……?」 咲「この一年、色々なことがあったよ」 咲「部長は卒業して、新入部員も入って……あ、私はお姉ちゃんとも会えたんだ」 咲「優希ちゃんはタコス係がいないっていつも不満たらたら。和ちゃんは相変わらずだけど、時々寂しそうだよ」 咲「……そうだ、あの決勝の牌譜……みんな、驚いてたよ」 咲「衣ちゃんも、見事だって褒めてた。えへへ、凄いね京ちゃん……」 咲「…………」 咲「……ねぇ、京ちゃん……」 咲「京ちゃんは……幸せだった?」 咲「命を落としてまで、麻雀を打って……勝って……」 咲「……ううん、きっと幸せだったよね。じゃないとあんな素敵な牌譜、残せないから……」 咲「……でもね、京ちゃん……」 咲「私は、あんまり……幸せじゃない、かな」 咲「…………」 咲「……ぐすっ……」 咲「忘れないよ……京ちゃん」 咲「清澄高校の麻雀部には……須賀京太郎っていう、ものすごく強い男の子がいたこと……」 咲「絶対に……うぅっ……忘れないから……!」 咲「京ちゃん……!」 END 【分岐ルート②】 京太郎(命も……咲も……どちらも捨てる) 京太郎(もう、何もいらない。勝利の二文字さえあれば、それでいい) 京太郎(この勝負に……何もかもを賭ける!) 京太郎(……さぁ、いくぜ……みんな、見ててくれ) 京太郎(俺の人生の……最終幕だ!)ゴォッ 衣「……ッ! 馬鹿者が!」 京太郎(さようなら、みんな……) 京太郎(俺なんかに付き合ってくれて、ありがとうな……) 京太郎(でも、これで……永遠に、お別れだ……) 京太郎(これが俺の……手向けだ!) 京太郎「リー……」 (京ちゃん……) 京太郎「……!」 哲也「ん? どうした?」 京太郎「……いえ……」 傀「……御無礼、ツモです」 『試合終了! 代表の切符を手にしたのは、傀選手だぁーっ!』 赤木「クク……ちょっと届かなかったか……」 傀「……対局、ありがとうございました」 哲也「おう、お前もお疲……ん?」 京太郎「…………」グラッ 哲也「お、おい!」 ドサァッ 京太郎(ん……ここは……) 京太郎(天国か? 俺、死んだのか……?) 京太郎(みんなには……最後まで、迷惑かけっぱなしだったな……) 京太郎(でも……天国って、案外狭……) 京太郎(いや、違う……ここは、病院?) 衣「気が付いたか、京太郎」 京太郎「天江、さん……」 衣「ここは龍門渕家所有の病院だ。あの後、倒れたお前を運んできた」 京太郎「そっか……俺、負けたんですね……」 衣「魔の領域から、人の世に舞い戻った感想はどうだ?」 京太郎「……不思議ですね。本当は、あの場で……燃え尽きるつもりだった」 京太郎「でも……その時、咲の声が聞こえた気がしたんです」 京太郎「そうしたら……最後の一歩を踏み出すことを、ためらってしまった」 衣「…………」 京太郎「俺は、勝利に飢えながら……やっぱり何も、捨て去ることができなかった……」 京太郎「結局、俺は……弱いままだったんですよ」 衣「……それは違うぞ。京太郎よ」 衣「お前の闘牌は……実に、素晴らしいものだった。衣も見たことのないほどの」 衣「衣だけじゃない。純も、智紀も、一も、透華も……清澄の面々も」 衣「誰もを魅了する……見事なものだった」 京太郎「…………」 衣「衣は忘れぬよ。この夜を、あの魔物ひしめく半荘を、あの数百打を」 衣「それを戦い抜いた……須賀京太郎という、誰よりも強き男のことを」 衣「あの試合を見ていた者は……あの時のお前の雄姿を、未来永劫忘れぬよ。きっと」 京太郎「天江さん……」 衣「さて、そろそろ衣は退散するとしよう」 京太郎「……帰るんですか?」 衣「ふ……馬に蹴られたくはないんでな。では、また何処かで会おうぞ」 タッタッタッタッ ガラッ! 咲「はぁ、はぁ……京、ちゃん……」 京太郎「咲……」 咲「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」 京太郎「お、おい……」 咲「よ、よかった……京ちゃん……無事で、本当によかったよぉ!」 京太郎「咲……ごめんな」 咲「京ちゃん……! 京ちゃん……!」 京太郎「お前のおかげで……俺は、踏みとどまれた」 京太郎「もう、どこにも行かないよ……」 咲「京ちゃん……!」 久「じゃ、須賀君。買い出しよろしくね」 京太郎「へいへい、了解です……」 和「ごめんなさいね、須賀君」 優希「京太郎、タコスちゃんと買ってくるんだじぇ!」 まこ「いつもながら、迷惑かけるのう」 京太郎「ははは……みんなはこれから全国大会なんですから、お気になさらず」 咲「京ちゃん」 京太郎「ん……咲、ついてきたのか?」 咲「えへへ……無理言って来ちゃった」 京太郎「やれやれ……じゃ、一緒に行くか」 咲「うんっ!」 咲「京ちゃん……正直、残念だった?」 京太郎「……あの個人戦のことなら、まぁ確かに惜しい気持ちはあるよ」 京太郎「でも……今になってわかった。俺は……やっぱりこれが、一番性に合ってるさ」 京太郎「もちろん、麻雀は強くなりたいけどな!」 咲「ふふ……一緒に頑張ろうね、京ちゃん」 京太郎「だけど、俺やっぱ馬鹿だから……また、馬鹿なことをするかもしれない」 京太郎「だからさ、咲……」 咲「……うん、いいよ」 咲「京ちゃんがまた無茶をしそうになったら、私が止める」 咲「だから……ずっと、そばにいてあげるよ。何か月でも、何年でも……」 京太郎「……ありがとな、咲。」 京太郎「全国大会……俺の分まで頑張れよ!」 咲「うんっ!」 咲「……ねぇ、京ちゃん」 京太郎「ん……何だ?」 咲「……大好きだよ、京ちゃん!」 END